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東都大学野球春季2部リーグ戦・専大3回戦
5月12日(木) UDトラックス上尾スタジアム
〇東洋大5-3専大
3打点の活躍を見せた橋本吏
勝ち越しとなる三塁打を放った
一打席目に凡退し悔しさを味わっていた
大事な場面ではやはりこの男が魅せてくれる。前日に2安打と好調を見せていた橋本吏功(総3=花咲徳栄)はこの日も3打点と大活躍。同期の細野(総3=東亜学園)に力強い援護を与えた。
1対1で進んでいた試合の均衡を破ったのは橋本吏のバットだった。一打席目にチャンスで一塁にヘッドスライディングしたが間に合わず、悔しさを味わっていた。六回、宮下(総1=北海)が二塁打で出塁。再びチャンスが舞い込んできた。微笑みを浮かべながら打席に立つと、力強く振り抜いたバットから飛び出した打球はライトを襲った。俊足を飛ばし三塁に到達すると相手の失策も重なり、喜ぶ仲間のもとへ。チームメイトから笑顔で祝福を受けた。
完全に勢いづいた橋本吏はもう止まらない。八回、走者二、三塁の好機で再び打席が回ってくると、左方向に打球を運ぶ適時打を放ち、二塁上で両手で大きくガッツポーズ。さらに2点を加える。この追加点に細野も「この2点はでかい」とにっこり。
「細野を勝ちをつけたい」。前の試合から9番打者としてチャンスを待ち構える橋本吏がこの日3安打、3打点の活躍を見せ、細野に2勝目のプレゼントを贈った。
試合前には松本憲(営2=成田)にバットについてアドバイスする姿も見受けられた。昨春「ラッキーボーイ」として神宮を沸かせた橋本吏も上級生に。ゼロに抑えようと踏ん張る投手陣のために、これからも笑顔で勝負に挑み続ける。
■コメント
・橋本吏(総3=花咲徳栄)
(三塁打で還ってきたときは)1打席目にランナー三塁でチャンス回してくれてショートゴロでチャンスを潰してしまって、細野が初戦もそうですけど今日もずっと頑張ってくれてて、初戦も勝てず、なかなか点を入れてあげることが出来なくて。どうしても細野に勝ちをつけようとずっと言ってて。初打席のときに打ち損じしてしまったので、次は絶対返すという気持ちで入りました。(三塁回った時は)回った時に、まだエラーしていたので、いけると思って回りました。(狙いは)見た感じ、スライダーかなと思ってたんですけど。打席で見て合わせるタイミングの変化球でいけるなという感覚があったので。浮き上がってくれるように見えたので、上からしっかり打ちにいこうという意識で立ちました。(こういう当たりは打つのか)去年の代打でのホームラン以来ですね。
TEXT/PHOTO =宮谷美涼