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2022.05.13
硬式野球

[硬式野球] 3戦目で専大を撃破 勝ち点3で首位死守

東都大学野球春季2部リーグ戦・専大3回戦

5月12日(木) UDトラックス上尾スタジアム

〇東洋大5-3専大



東洋大
専大


二塁打:石上泰(五、九回)、宮下(二、六回)、橋本吏(八回)

三塁打:石上泰(一回)、橋本吏(六回)

○細野(2勝)、松澤ー後藤聖


・打者成績

打順守備名前

松本渉(営4=龍谷大平安)

水谷(営3=龍谷大平安)

石上泰(営3=徳島商業)

小口(法4=智弁学園)

矢吹(総4=聖光学院)


佐久間(済2=千葉黎明)


大髙(営3=常総学院)



宮下(総1=北海)

加藤響(総2=東海大)

後藤聖(法3=京都学園)

橋本吏(総3=花咲徳栄)


3513


・投手成績

名前球数四死球三振
細野(総3=東亜学園)13714
松澤(営4=帝京)25


先制のきっかけを作った石上泰


勝ち越しに大喜びの選手たち


試合終了後に笑顔を見せた細野(左)と松澤


東洋大と専大のエースが中1日で再びぶつかり合った。ここを落とすと入替戦行きが危ぶまれる大事な一戦。東洋大ナインはいつもよりも気迫に満ち溢れ、ベンチの裏からも声が響き渡っていた。


 初回の攻撃はすぐさま2死に。嫌な空気が流れたが、石上泰(営3=徳島商業)が左中間に打球を運び三塁に立つと、主将の小口(法4=智弁学園)が適時打で先制点を演出。前回苦戦を強いられた菊地(専大)から先制し、最初から盛り上がりを見せる。


 二回に先発の細野(総3=東亜学園)が同点に追いつかれるが、その後はテンポのいいピッチングを披露し専大打線を抑える。その一方で野手陣は毎回得点圏に走者を置くものの、あと一歩のところで快音が響かず。勝負の行方は後半にもつれこんだ。


 六回にようやく試合が動く。宮下(総1=北海)の二塁打と、橋本吏(総3=花咲徳栄)の適時三塁打に失策が絡み2点勝ち越しに成功。ベンチにいた選手たちは思わず表に飛び出し、喜びを爆発させた。さらに細野を援護したい打線は八回、走者二、三塁で打席には再び橋本吏。この時点で11安打と、したたかに相手を追い込んでおり、ついに菊地(専大)をマウンドから引きずりおろした。そして橋本吏は適時二塁打で2人生還させ、5点目とした。


 しかしその間、投球練習を行っていた細野は「脇腹がつった」と不安を漏らしていた。細野の心配は的中。先頭から2四球を与えてしまう。そこでマウンドに現れた杉本監督と言葉を交わすと気持ちを入れ替え、その後の3人を凡退に。細野は8回137球を投げ、14奪三振でマウンドを降りた。


 4点リードで九回のマウンドに上がったのは前日先発の松澤(営4=帝京)。3安打を許し2点差に迫られたものの、最後は二ゴロに仕留め、このカードの決着をつけた。


 試合終了後、少し落ち込んだ表情を見せていた松澤にすぐさま駆け寄ったのは細野だった。ハイタッチを交わすと、松澤も思わず笑顔に。3日間必死に戦った2枚看板が互いを讃えあった。


 最後に笑ったのは東洋大だった。「ここを落としたら1部昇格は厳しい」。強い意地で8回まで投げた細野に勝利の女神が微笑んだ。初の敗北を喫(きっ)した一方で新芽の登場もあり、収穫もあったこのカード。必死に掴み取った3つ目の勝ち点を無駄にしないために、もう負けるわけにはいかない。



■コメント

・杉本監督

(菊地(専大)選手と戦いは)メンタルそんなに強くないんじゃないかと思ってたんですけど。たいしたもんです。やっぱり4年生の意地じゃないですか。(序盤からボールを振りにいたが)この間よりはストライクゾーンが狭いという話でしたかね。(細野選手の評価は)言い方おかしいですけど、アマチュアの中でも別格のピッチャーだと思いますので。簡単には打てないですよ。菊地くんもいいですよ。いいですけど細野とはまた違う意味でのすごさがありますね。(成長を感じる部分は)出力が上がってますね。力入れずに、力まずに今のボールが投げられるのはすごいと思います。(八回に2四球出しましたが)「どうした?」と聞いたら「左が鉛のように重いです」と言ってきて、「それじゃあ早く言えよ」って(笑)。でも南保(専大)くんを取ってから全然OKだったんで。最後だというギアを入れたんじゃないですかね。本当は100球を超えたあたり、八回で交代しようと思ってたんですよ。でも左が続いていたんで、そこまでということでね。(細野選手のフォームについて)1部に投げたときと違いますね。もっと躍動感があって、それがいいという方もいるかもしれないですけど。でも躍動感というのは体力が消耗するし、ばらけちゃうし、2部の場合は色々な球場でやるので、そこの部分についてはマウンドに対処することも考えたんじゃないですかね。自分で考えてやってますんで。(橋本吏の活躍について)橋本吏は気持ちの整理だけできれば大丈夫なので。サインミスはしますし(笑)。専大1回戦のとき、僕の目を見てサインミスしましたからね(笑)。(八回1死に送って2死にしたが)相手の嫌なことをしています。



・細野(総3=東亜学園)

(今日の投球を振り返って)身体があがってて、心配であったんですけど、試合に入ってからは気にならず投げられました。このカードを落としたら1部昇格は厳しいと思っていたので、勝てたことは素直にうれしいです。(体調は)始まる前までは5回になったら良いかなっていうくらい張ってたんですけど、投げたら結構よかったんで8、9回までいけるかなという感じです。(どこが張ってたか)全身ですね。背中も肩も横腹も張ってました。(中1日空けての長いイニングでの登板は)初めてです。投げてみたら意外といけたんで、フォーム変えたからは分からないですけど。自信にはなりました。(自己最速は)今日154㌔です。(投げた球種は)カーブ、カット、スライダー、スプリット、ツーシームです。(スライダーはいつから)中学生から。この時は今とは違う曲がり方だったんですけど、自信はありました。高校の時に横に勝手になりました。(足の上げ方が変わった意図は)今回のカーブみたいに、たくさん投げないといけないとなった時に足の上げ方を変えないとちょっときついなと思ったのと、今の足の上げ方のほうが少ない力で投げられたのでそういう風にしました。(今日一番良かったのは)まっすぐは普通だったんですけど。カーブでカウント取れたのが自分の中で大きいなと思います。(154㌔出た要因は)いろんな種類のトレーニングをしました。(体重増えましたか)去年は83㌔だったんですけど、今は86㌔です。(ウエイトトレーニングは)大きくするよりは、強くするという意味でやりました。(14奪三振は)公式戦では自己タイです。(八回に援護がありましたが)めっちゃ大きかったです。(一つ山場を越えましたが)やることは変わらないので、今日のことはリセットして、次、その次頑張っていこうかなと思います。


・小口主将(法4=智弁学園)

(試合前どのような言葉を)スタメンが発表される前から相手ピッチャーは菊地くんだろうと思っていたので、同じピッチャーには絶対やられへんぞと話していました。(序盤は抑え込まれましたが)相手も良いピッチャーですし、その少ないチャンスを活かさないと苦しい展開になるということが分かった試合でした。(今日の勝因は)みんなの気持ちの強さです。よく粘って3戦戦ってくれました。(宮下選手の存在は)1年生とは思えないです。頼もしいです。全部打ちそうです。僕は負けませんけど!(次戦に向けて)まだまだこれからなんで一戦一戦大事に戦っていきます。


TEXT/PHOTO =宮谷美涼