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平成27年度関東学生ライフル選手権春季大会
5月28日(木)~31日(日)長瀞総合射撃場
◆50mライフル三姿勢120発競技
新里 1085点
浅見 1092点
二木 1129点
(ファイナル8位)
土屋 1056点
砥綿 1104点
◆50mライフル伏射60発競技
新里 590.4点
砥綿 600.9点
土屋 598.0点
二木 600.6点
三島 607.5点
靍田 578.1点
浅見 585.4点
◆50mライフル三姿勢60発競技
三島 544点
◆10mエアライフル立射60発競技
靍田 567.3点
宮本 590.3点
西谷 558.9点
内村 593.7点
前田 607.5点
小田切 592.6点
永井 588.3点
石川 588.7点
亀井 591.9点
砥綿 577.6点
山本拓 581.0点
二木 600.0点
浅見 609.3点
山本達 593.7点
土屋 605.3点
新里 596.2点
◆10mエアライフル立射40発競技
山下 391.5点
丸山 395.4点
手登根 381.2点
吉本 401.2点
岩松 403.1点
三島 390.8点
平松 DSQ
◆50mライフル三姿勢120発競技団体
3位
◆50mライフル伏射60発競技団体
7位
◆10mエアライフル立射60発競技団体
5位
◆10mエアライフル立射40発競技団体
6位
◆男子総合団体
一部 4位
◆女子総合団体
一部 7位
二木は初めてのファイナルで収穫を得た
伏射で安定感を見せた砥綿
浅見は立射で高得点を出した
平成27年度関東学生ライフル選手権春季大会本戦に出場。団体では例年に比べると振るわなかったものの、二木(法3・金沢辰巳丘)が50mライフル三姿勢120発競技で唯一ファイナルに進出し、三島(法4・文徳)も50mライフル伏射60発競技で3位入賞と結果を残した。
50mライフル三姿勢120発競技団体の好成績は、レギュラーの二木(法3・金沢辰巳丘)によって成しえた。「SBのエースとして後輩を引っ張り撃つことを意識した」。言葉通り学内トップの成績で入賞、そして自身初のファイナル進出を決める。ファイナルでは「独特の空気に飲み込まれてしまい、自分の理想の射撃ができなかった」と最下位に終わってしまったが、次への課題を見つけると共に経験値をひとつ上げることができた。
一方女子は人数が少ないことから団体を組めない状況だが、そのエース格として50mライフル伏射60発競技で3位になったのが三島だ。SBでは最高学年にして初めて入賞し笑顔を見せたが、結果には「まだ満足はしていない」と先を見据えた。
入賞者がわずか二人と物足りない結果に終わったものの、高気温や他大学の台頭など外的要因が多かったことから、小山コーチは「出だしとしてはまずまずの成績」と評価した。新チームは昨年に比べSB競技の戦力は落ちるが、AR競技にはレギュラー陣がほとんど残っている。今回レギュラーとして出場した浅見(法2・栄北)や砥綿(法2・太宰府)など下級生の活躍にも期待だ。加えて「主将が引っ張るというよりも一緒に走っていこうという感じ」と靏田(法3・大宰府)が話す、例年とは異なるチームカラーは、どのような化学反応を起こしていくのだろうか。新生射撃部は、まだスタートを切ったばかりだ。
■コメント
・小山コーチ
例年より気温が高く、そこで体力を使ってしまい厳しい試合だった。(ファイナルに出場した)二木の成績はいつも通り。去年くらいから熱心になってきたので、あれくらいは打ってくれるのではないかと思っていた。もちろんこれからも期待している。女子の三島さんも入賞しているが、その二人くらいしか入賞がなかったのはちょっと残念。団体としては次の選抜大会につながるものだったので、その点に関しては良かった。(現在の状況は)春の関東大会ということで、立ち上げの時期にあたる。女子は人数の関係で団体を組めなかったが男子は3位になった種目もあり、出だしとしてはまずまずの成績かなと思う。今年は部則の改定など外からの要因が多い中でも部の運営や練習をしっかりやった結果だと思うので評価したい。(次の)選抜大会に出られる人は全国でも限られ、すごい技術がある人がそろって出てくるので、その中で一人でも多く入賞者を出すことと、大学としても全国で3番以内に入ることを目標に指導していきたい。
・新里(法4・糸満)
今日はいい成績とは言えなかった。これから何をしていくべきなのか、収穫があった。フォームが崩れてしまったり、リズムが狂っても時間をかけて納得のいく打ち方をしたり。基本をしっかり固めたい。団体競技でもいいとは言えなかったが入賞してくれた選手(二木)のおかげで、その種目は3位をとれた。彼もまだ3年生で今年度楽しみ。後輩が頑張っている姿を見て自分も頑張らなければなと。最上級生じゃない部員が入賞したのは部全体としてもいい刺激になる。(三島の入賞は)同期としてすごく喜ばしい。練習も真面目に取り組んでいる。女子を引っ張っていってくれる存在になってほしい。(チームの雰囲気は)良くも悪くも仲がいい。オンオフの切り替えがまだ甘いかなと。仲がいいことに関してはいいことだと思う。改善点もあるが、スタートとしてはいい。(二木のファイナルは)初めてのファイナルということで勝手がわからなかったと思う。ポテンシャル的にこれからもファイナルに出れる選手。これから試合に出て場数を踏んでいってほしい。(秋季予選について)注目選手は2年生の浅見と、今回成績はよくなかった砥綿。練習では点数も出ている。大会でも実力を発揮してくれると期待している。個人では他大の同期からいい刺激を受けた。しっかりファイナルに残って首位争いできるようにしたい。チームとしては、今回はレギュラー陣の成績が良くなかったが、ARもSBも弱いわけではない。そこをしっかり抑えれば上位入賞もある。優勝も視野に頑張りたい。
・三島(法4・文徳)
学生最後の春関本戦だった。大学生になってからSBを持って、まだエアライフルでしか入賞したことがなかったので、SBでも入賞できればと思っていた。3位でメダルをいただいたが、まだ満足はしていない。緊張しやすい方なので、落ち着いて緊張しないように打つことを心掛けた。適度に緊張感を持ちながら試合をできたと思う。(大学としては)女子は人数が少なく団体を組めない状況だが、個人でもみんな頑張っているのでもうちょっと上を目指していければいい。(気になる選手は)今回SBでファイナルに出る3年の二木。ファイナルでは頑張ってほしい。(今後は)これからまだ大会はあるが、一番最後の大会であるインカレで1位をとれたらと思う。頑張ります。
・二木(法3・金沢辰巳丘)
今大会は新体制ということで、一番最初の大会からしっかり入賞していくつもりだった。SBのエースとして後輩を引っ張り打つことを意識した。(3×40のファイナルでは)独特の空気に飲み込まれてしまい、自分の理想の射撃ができなかった。自分になにが足りたいのか知ることができたし、次に向けてなにをすればいいのかわかったので、これからその課題を克服していきたい。(具体的には)ファイナルでの姿勢転換の切り替えの早さ。(他の出場種目は)伏射の方が少し伸び悩んでいるので、中心的にやっていきたい。ARはSBの立射と同時に当たってきたのでこれからもしっかり練習していきたい。(今後は)練習をおろそかにせず今大会の反省を生かして、次も入賞していきたい。
TEXT=野原成華 PHOTO=髙橋雪乃、野原成華、福山知晃