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東都大学野球春季2部リーグ戦・拓大2回戦
5月18日(水) 大田スタジアム
●東洋大2-4拓大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 |
拓大 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 |
二塁打:矢吹(八回)
●松澤(1敗)、山本雄、柿本、野澤ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 松本渉(営4=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 |
2 | (右) | 水谷(営3=龍谷大平安) | 4 | 1 | 0 |
3 | (遊) | 石上泰(営3=徳島商業) | 2 | 0 | 0 |
4 | (一) | 小口(法4=智弁学園) | 1 | 0 | 0 |
5 | (左) | 東小橋川(営4=帝京第三) | 0 | 0 | 0 |
左 | 大髙(営3=常総学院) | 3 | 1 | 0 | |
打左 | 矢吹(総4=聖光学院) | 1 | 1 | 2 | |
6 | (二) | 宮下(総1=北海) | 2 | 0 | 0 |
打二 | 松本憲(営2=成田) | 1 | 0 | 0 | |
7 | (三) | 加藤響(総2=東海大相模) | 3 | 0 | 0 |
打 | 秋元(済1=木更津総合) | 1 | 1 | 0 | |
8 | (捕) | 後藤聖(法3=京都学園) | 3 | 0 | 0 |
打 | 宮本(総3=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 | |
9 | (中) | 橋本吏(総3=花咲徳栄) | 4 | 1 | 0 |
計 | 29 | 5 | 2 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
松澤(営4=帝京) | 5 | 62 | 5 | 0 | 1 | 3 | 3 |
山本雄(総2=霞ヶ浦) | 1 1/3 | 24 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 |
柿本(営2=東洋大姫路) | 1 | 21 | 0 | 4 | 0 | 1 | 1 |
野澤(総3=龍谷大平安) | 2/3 | 12 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
最終打席でのチャンスを逃し落ち込む水谷
適時二塁打を放った矢吹
3失点と今季初の負け投手の松澤
最短で優勝の可能性もあったこの日。勝利が第一の条件だった東洋大は、今季3勝の先発・松澤(営4=帝京)が先制を許すと、味方の打線もつながらない。八回に矢吹(総4=聖光学院)の二塁打で1点差に迫るも、最後は力尽き、痛恨の一敗を喫(きっ)した。
初回の攻撃を無得点で終え、東洋大の先発は今季3勝をあげている松澤。先頭打者に安打を許すも、後続を打ち取る。二回は三者凡退と抑えるが、三回に中前打、続く打者にも二塁打を放たれる。わずか2球で1人が生還すると、1死三塁からスクイズを決められ2点目を奪われた。
ここまで3試合連続二桁安打の打線は、二、三回と相手の遅いボールに翻弄され三者凡退。先制を許した直後の四回、2死から大髙の左前打、2四球で満塁のチャンスを作る。しかし、加藤(総2=東海大相模)が右飛に倒れ、得点には至らない。
投げては、五回に松澤が3点目を献上すると、六回からは大学公式戦初登板の山本雄(総2=霞ヶ浦)がマウンドへ。この回を三者凡退で抑え、無失点で七回途中に降板した。
3点を追う八回、1死から松本渉(営4=龍谷大平安)が死球で出塁、さらに2死四球で満塁とすると、代打・矢吹が「何としても流れを変えたい」と打席へ。ここで勝負強さを発揮し、1点差に詰め寄る適時二塁打。矢吹は塁上で胸を撫で下ろす仕草を見せた。
しかし、直後に痛恨の1点を追加された東洋大。最終回、先頭の代打・秋元(済1=木更津総合)が大学公式戦初打席で安打を放つも、2死一、二塁で水谷のバットからは快音が響かず。水谷は本塁上でうなだれた。2対4で今季2敗目、2カード連続で3戦目へ突入することになった。
投打ともに奮わなかった。特に「(相手の投球に)はまってしまった」と監督が語った打線は5安打。直近の試合では投手陣を支えていただけに、苦しい試合展開だった。このカードでの優勝決定は厳しくなった東洋大。まずは明日、勝ち点をしっかり得て、最終週へ弾みをつけたい。
■コメント
・杉本監督
(敗戦の要因は)これこそはまってしまうっていうやつなんだと。(球速)120㌔くらいですからね、まっすぐ。そこにはまってしまった。守備の方がぼんやりとしていますかね。もう一回ちゃんとそういうようなところを、自分たちがやらなくちゃいけないところを確認しないといけないのかなと思います。「だるい」と言ったらおかしいですけど、一つピリッとしないですよね。守備のところで。おそらく後手後手になってしまっているところがあるので。負けないと分からないところなので。(今日(優勝を)決めるという気負いは)気負いというのは無かったですね。だから面白くないんですけど。それを「(勝てば優勝があるかもしれないん)だぞ」と言ったときに、どういう風になるのか。それは言った方がよかったのかどうなのか。そこは難しいところでしたね。本人たちもよく分かっていると思うので、明日、切り替えていくっていうところだと思いますけどね。
・小口主将(法4=智弁学園)
(今日の試合を振り返って)相手ピッチャーの球が遅くて、それに打者がやられて、それで雰囲気が悪くなって、流れが悪くなったと言った感じです。(集中力がないように見えましたが)そんなことないと思います。(今日の負けは)ピッチャーは悪くないので、野手が明日打って、ピッチャー助けてそれで勝てたらなと思います。(自信は)あります。ボコボコにします。
・矢吹(総4=聖光学院)
(八回の満塁での打席にはどのような気持ちで)なんとしても流れを変えたいところだったので、自分が変えたろという気持ちで立ちました。(2点を返したときは)嬉しかったです。(明日に向けて)調子はよくないですが、今日のタイムリーで乗っていけたらいいなと思います。
TEXT=青木智哉 PHOTO=宮谷美涼