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2022.04.28
硬式野球

[硬式野球] 細野155㌔出すも4失点 リリーフが耐え抜き勝利に貢献

東都大学野球春季2部リーグ戦・国士大1回戦

4月27日(水) 等々力球場

〇東洋大6-5国士大


四回に3点を献上した細野


ピンチの細野を救った河北


十回のマウンドに上がる柿本(左)を送り出す細野


東農大戦で勝ち点1を獲得し、このまま「全勝」を目指す東洋大ナイン。先発の細野(総3=東亜学園)は序盤は快調に試合を進めたが、4失点で降板。それでもリリーフ陣が踏ん張り、勝利に貢献した。


 細野は試合日程が1日遅れた影響から「身体の調子が良くなかった」ものの、先頭打者を3球三振に打ち取るとその後の二人も空振り三振。3分で初回を終わらせると二回には自己最高の155㌔をマーク。これに観客からは「えっ」とどよめきの声が。細野自身は「軽く投げて出たことは、バランスよく投げられたということ」と東都の舞台で自信をつけている。


 その後も150㌔前後を連発し、三回まで三者凡退に抑えていた細野だったが、四回に暗転した。2安打と死球で満塁のピンチに。死球には「攻めた結果だから何とも思わなかった」と焦りは見せなかったが、適時打を放たれ、この回3失点。試合は振り出しに戻された。五回にもマウンドに上がったものの、あと1アウトが取れない。「体力不足」と最後は力尽きてマウンドを降りた。


 なおも走者一、三塁で河北(営4=浦和学院)がマウンドへ。オープン戦では多くの問題点が浮かび上がっていた河北。予断を許さない状況に「思ったより落ち着いていた」と二ゴロに打ち取り、ピンチを回避した。勢いに乗った河北は六回に152㌔を記録。これには「去年の秋から目標にしていたので素直に嬉しい」と念願の150㌔達成にうれしさを見せた。その後も「リズムとテンポとタイミングを意識」したピッチングを披露していたが、九回に左前打と四球与えた場面で無念の降板。「最後が悪かったので悔しい」と最後まで投げ切れなかった自身の投球を悔やんだ。


 続いて登板した石上祐(営3=東洋大牛久)は相手の守備妨害と左飛球で九回を終わらせ、試合はタイブレークに突入。十回表に大髙(営3=常総学院)が2点を追加し、このリードを死守すべく細野に送り出された柿本(営2=東洋大姫路)が1死にしたところで一條(総2=常総学院)にバトンタッチ。犠飛で1点を追加されたものの、最後はゴロでこの死闘を制した。


 細野が4回と3分の2を投げ、8三振を奪ったものの、4失点とハラハラする展開が続いたこの試合。先発が乱れても、リリーフ陣が悪い流れを絶ち、相手打線を封じ込む。四死球の少なさやピンチの場面での動揺の少なさがこの冬の成長を物語っている。この強い絆で結ばれた投手陣がこの春の行方を握る。


■コメント

・細野(総3=東亜学園)

(今日の投球を振り返って)最低でも七回までと思っていたのですが、五回途中でマウンドを降りたことでリリーフ陣に迷惑をかけてしまって申し訳なかったです。(一日スライドとなりましたが)昨日よりも体の状態は良くなかったです。想定していたのに、ちゃんと準備しきれなかったのが情けないです。(調子が悪いとお聞きしましたが)調子が悪い時の対処法みたいなものは、個人的に見つけられているので打たれる心配とかそういうのはなかったんですけど、体力がもつかなっていうのはありました。(調子が悪い中、初回三者三振でしたね)最近力を入れなくても強い球が行くようになってきているので、軽く投げても大丈夫だと、自信を持っていけたのが良かったと思います。(155㌔が出ましたが)球速はおまけみたいなものなんですけど、軽く投げて出たってことはバランスよく投げれたということだと思うので、あとは確率をあげられて行ければなと思います。(四回以降は制球に乱れが見られましたが原因は)体力不足です。(課題は)打たれているのは全部失投なので。そこを無くせれば大丈夫だと思います。(次戦に向けて)今回野手に助けてもらったので、次は僕が野手を助けられるようなピッチングをしたいです。


・河北(営4=浦和学院)

(今日の投球を振り返ってみて)最後の九回の以外は良かったと思う。でも、最後が悪かったので悔しいです。(ピンチの場面で出ましたが)心情は思ったより落ち着いていて驚きました。(オープン戦から変えたことは)オープン戦から変えた所は、姿勢の維持を一番に考えてリズム・テンポ・タイミングだけを意識して投げる事です。(ロングリリーフでしたね)今回リリーフで投げて、チームのリズムを作れたのはよかった。(公式戦で150㌔が出ましたが)150㌔が出たのは素直にうれしいですし、そこを目標に去年の秋からしてたので今後も伸ばしていきたい。でもこだわり過ぎずにやっていく。


TEXT/PHOTO=宮谷美涼