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第36回関東大学女子サッカーリーグ戦(前期)1部第1節 東洋大vs神大
4月23日(土) 東洋大板倉グラウンド
東洋大2-2神大
〈得点者〉(アシスト)
<出場メンバー>
▽GK
今井佑香(食3=常盤木学園)
▽DF
熊谷美布(食1=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
藤生菜摘(食3=姫路女学院)
根間陽彩(食4=大商学園)
▽MF
稲山美優(食1=ジェフ千葉LU-18)
鈴木陽奈(食4=JFAアカデミー)
北岡梨愛里(食1=大商学園)→39分 境ひより(食3=常盤木学園)
宮本妃菜里(食2=大商学園)→62分 中谷汐音(食4=都立飛鳥)
北川愛莉(食4=常盤木学園)
▽FW
門脇真依(食3=JFAアカデミー)
遠藤麻衣(食3=ノジマユース)
後半同点ゴールを決めた門脇
クロスからチャンスを作った稲山
※掲載が遅れてしまい大変申し訳ございません。
第36回関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、関カレ)第1節。神大と対戦した東洋大は序盤に宮本の先制点により勢いを得るが、前半立て続けに2失点。後半同点に追いつき最後までゴールを狙うも、その後追加点は得られず、開幕戦はドローで締めくくった。
初夏の陽気に包まれた東洋大板倉グラウンド。双方ともに幸先のよいスタートを切りたい開幕戦において、先にゴールネットを揺らしたのは東洋大だった。キックオフ間もない前半の2分、右サイドから遠藤がクロスを上げると、ゴール近くにいた宮本がこれに合わせて先制点。いきなりのゴールに思わずチームからは喜びの声が溢れた。しかし27分、関カレデビュー戦となった熊谷がハンドの判定からレッドカードになり10人となると、隙をつかれたように28分、32分と立て続けに失点。逆にリードを許す展開で前半を折り返した。
後半、まずは同点に追いつきたい東洋大は果敢にゴールを狙っていく。13分、稲山のクロスを受けた宮本が再びチャンスを作るも、これは枠をとらえきれず。攻撃の裏でキャプテン今井を中心に守備陣も体を張ってゴールを守り、機会を窺う。そして迎えた17分、ロングパスを受けた遠藤が左サイドからクロスを出すと、これに門脇が走り込んで2点目。見事同点に追いついた。続く28分には遠藤からシュートが飛び出すもこれは相手G Kの正面。さらに1点を追加したい東洋大だったが、そのまま得点は変動することなく、開幕戦は2−2の同点で幕を閉じた。
今節は前半から10人となるハプニングがありつつも、終盤同点に追いつくチーム力の強さを見せた東洋大。試合後キャプテン今井は、選手一人一人の能力を評価した上で、それらを引き出せるように「自分が周りに声をかけていきたい。みんなが輝ける時間を作ってあげたい」と口にした。初戦は引き分けで終えたが、ここから常勝街道を突き進む東洋なでしこたちの活躍に期待がかかる。
◼︎コメント
・石津監督
緊張感が出るのは想定はしていたが、思ったより固さが見えたのが率直な印象で、失点を招いたシーンも普段だったらなんということもないプレーというか、うまく選手をゲームに送り出せなかったという反省はある。ただ10人になってみんなでハードワークして追いついたというところはよかった。(ハーフタイムには選手たちにどのような声掛けを)10人になったのでプレッシャーの掛け方を確認したところと、いつも通り周りのポジション取って、相手が出てきたらどんどん前につけていこうというところは言った。(次節へ向けて)今日の勝ち点1をしっかり意味のあるものにできるように、勝ち点3を取りたいと思う。
・今井佑香(食3=常盤木学園)
初戦という難しい中で、前半のアクシデントもあった中でドローに持っていけたのはよかった。(主将として今シーズンどのようにチームを引っ張っていきたいか)特にこの開幕戦もそうだが、一人一人持っている能力が高いのでそれを引き出せるように、自分が周りに声をかけていきたい。今日はうまくできなかったが、次節以降はみんなが輝ける時間を作ってあげたい。(次節へ向けて)まだ開幕して次が2節目ということなので、今日の反省を生かして次は勝ち切れるように準備していきたい。
・宮本妃菜里(食2=大商学園)
公式戦で10人になってしまい中々慣れなかったんですけど、難しい中で同点に追いつけたことはよかった。(自身の得点シーンを振り返って)ボールは来ると思っていて、前に走ったんですけど、どうなったかわからなくて。みんなが喜んでいて気づいたという感じ。(次節へ向けて)全員で戦ってしっかりと勝ち切りたい。
・門脇真依(食3=JFAアカデミー)
前半の早い時間帯に(熊谷が)退場してしまって、難しい展開になってしまったが、チーム全員で立て直して同点まで持っていけたというのはよかった。(得点シーンを振り返って)あれはほとんど左サイドで(遠藤)麻衣さんからいいボールが来たので、押し込めてよかった。(次節へ向けて)次節はもっと東洋らしいパスサッカーでしっかり崩して、たくさん点を取っていきたい。
TEXT/PHOTO=松本考史