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2015年度オープン戦
6月7日(日) 日大グラウンド
●東洋大17{7-0、10-26}26日大
東洋大 | スコア | 日大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
1 | 2 | T | 0 | 4 |
1 | 0 | G | 0 | 3 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
7 | 10 | 計 | 0 | 26 |
17 | 合計 | 26 |
背番号/ポジション | 名前 | 出身校 | 学年 |
1/PR | 木田 大雅 | 国学院栃木 | 3 |
2/HO | 岡部 景和 | 東福岡 | 3 |
3/PR | 古館 康大 | 盛岡工 | 3 |
4/LO | 野崎 伊織 | 国学院栃木 | 4 |
5/LO | 檀上 利大 | 御所実 | 4 |
6/FL | 高野 雅義 | 報徳学園 | 1 |
7/FL | 齋藤 滋基 | 仙台育英 | 4 |
8/No,8 | 土肥 航 | 長崎海星 | 1 |
9/SH | 篭島 優輝 | 東京 | 4 |
10/SO | 村上 晴太 | 仙台育英 | 2 |
11/WTB | 田淵 恵太 | 昌平 | 1 |
12/CTB | 古川 拓実 | 目黒学院 | 2 |
13/CTB | 柳井 祐太 | 荒尾 | 3 |
14/WTB | 高橋 亮太 | 東農大二 | 4 |
15/FB | 矢野 英行 | 長崎北 | 4 |
RESERVE | |||
16 | 村上 卓 | 荒尾 | 4 |
17 | 荒岡 悟 | 法政二 | 4 |
18 | 藤田 優大 | 東京 | 3 |
野崎主将は先制となるトライを決めた
積極的な飛び出しが光った篭島
矢野は今シーズン初スタメンも結果を出した
連勝をした中大戦から一週間を挟んでオープン戦第5戦目が行われ、リーグ戦の同じ2部に所属する日大と対戦。試合は17対26で敗れ、オープン戦3連勝を飾ることはできなかった。それと同時に、グラウンドに吹き付ける強い南風に両チームともに翻弄させられた一戦でもあった。
これまでのオープン戦で活躍を見せていたFB清原(ラ4・荒尾) が欠場、代わりに矢野(済3・長崎北)が出場するという、チームの中核を欠きながら迎えた今試合。また、南から吹き付ける強風によって、風下からボールを蹴りだすもうまく飛ばずことができない。またラインアウトでスローワーから放たれるボールが逸れてしまいノットストレートの反則を取られてしまう。
その中、最初に得点したのは東洋だった。前半の10分過ぎたとこで、日大が反則を犯しペナルティーキックを獲得すると素早いリスタートでSH篭島(済4・東京)がボールを前にゴロ気味で蹴りだし、自らキャッチすると最後は主将であるLO野崎(済4・國学院栃木)が突っ込みそのままトライ。「前に飛び出した選手に皆でバックアップしたい」と中大戦の時に課題として話していた野崎が自ら体現したプレーで先制点を上げる。ディフェンスもSO村上晴(ラ2・仙台育英)を中心に日大のサインプレーに食らいつきながらトライゾーン間際まで進められるも粘り守り、前半の無失点に貢献した。
後半開始早々、FW陣がつないだボールを清原の代わりに出場の矢野がトライを決め、点差を広げた。しかし、エンドチェンジによって風上に回った日大が、ボールを蹴りだし優位に前進されてしまい、自陣で相手スクラムからSHが走りトライを決められ、失点してしまう。そこから日大ペースになってしまいHO岡部(済3・東福岡)が「フィジカルの差が出た」と語るように失点を重ね逆転されてしまう。41分にタッチライン際に3本目のトライを決めたところでノーサイド。17対26で日大に逆転負けを喫してしまった。試合について野崎は「前半20分から後半20分までいい守備が出来ていた」と良かった点を語った。しかし、「(コンディションに翻弄され)どのように攻めと守りをすれば陣地が取れるのか選手にまだ身についていない」と練習不足を示唆した。
2部に所属する日大との試合は悲願の1部昇格に向けて特に重要である。「あと少しのところでひっくり返されてしまったので、そこを修正していきたい」と篭島が語るように、多くの収穫や課題点を持ち帰る試合となった。
■コメント
・LO野崎主将(済4・國學院栃木)
前半は特にフォワードがディフェンスで粘れていたので収穫のある試合だった。(風の強い試合だったが)陣地が風上のときは良かったが、風下に回った時にどういうアタックをすれば陣地が取れるとかが、選手のなかでしっかりと練習出来ていなかった部分があった。イレギュラーな状況の時に対応できなくて失点を重ねたのが課題だった。(日大のサインプレーについて)上手でしたね。でも、シンプルといえばシンプルだったので、個々の力を使ってアタックしてくるので対応しやすかったといえば対応しやすかった。(中大戦での反省点であった味方が前に出たときにサポートするという点は)良くなったといえば良くなったが、途中(相手の攻めが)しんどいときに、篭島が飛び出したときにサポートできる人がいないということがあり、やはりそういうことはせっかくのチャンスを潰すことになってしまうので、その点はまだ修正が足りていないと感じた。(今日一番目立ったプレイヤーは)土肥がよかった。攻守にわたりガッツがあった。要所でボールを取ってくれるので助かった。(次戦に向けて)引き続きサポートのところをしっかりフォーカスして、前半から後半20分頃まで守れていたので、キツイ時間帯であった後半20分以降にどれだけディフェンスに付けるかもしっかりフォーカスして次の試合に臨みたい。
・SH篭島副主将(済4・東京)
前半は粘って粘ってトライできたが、後半は自分たちのミスから失点してしまい、そこから立ち直ることができなかった。(風が強かったが)後半は風の影響もあったが、そこを考えてプレーすることができなかった。(秋に戦う日大だったが)チャレンジの気持でいった。あと少しのところでひっくり返されてしまったので、そこを修正していきたい。(清原さんが不在でしたが)いなくても引っ張ていける雰囲気を出したかったが、アップの時点でできなかった。(ここ最近はいい試合ができているが)手応えはある。ディフェンスが全体的に良くなってきている。あとはどこで取り切れるか
・HO岡部(済3・東福岡)
前半の調子のまま後半に行きたかったが、フィジカルの差がでてしまった。(強風によるラインアウトへの影響は)そこは反省したい。しっかりと反省して、シーズンで戦う相手なのでまあ集中したかった。ただ風が強かったことは言い訳にはしたくない。風が強かろうが雨が降ろうがミスなく100%の力で出来る様にしたい。(次戦に向けて)次戦は社会人チームで格上なので、しっかり自分たちのプレーができるようにしたい。
・FB矢野(済3・長崎北)
久々のAチームのスタメンでCTBからFBにポジションを変更してからは初めてだった。FBには清原さんがいて、なかなか試合に出る機会が少ないので積極的にプレーすることを心掛けた。(トライについて)FW陣が粘り強くつないでくれたので、みんなで取ったトライだった。(デイフェンス面で課題が見えたが)最後、自分のとこで相手に抜かれて失点した場面があったので今後しっかり練習していきたい。日大にフィジカル面で劣っていたので、もっと強化する必要がある。(今後のオープン戦に向けて)FBは経験が大切なポジションなので一試合一試合を大事にやっていきたい。
・SO村上晴(ラ2・仙台育英)
前半は風を上手く使って、無失点で折り返すことができた。後半は向かい風になってゲームが上手く組み立てられなかったので悔しい。風がある試合では、キックで進めて行くのかパスをつないでいくのか、考えられるようにしたい。(清原が不在だったが)公式戦の時に清原さんにもしものことがあるかもしれない。清原さん抜きでもできるというところを見せたかったが、できなかった。今までの試合ではゲームの入りが良くなかったが、今日の前半は上手く入ることができた。でも、ゲームメイクができたかと言われると、あまり上手くできなかった。この試合で、向かい風のゲームでの組み立て方に気付きがあったので、そこの点は収穫になった。
TEXT=青池藤吾 PHOTO=千野翔汰郎、小賀坂龍馬