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2015.06.09
陸上競技

[陸上競技]日大競技会 記録狙うも、物足りない結果に

平成27年度第3回日本大学競技会

6月7日(日)日本大学文理学部陸上競技場


男子100m

3組

2着 武田 11"06

4組

1着 与那原 10"80

2着 森下 10"93

5組

1着 吾郷 10"92

8組

2着 永池 11"14

13組

2着 山藤 11"35

 

男子100m 2次レース

3組

1着 武田 11"12

5組

1着 与那原 11"00

3着 永池 11"36

4着 山藤 11"72

6組

1着 森下 11"06

 

男子200m

3組

1着 北村 21"64

4組

2着 山本 22"51

5組

3着 四家 22"83

12組

1着 富樫 21"90

13組

2着 丸池 22"30

 

男子400m

2組

1着 丸池 49"47

3組

3着 四家 50"39

 

男子走高跳

高橋 1m85

 

男子走幅跳A

小川 7m35

 

男子三段跳

伊藤 13m28


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与那原は納得のいく走りができず、悔しさをにじませた


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改良を重ね、自己ベストを更新した小川


 短距離部門の多くの選手が記録を狙って日大競技会に出場した。この競技会は記録が出やすい条件がそろっているとされ、大幅な自己ベスト更新が期待されたが実力を発揮できず、今ひとつの結果に終わった。

  100m に出場の6名は今レースに合わせて練習を重ね、記録を狙って挑んだ。しかし、1次レースと2次レースの間が約5時間という厳しいタイムテーブルに苦戦を強いられる。2次レースにエントリーした5名全員が1本目よりタイムを落としてしまう結果となった。中でも与那原(法2・那覇西)は2本とも組1着でゴールしたものの、目標にしていた 10 秒5には届かず「どこも良いところがなかった」と肩を落とした。また、森下(総1・浜松市立)も先週のレースで自己ベストを記録し好調を保っていたが、「スタートが得意だが今回は乗れず、後半も流れてしまった」と実力通りの走りができずタイムを落としてしまった。「もう少し間の時間の過ごし方を工夫する必要がある」と梶原監督が話すように、意識の面から改善していきたいところだ。 200m では富樫(文3・酒田光陵)が自己ベストを更新し、北村(法2・九州学院)も自己ベストに近い走りではあったが、両者ともにコーナーの走りに課題を残した。コーナー出口からの残り 100m で積極的な姿勢を見せられれば、よりタイムは上がってくるだろう。
 一方、走幅跳に出場した小川(済1・大阪桐蔭)は関カレから改良を重ね自己ベストをマークした。関カレでは踏切板に乗ることができず記録が伸びなかったが、「踏切だけを意識していた」としっかり合わせてみせた。監督も「スプリントは良くなったので、踏切の入り方さえ良くなれば大幅に上がってくるはず」と期待を寄せている。今大会で自己ベストを7m 35 に更新し、東洋大記録と全日本インカレB標準まであと 20 ㎝となった。今回をきっかけとし今年中の標準突破を目指す。

 条件が良かっただけに悔しい結果に終わった今大会であるが、それぞれの課題が明白になる機会となった。ここで落ち込まず、意識を変えていけば部門全体の底上げにもつながるはずだ。選手たちは秋の全日本インカレに向け、今一度練習に力を入れていく。


■コメント

・梶原監督

関カレが終わり、関カレに出ていなかった選手やリレーのみの出場だった選手を中心に練習を積んでこの試合に出場した。ベストを更新した選手もいたが、もっと大幅に更新してほしかった。条件が良かっただけに全体的に物足りない結果。100mは2次レースでタイムが落ちてしまった。1次レースと2次レースの間が長すぎるという難しい点はあるが、2本目のタイムの方がいいように走れないと選手権では通用しない。もう少し間の時間の過ごし方を工夫する必要がある。走幅跳の小川は7m35で日本ジュニアの標準は突破したが、技術的な面で腰の伸びが良くなかった。そこが改善されれば全日本インカレの標準記録も切れると思う。スプリントは良くなったので、踏切の入り方さえ良くなれば大幅に上がってくるはず。400mの丸池はようやく練習ができるようになってきたが、今日は前半が遅すぎた。四家は故障してから初めてのレースだったが、最後粘り切れなかった。200mの富樫は自己ベスト、北村も自己ベストに近いところで走れていた。コーナーの出口で積極的に乗せていければあと0.3秒は上がる。もっと積極的にタイムを狙っていく姿勢を見せてほしい。(今後は)全日本インカレを目指しているが、まだまだ底上げが必要。タイムが上がるようにもう一度練習をしていきたい。

 

・与那原(法2・那覇西)

(出場目的は)記録を狙うこと。どこも良いところがなかった。1本目も2本目も収穫なし。10秒5を目標にしていたので、ちょっと悪すぎた。(最近は)調子が上がってきていて練習ではタイムが出ていたので今日は狙えると思っていた。(関カレでは)出番がなかった。結果として出場したが、4継も最初からメンバーに入るくらいでないといけない。自分の実力から見ても全然だめ。まだまだ。(今後は)自己ベストを出して9月の全日本インカレの100mに出場したい。今回記録を出したかったので、あまり気持ちの整理ができていない。ぶれずに頑張りたい。

 

・小川(済1・大阪桐蔭)

自己ベストを目標に出場した。(跳躍を振り返って)7m35のベストを出せたことが一番の収穫で、これからランクを上げるためのきっかけになった。関カレから試行錯誤をして、自分ができることを今日まで積み重ねてきた。それが恵まれたと思う。(改良した点は)関カレでは踏切板を踏めなかったので、踏切だけを意識していた。また、リズムのいい助走を目標にしていた。(今後は)東洋大記録まであと20㎝なので今年中に切って、全カレもB標準を切りたい。いい結果を出せるように冬季練習も頑張りたい。

 

・森下(総1・浜松市立)

先週は本調子でない中でもベストが出せたので、今週も記録を狙って出場した。記録が出やすい競技会だと聞いていたので記録は出るかなと思っていたが、1次レースから乗れず2次レースもうまく走れなかった。(コンディションは)疲労が残っている中でもいつもの足の痛みがなかった。それでも調子が出なかった。(レースを振り返って)スタートが得意だが今回は乗れず、後半も流れてしまった。(関カレでは)4継の小笹さんの走りを見て尊敬すると同時に、自分も戦えるようになりたいと思った。(今後は)7月半ばの静岡県選手権に出場予定で去年ベストが出せた大会なので、今年もしっかりと合わせていきたい。


TEXT=畑中祥江 PHOTO=野原成華、畑中祥江