記事
第90回日本体育大学陸上競技会
5月31日(日)日本体育大学健志台キャンパス
男子200m
1組
DNS 小林
男子800m
8組
2着 松崎 1'53"91
11組
1着 長尾 1'51"35
3着 本平 1'52"58
5着 尾上 1'53"55
6着 海谷 1'59"18
DNF 増田
上級生の尾上(右)、本平(中)を抑えて長尾はスパート争いを制した
今大会には800m陣が、視野に入れる大会の標準などを目標に臨んだ。
8組の松崎(済1・中央学院)は先週突破できなかった全日本ジュニアの標準切りを目指し、飛び出した早大選手を追うように積極的な走りを繰り広げる。そのままいいペースをつくると、ラスト300mでトップに立った。しかし自身4本目の800mに最後は苦しくなり、わずかに約0.4秒及ばず記録達成は次回へと持ち越された。
5名が出場した11組には、増田(ラ1・北陸)が1周51秒という速いペースで引っ張り、尾上(工4・長崎北陽台)と本平(済3・御調)がそれに付いていく。ラスト200mで増田がレースから外れるとすかさず本平が前へ出る。しかし「早めに出すぎた」と振り返るように失速。替わって前へ出た長尾(社1・城西大城西)は「残り200mで30秒を切れれば自己ベスト更新できる」と力を振りしぼり、見事ベストを2秒更新すると同時に1年生ながら組1着に入った。
春先から関カレを経てもコンスタントに大会に出場し続ける中距離部門。疲労もある中ではあるが、チームとして満足し切れないレースが続いている。2週間後には個人選手権が控えており、昨年結果が振るわなかったこの大会で結果を残すことで浮上のきっかけをつかみたいところだ。まずはコンディションを整え、士気を高めていく。
■コメント
・塩田部長
(レースの位置付けは)日本選手権の標準が今日までなので、付け焼き刃ではあるもののそれを切ろうという形で臨んだが、それがだめでも個人選手権に向けての最終調整としていい走りができればと考えていた。しかし、想定していた選手がだめだったので、もう一度やり直しかなと。(振り返って)尾上はもともと暑さが得意ではないので今日は思ったほどよく走れていなかったが、調子自体は上がってきている。本平はスパートや、最後まで保たせるという課題を理解したと思うので、それをレースで実際にできるように練習していきたい。今回は1年生が思ったより走れていた。(今後に向けて)各々に合わせた練習をして個人選手権に臨みたい。
・本平(済3・御調)
特に位置付けはなく自己ベストが出ればと思っていた。最近練習で尾上さんに引っ張ってもらって走りやすいことが多かったので、遅くても速くても尾上さんに付いていこうと思っていた。ラスト200mまで余裕があって前に出たが、早めに出すぎて上げきれない感じがあってラストは1年生に負けてしまった。それでも52秒にまとめられているのでまあまあかなと。関カレは3年生ながら周りの選手に圧倒されて雰囲気に飲まれてしまったところがあった。2週間後に個人選手権があるので、しっかりラスト切り替えられるように仕上げて入賞を目指してやっていきたい。
・長尾(社1・城西大城西)
まだ大学に入ってから試合数を重ねていなかったので、レースに慣れることを意識した。他の選手は1周目から速く入っていたが、自分は自分のリズムで2周目に上げていこうと思っていた。600mのところでタイムが1分23秒で、自己ベストが1分53秒なので残り200mで30秒を切れれば自己ベストが更新できると思った。そこで気合が入り切り替えた。前も落ちてきたので一気に抜いて2秒ベストを更新できた。(1年目の目標は)長距離部門の中で自分だけが寮外生という特別な立場なので、まずは学校と部活の両立をしたい。今年は来年以降に爆発できるように力を貯めていきたい。
TEXT=石田佳菜子 PHOTO=青野佳奈