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2022.04.14
コラム

第772回 スポーツを形容する 執筆者・粟飯原大斗

「暑くなってきたなー」と思っていたら、急に寒くなったり、雨が降ったり、風が強く吹いたりと、なかなかに難しいこの頃のお天気に悩まされている、この春から2年生になりました粟飯原(あわいはら)です。

さて、ここ数日間のスポーツ界の最も大きな出来事といえば、やはりプロ野球 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手の完全試合(加えて複数の記録の)達成では無いでしょうか。

(以前のコラム内でもしばしば言わせていただいていますが、)私は”大”のロッテファンで、もちろん完全試合達成の瞬間もテレビの前で観戦させて頂きました。

(野球を知らない方も多く読んでくださる中で、野球過ぎるのも恐れ多いですが、上手いこと繋がるよう頑張りますのでお付き合い頂けたらと思います。)

その佐々木朗希投手が達成した「完全試合」、野球を詳しくない方は、(私が陸上などの他のスポーツの記録を全く知らないように、) 直ぐにピンと来るものではないと思います。簡単に説明させて頂くと、日本プロ野球においては(槙原寛己さん以来)28年以来、記録が更新されておらず、長い歴史の中で15人しか達成していない記録です。

兎にも角にも、そんな記録が生まれた先日。その投球を目の当たりにした私は、その投球は「どう形容すべきなのか」を考えてしまいました。例えば、「凄い」「素晴らしい」「偉大な」「歴史的な」といった(他にも多くの)言葉が当てはまりそうな気がします。しかしながら、私はそれらの言葉の中のどれを用いても、”完全に”そのあまりに素晴らしい(この言葉も不完全だと認知してます。)投球を形容しきれないものだと感じてしまいました。

つまり、私が感じたのは、言葉では形容しきれない(と思われる)プレーが存在する、ということです。

数日経ちましたが、正直、それがまたが現れた時に、どういう形で形容するのか、その答えは見つけられていません。(簡単に見つかるものではない気がしています。)

野球だけでなく、陸上、駅伝、水泳、サッカー、その他全てのスポーツにおいて、私が(またあなたが)知らないだけで、形容する言葉が当てはまらないほどに先行するプレーというものが存在していると思います。だからこそ、まずは少なくとも関わらさせていただけるスポーツにおいては知識をつけなければならないなと感じました。

加えて、多くの人が様々なものを犠牲にして、全身全霊で挑む「スポーツ」を伝える立場である以上、言葉では形容しきれない(と思われる)プレーを、どのように形容するのか、その答えを発見しなければならないなと感じました。

新年度が始まり、東洋大学にも多くの新入生が入学し、多くの新入部員が誕生したと思います。彼らの「スポーツ」を形容させていただける立場である限りは、可能な限り、お伝えできるよう努力したいと思います。

上手く纏まった気がせず 大変不安でしかないですが、、お付き合いいただきまして本当にありがとうございました。


(4月1日に現地観戦させて頂きましたZOZOマリンでのロッテ対西武ライオンズ戦で、東洋大学出身の佐藤都志也選手がサヨナラ犠牲フライを放ってくださり、サヨナラ勝ちを見ることが出来ました!本当に嬉しかったです!佐藤都志也選手をはじめ、東洋大学出身選手の言葉では形容しきれない程活躍されることを勝手ながらお祈りしています! )

ドラフト後、指名挨拶を受けフォトセッションに応じる佐藤都志也選手

 (2019,10,21 [硬式野球]「実感はまだ湧いてないです」 佐藤都に千葉ロッテが指名挨拶へ。)