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ジャパンオープン2015(50m)
兼第5回世界ジュニア水泳選手権代表選考会
5月22日(金)~24日(日) 東京辰巳国際水泳場
(1日目・予選)
◆女子200mバタフライ
3組
1着 藪 2’13”26
→全体12位でB決勝進出
4組
9着 菊池 2’15”94
◆男子200mバタフライ
5組
4着 三好 1’59”49
6組
5着 牧田 2’01”28
◆女子200m自由形
3組
1着 内田 2’01”28
→全体11位でB決勝進出
5組
4着 宮本 2’01”04
→全体8位で決勝進出
6組
3着 地田 2’02”33
→全体14位でB決勝進出
◆男子200m自由形
5組
DNS 松本
6組
4着 天井 1’50”37
→全体12位でB決勝進出
◆女子100m平泳ぎ
1組
1着 金指 1’09”79
→全体16位でB決勝進出
2組
3着 三田村 1’10”95
6組
3着 青木 1’08”97
→全体9位でB決勝進出
◆男子100m平泳ぎ
5組
6着 毛利 1’02”01
→全体17位でB決勝進出
8組
3着 山口観 1’02”20
(1日目・B決勝)
◆女子200mバタフライ
1着 藪 2’11”90
◆女子200m自由形
2着 内田 2’01”67
◆男子200m自由形
6着 天井 1’50”71
◆女子100m平泳ぎ
2着 青木 1’09”23
8着 金指 1’10”90
◆男子100m平泳ぎ
5着 毛利 1’02”12
(1日目・タイム決勝)
◆女子800m自由形
3位 菊池 8’39”83
5位 地田 8’43”15
◆男子1500m自由形
1位 萩野 15’05”35
(1日目・決勝)
◆女子200m自由形
7位 宮本 2’00”93
中学3年生以来の1500m自由形で優勝を飾った萩野
菊池はユニバーシアードに向けて好タイムを叩き出した
高い修正力を発揮した藪
ジャパンオープン初日は、萩野(JAPAN)が中学3年生以来の出場となった男子1500m自由形で優勝を飾る。また、菊池(営2・作新学院)は女子800m自由形で3位に入る好成績を残した。
まさかのハプニングが萩野を襲った。飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れ、周りが全く見えなくなってしまう。その状態では1500m泳ぎ切れないと、「失格になるかもしれない」と思いながらも、泳いでいる途中に少しずつゴーグルを直す。序盤は、このハプニングの影響で最下位と出遅れる。しかし、徐々にスピードを上げ650mのターンで先頭に立つ。そして、萩野が力を見せたのはレース終盤だ。「途中から何m泳いだか数えていなかった」と、残り100mを知らせる鐘の音を聞いてからスパートをかける。ここまで1400m泳いでいるにも関わらず、ラスト100mを56秒78と驚異的なラップタイムを叩き出し、1位でフィニッシュ。今後、1500m自由形に出場するかは未定であるが、万全の状態で臨めば、さらにタイムを上げられることは間違いない。
女子800m自由形に出場した菊池は、日本選手権での女子1500m自由形に続き表彰台に上る。200m過ぎに3位に躍り出ると、終始安定した泳ぎで、後続に追い抜かれることなくゴール。7月のユニバーシアードに向けて順調な調整ができていることを示した。
藪(営1・武蔵野)は、女子200mバタフライ予選を12位で通過しB決勝に進出する。決勝直前のアップ時、所属クラブの荒井コーチから「横で水を掻くイメージにしよう」と声がかかる。指示通りのフォームでB決勝のレースに挑んだ。すると、体重移動がスムーズになり、タイムを1秒以上縮めることに成功した。短時間で泳ぎを修正できる能力は大きな武器と言えるだろう。
明日は萩野が男子400m個人メドレー、内田(JAPAN)が女子100m自由形とそれぞれ本命種目に出場する。日本新記録を出すことができれば、世界選手権に向けて弾みがつくことは間違いない。また、先月に参加標準記録を突破し、ジャパンオープン初出場となる高橋(営4・大東文化第一)の大舞台での泳ぎにも注目だ。
■コメント
・天井(JAPAN)
疲労感があって、いい泳ぎができなかった。疲れている中でも、タイムを出せる選手にならなければいけないと思う。2週間前くらいから、上半身と下半身が合っていなくてスピードが思うように乗らなくなってしまった。担当コーチが田垣コーチから平井監督に変わって、しっかり順応できていない。明日からはしっかり切り替えていきたい。
・萩野(JAPAN)
飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れて、水が入ってきた。周りが全く見えなくなってしまった。失格になってしまうかと思ったが、ゴーグルを直さなければ1500mは泳ぐことができなかった。ハプニングがあったことで、レースが短く感じた。この状態で15分05秒ならば、15分は切れる感じがする。途中から数えていなかったので、鐘が鳴っているのでラスト100mなのだと分かった。400m自由形や400m個人メドレーにつなげていきたいと思う。
・藪(営1・武蔵野)
予選は泳ぎが良くなかった。決勝直前のアップで荒井コーチに横から掻くイメージでと言われたので、少し修正した。150mまでで力が残っていたので、ラスト50mでスパートを掻けることができた。今後は、ユニバーシアードまでにインターCを突破したい。
TEXT=西川諒 PHOTO=青野佳奈、内田りほ