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2022.04.14
硬式野球

[硬式野球] ~いざ覚悟の春、再び聖地神宮へ〜3年外野手対談 〈橋本吏功外野手・水谷祥平外野手・宮本涼太外野手〉

昨季リーグ戦では多くの課題を見つけ、この冬レベルアップを図った東洋大ナイン。オープン戦を戦い多くの勝ち星をあげ、確実に自信をつけてきた。今季1部昇格に向けて、磨きをかけた彼らの覚悟の春が始まる。2部の開幕日まで硬式野球部の特集をお届けする。 


(左から)橋本吏・宮本・水谷


(写真提供:東洋大学硬式野球部)


春季リーグ戦開幕を2日後に迫った今日は特別企画として、外野を守る3年の橋本吏功(総3=花咲徳栄)外野手、水谷祥平(営3=龍谷大平安)外野手、宮本涼太(総3=大阪桐蔭)外野手の3人による対談をお送りする。上級生となり、チームの中核を担う3人の思いとは。(取材日・3月19日、聞き手=宮谷美涼)


ーー現在の調子はいかがでしょう

水谷:絶好調です。気持ちはこう思ってないと僕自身、波が激しいタイプなので、そういう気持ちで挑んでいます。

橋本吏:まあ、いい方ではないのではしょうか。

宮本:新しいことに取り組みながらもいい方向に向いているんで。打撃フォームを変えていて。形は決まってはいないですけど、悪くはないです。


ーー3人は普段はどのような話をされますか

橋本吏:「BIGBOSS」ですね(笑)。

水谷:基本は「昨日何見てた?」とか(笑)。あとは「今日どのくらいタンパク質取った?」とか(笑)。タンパク質は基本、プロテインと鶏むね肉で取りますね。

橋本吏:でも俺は、魚のタンパク質の方がいいかなって。

水谷:そういう身体の話ばっかりですね。


ーー外野手の先輩ともそういった話をされてるのですか

水谷:外野手の先輩とはビタミンの話ですね。普段も「タンパク質抜けてんな」みたいな会話をしています(笑)。


ーー試合中はどのような話をされているのですか

水谷:いつもはグラウンド状況とか。とりあえず、これからの試合に向けた準備の話とかしてますね。


(写真提供:東洋大学硬式野球部)


ーーこの冬、外野手ではどのようなことに取り組みましたか

水谷:基本みんなは打撃で、送球面はみんな外野手はラインをずらさないということですね。

宮本:打撃ですけど、外野やり始めて長くないので、守備は、人の真似じゃないですけど、2人のことを見習ってやっていました。

橋本吏:主に打撃ですかね。振りこみです。守備ももっと上手くなりたいということで、一歩目に意識を傾けてやっていきました。でも、最近ちょっとミスが続いてしまっているので、リーグ戦までには直したいと思います。


ーー水谷選手は試合での好守備が見られますが

水谷:練習は取れないボールもどれだけ自分が追いつけるのかと基本チャレンジして、「今の自分はこんなもんだ」と知りながら、ちょっとずつその距離を縮められるようにしています。

橋本吏:こちらから見た感じなんですけど、ダイナミックですね(笑)。練習ではミスを恐れずに、飛んで飛んでユニフォームを汚しまくって、自分のけがを恐れずにボールに飛びついていた印象です。


ーー外野手として意識していることは

水谷:外野が長いことボールを持つことは良くないので、すぐ中に送ることを意識しています。

宮本:自分は元内野なので、ショートスローとかそんなに嫌じゃないんですけど、外野手がじっくり返球していたらランナーも進められるので、早く中に返すという意識でやりつつも、正確性を求めてやっています。


ーー打席で意識していることは

水谷:ピッチャーが力を入れて投げてくるので、その球を弾き返すことを意識しています。

宮本:自分は考えて出来るタイプの人間じゃないので、投げてきたら打ち返すことが最高でシンプルな考えだと思うので、それを常に。あまり考えすぎないようにしています。

橋本吏:全球振りにいくという気持ちで出来ています。


ーーオープン戦を戦ってみていかがですか

橋本吏:チームの状況は昨年と比べ、投手陣も打撃陣もいい感じで来ているのではないかと感じます。

宮本:投手陣と打者陣の壁が去年あったんですけど、今年はキャプテンがそれを無くしていこうと上手くやってくれているんで、自分たちも上手く乗っかれて、いい雰囲気でできているのかなと思います。以前はピッチャーはピッチャーで動いたり、一緒に練習することがなかったので。試合でも投げっぱなしみたいな感じでした。でもそれをキャプテンが壁を取り払ってくれたんで、いいと思います。

水谷:日に日にチームが勝つことに対して向かっていけてるなと感じます。


(写真提供:東洋大学硬式野球部)


ーー上級生になりましたが意識に変化はありましたか

橋本吏:秋になったら最高学年になるので、それに向けて意識とか変えていけたらなって思います。

宮本:やらないといけない立場ですし、自分勝手な行動は出来ないので、今はキャプテンについていって、自分たちの代になったら自分達が引っ張っていけたらなと思います。

水谷:そんな変わらないですね。自分が引っ張っていこうというよりは、キャプテンについていくぞという感じですね。


ーー負けたくない人はいますか

橋本吏:左向(営4=智弁学園)さん。同じセンターを守っているので。

宮本:全員です。守備では2人に負けるかもしれないんですけど、打つことに関してはチームで1番になりたいです。

水谷:僕も全員です。シンプルに誰にも負けたくないからです。


ーー自分のアピールポイントを教えてください

水谷:走攻守全て見てほしいです。

宮本:打撃ですね。走ることには自信ないんで(笑)。守備と攻撃。特にバッティングですかね。練習の結果が出ているんで、楽しいですね。

橋本吏:積極性ですかね。バッティングだったら、初球から打ちにいくとか。守備でも、難しい打球でも攻めて、際どい打球も取りにいくので、そこを見てほしいです。


ーーチームの雰囲気が変わったように見えますがいかがでしょう

水谷:チーム自体みんな仲良いので、その気持ちが一つの方向に向かえばという感じですかね。自分自身、試合に出ることが多くなったので、自分が思っていることを出来るようにはなっています。

宮本:学年が上がって、発言ができることが増えました。自分はそんなに試合に出ていないので言える場面は少ないですけど、会話はたくさんできるので。それは去年、一昨年とは違うこのチームの強みだと思います。


ーー今季注目してほしい選手は

橋本吏:大髙(営3=常総学院)です。日本人離れした規格外のパワーを持っています(笑)。一時的に内野もやってましたしね。バッティングに目が行きがちなんですけど、実は守備面でも肩が強いので、守備というところにも注目していただけたらなと。構えとかはスカしている感じなんですけど、いざ打球が来たら真面目にやるタイプなので。


ーー1部昇格に向けてどのような思いですか

橋本吏:社会人には負けてしまっているのですが、ほとんどは勝っているので、リーグ戦も連勝していきたいと思います。

水谷:この春1部昇格出来なかったら、終わるぐらいの思いで、それくらい懸けて、絶対昇格したいと思います。

宮本:自分たちの代は神宮でやりたいので。そのためにはこの春が大事だと思っているので。なんとしてでも1部に上がりたいです。


ーーリーグ戦の目標をお願いします

水谷:必ずチームに貢献することです。

宮本:数少ない試合出場になるんですけど、その中でも結果を残して、チームが勝てるように、自分の役目を果たしたいです。

橋本吏:スタメンか代打かは分からないですけど、昨年のようにラッキーボーイと言われず、実力で活躍できるように、頑張っていきます!


◇プロフィール◇

橋本吏功(はしもと・りく)

生年月日/2002・1・14

身長・体重/168㌢・78㌔

地元・北海道の好きなところ/ホタテが有名・親戚がやっている焼き肉屋が美味しい

グローブのこだわり/際どい打球はグローブの先のほうが大事になってくるので、先でも捕球できるものを選んでいる


水谷祥平(みずたに・しょうへい)

生年月日/2001・5・31

身長・体重/175㌢・83㌔

地元・京都の好きなところ/自分の家が一番楽しいところ


宮本涼太(みやもと・りょうた)

生年月日/2001・4・26

身長・体重/172㌢・85㌔

地元・大阪の好きなところ/大きいイオンがあるところ

グローブのこだわり/持ち替えがしやすい


※オンラインでの取材をもとに作成しています。


◇連続インタビュー一覧◇

第1日目 杉本泰彦監督  「したたかなチームに」

第2日目 加藤響内野手  「チームを勝たせられるように」

第3日目 松本憲信内野手 「野球部代表の自覚を持って」

第4日目 一條力真投手  「同期・後輩に負けないように」

第5日目 細野晴希投手  「絶対に点を取られない」

第6日目 松澤海渡投手  「ピッチャーリーダーとしての決意」

第7日目 後藤聖基捕手  「全勝させられるキャッチャーを目指して」

第8日目 石上泰輝内野手 「チームのために打点を挙げられるバッティングを」

第9日目 矢吹栄希外野手 「打撃三冠を目指して」

第10日目 羽田野温生投手 「球速160㌔が一つの目標」

第11日目 松本渉外野手  「今年はしっかりやり返す」

第12日目 小口仁太郎主将 「『東洋強いな』と思ってもらいたい」


◇2部開幕前特別企画◇

4月15日 ラストイヤーに向けて〜河北将太投手・渡邊友哉投手〜