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2015.05.23
水泳

[水泳]ジャパンオープン開幕!萩野が1500m自由形で優勝

ジャパンオープン2015(50m)

兼第5回世界ジュニア水泳選手権代表選考会

5月22日(金)~24日(日) 東京辰巳国際水泳場


(1日目・予選)

◆女子200mバタフライ

3組

1着 藪 2’13”26

→全体12位でB決勝進出

4組

9着 菊池 2’15”94

◆男子200mバタフライ

5組

4着 三好 1’59”49

6組

5着 牧田 2’01”28

◆女子200m自由形

3組

1着 内田 2’01”28

→全体11位でB決勝進出

5組

4着 宮本 2’01”04

→全体8位で決勝進出

6組

3着 地田 2’02”33

→全体14位でB決勝進出

◆男子200m自由形

5組

DNS 松本

6組

4着 天井 1’50”37

→全体12位でB決勝進出

◆女子100m平泳ぎ

1組

1着 金指 1’09”79

→全体16位でB決勝進出

2組

3着 三田村 1’10”95

6組

3着 青木 1’08”97

→全体9位でB決勝進出

◆男子100m平泳ぎ

5組

6着 毛利 1’02”01

→全体17位でB決勝進出

8組

3着 山口観 1’02”20


(1日目・B決勝)

◆女子200mバタフライ

1着 藪 2’11”90

◆女子200m自由形

2着 内田 2’01”67

◆男子200m自由形

6着 天井 1’50”71

◆女子100m平泳ぎ

2着 青木 1’09”23

8着 金指 1’10”90

◆男子100m平泳ぎ

5着 毛利 1’02”12


(1日目・タイム決勝)

◆女子800m自由形

3位 菊池 8’39”83

5位 地田 8’43”15

◆男子1500m自由形

1位 萩野 15’05”35


(1日目・決勝)

◆女子200m自由形

7位 宮本 2’00”93


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中学3年生以来の1500m自由形で優勝を飾った萩野


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菊池はユニバーシアードに向けて好タイムを叩き出した


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高い修正力を発揮した藪


ジャパンオープン初日は、萩野(JAPAN)が中学3年生以来の出場となった男子1500m自由形で優勝を飾る。また、菊池(営2・作新学院)は女子800m自由形で3位に入る好成績を残した。



 まさかのハプニングが萩野を襲った。飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れ、周りが全く見えなくなってしまう。その状態では1500m泳ぎ切れないと、「失格になるかもしれない」と思いながらも、泳いでいる途中に少しずつゴーグルを直す。序盤は、このハプニングの影響で最下位と出遅れる。しかし、徐々にスピードを上げ650mのターンで先頭に立つ。そして、萩野が力を見せたのはレース終盤だ。「途中から何m泳いだか数えていなかった」と、残り100mを知らせる鐘の音を聞いてからスパートをかける。ここまで1400m泳いでいるにも関わらず、ラスト100mを56秒78と驚異的なラップタイムを叩き出し、1位でフィニッシュ。今後、1500m自由形に出場するかは未定であるが、万全の状態で臨めば、さらにタイムを上げられることは間違いない。

 女子800m自由形に出場した菊池は、日本選手権での女子1500m自由形に続き表彰台に上る。200m過ぎに3位に躍り出ると、終始安定した泳ぎで、後続に追い抜かれることなくゴール。7月のユニバーシアードに向けて順調な調整ができていることを示した。

 藪(営1・武蔵野)は、女子200mバタフライ予選を12位で通過しB決勝に進出する。決勝直前のアップ時、所属クラブの荒井コーチから「横で水を掻くイメージにしよう」と声がかかる。指示通りのフォームでB決勝のレースに挑んだ。すると、体重移動がスムーズになり、タイムを1秒以上縮めることに成功した。短時間で泳ぎを修正できる能力は大きな武器と言えるだろう。



 明日は萩野が男子400m個人メドレー、内田(JAPAN)が女子100m自由形とそれぞれ本命種目に出場する。日本新記録を出すことができれば、世界選手権に向けて弾みがつくことは間違いない。また、先月に参加標準記録を突破し、ジャパンオープン初出場となる高橋(営4・大東文化第一)の大舞台での泳ぎにも注目だ。


■コメント

・天井(JAPAN)

疲労感があって、いい泳ぎができなかった。疲れている中でも、タイムを出せる選手にならなければいけないと思う。2週間前くらいから、上半身と下半身が合っていなくてスピードが思うように乗らなくなってしまった。担当コーチが田垣コーチから平井監督に変わって、しっかり順応できていない。明日からはしっかり切り替えていきたい。



・萩野(JAPAN)

飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れて、水が入ってきた。周りが全く見えなくなってしまった。失格になってしまうかと思ったが、ゴーグルを直さなければ1500mは泳ぐことができなかった。ハプニングがあったことで、レースが短く感じた。この状態で15分05秒ならば、15分は切れる感じがする。途中から数えていなかったので、鐘が鳴っているのでラスト100mなのだと分かった。400m自由形や400m個人メドレーにつなげていきたいと思う。



・藪(営1・武蔵野)

予選は泳ぎが良くなかった。決勝直前のアップで荒井コーチに横から掻くイメージでと言われたので、少し修正した。150mまでで力が残っていたので、ラスト50mでスパートを掻けることができた。今後は、ユニバーシアードまでにインターCを突破したい。


TEXT=西川諒 PHOTO=青野佳奈、内田りほ