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第96回関東大学サッカーリーグ戦(前期)1部第8節 東洋大VS順大
6月5日(日) 第一カッターフィールド
東洋大3-1順大
〈得点者〉(アシスト)
2分 高柳
40分 室井(前田泰)
63分 井上(室井)
〈出場メンバー〉
▽GK
川上康平(国3=JFAアカデミー)
▽DF
田頭亮太(国3=東福岡)
高橋亮(国4=FC東京U-18)
稲村隼翔(国2=前橋育英)→松田佳大(国4=京都橘)
押久保汐音(国4=新潟U-18)
▽MF
高柳郁弥(国4=大宮Y)
井上怜(国4=市立船橋)→70分 新井悠太(国2=前橋育英)
瀬畠義成(国4=JFAアカデミー)→79分 佐々木銀士(国4=青森山田)
伊藤恵亮(国4=矢板中央)→67分 本間洋平(国3=札幌U-18)
▽FW
前田泰良(国4=鹿島Y)
室井彗佑(国4=前橋育英)→79分 小野田龍剛(国3=常葉大附橘)
スライディングシュートでゴールを奪った室井
攻撃の中心となり3点目も奪った井上(右)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
関東大学サッカーリーグ(以下、リーグ戦)第8節の相手は順大。前節、筑波大に勝利した勢いのまま連勝したい東洋大は前半の高柳、室井の2戦連続コンビ弾と井上のヘッドで、最後に失点はあったものの快勝を収めた。
試合開始早々から東洋大は得意の素早いプレッシングで順大からボールを奪い、相手陣内へ、そのままの流れからCKのチャンスを獲得。1回目のCKは相手に弾かれてしまうものの、連続して得たCKのクリアボールに反応した高柳が右足ダイレクトボレー。弧を描いたボールは、意表を突かれた相手GKをあざ笑うかのようにゴールに吸い込まれた。開始2分で先制点を取ることに成功した東洋大は、井上を中心としたサイドアタックでゲームを支配していく。32分には相手サイドバックとの1対1を制した井上がフリーでゴール前にクロスを入れるが相手GKにキャッチされてしまう。追加点が欲しい前半終了間際の40分、中盤に降りてきた前田泰が味方からのパスをワンタッチで室井へ、ボールを受けた室井は並走する相手DFをぶっちぎり、ゴールまで独走。GKとの勝負もスピードに乗ったまま左足スライディングシュートで制し2点目を奪取。調子よく前半を終了する。
後半は順大もロングボールを前線に送り、東洋大DFラインの裏を突いて来ようとするが、高橋を中心に正確なボール処理で、ピンチを作らせない。57分には東洋大ボールのCKのこぼれ球から順大がカウンターを仕掛けるが、ボールを持ちフリーでドリブルしながら攻めあがる相手選手の体を上手くブロックし突破を阻止。守備面での良さを見せた東洋大は攻撃面でも良さを発揮する。63分に迎えた相手CKのクリアボールからカウンターを展開。サイドに回り攻めあがる室井に、ゴール前で井上がボールを要求し、井上に上げられたピンポイントクロスをドンピシャのヘディングでゴールに叩き込んだ。3得点を奪いこのまま試合を締めたい東洋大だったが、試合終盤の83分、前線に送られたボールの相手FWと競り合いに、負けてしまい、川上との1対1の状況を許す。そのままの勢いで川上も突破され、失点。完璧に締めることはかなわなかったが、試合の大部分は支配し、連勝を果たした。
筑波大、順大と名のある強豪相手に結果でも試合内容でもしっかり勝ちきった東洋大イレブン。2試合連発弾となった室井はもちろんのこと、今回の試合でチャンスクリエイトに多大なる貢献を果たした井上にも得点が生まれ、攻撃陣の連携の良さも見られた。次の試合でも攻守ともに結果と内容の両立したサッカーで1部を戦い続ける東洋大を追っていきたい。
◼︎コメント
・前田泰良(国4=鹿島Y)
前半から良い入りが出来て、スーパーシュートではあったんですけど、先制することが出来て、その後も2点目を取れて、ゲーム運び的にも3点目を取れて素晴らしかったが、課題を唯一挙げるとしたら、最後に失点してしまったところ、というのも、リーグ戦で得失点が関わってくる中で、自分たちが成長していくために突き詰めて甘さを無くしていかなければならないところかなと思う。(スピードのある選手が躍動している感じがしたが手応えは)個性が強いチームで、よく言えば、それを生かしてみんなで同じ方向を向くことが出来ればいい方向に進むとは思うが、時に自分はそうさせないように意識しているがバラバラになると合わせることが出来ないので、そういうところを合わせながらそれぞれがプレーしていければ、いいゲームもできるし、勝利にもつながるかなと思う。今日はそういういい形のゲームができた。
・井上怜(国4=市立船橋)
立ち上がりに(高柳)郁弥選手が得点してくれたので、有利な形で進められたのが一つと、入りから厳しくプレッシングに行くぞと言うのはチームでまとまっていたので入りの部分では悪くなかったかなと思います。(前線から相手のバックラインに積極的なプレスをかけているシーンが目立ったが、チーム戦術みたいなものはあったか)プレッシャーをサイドハーフなどがかけて行けば、事前に決まってたわけでは無いがチャンスになるのはわかっていたので狙っていた部分はあった。(サイドからのチャンスクリエイトや得点で大活躍していた印象があるが個人的に今日の出来には満足か)どの試合もサイドで仕掛けることは意識していて、今回の得点シーンでは(自分は)仕掛けてはないけど得点という形で自分が結果を出せたことはうれしく思う。ただし、最後の質の部分は低いところもあるのでそこは高めていきたい。(次節に向けて)チーム全員で勝ち点3を取れるようにいい準備をしていきたい。
TEXT/PHOTO=髙橋生沙矢