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2022.08.10
硬式野球

[硬式野球] 「水谷のおかげ」投打が噛み合い東国大に完勝

夏季オープン戦

8月6日(土)東洋大グラウンド

〇東洋大8-0東国大



東国大
東洋大×


松澤、渡邊、柿本、羽田野ー後藤聖、廣岡

二塁打:小口(二回)、矢吹(三回)、宮本(九回)


適時打を放った水谷


無失点だった羽田野


この日行われた東国大との一戦は投打が噛み合い、相手を圧倒。勝利を飾った。


 先発のマウンドに上がった松澤(営4=帝京)は初回から出塁を許し、三回には2死満塁のピンチを迎える。それでも打たせて取る、落ち着いた投球で無失点で切り抜けた。続く渡邊(総4=報徳学園)と柿本(営2=東洋大姫路)も走者を出しながらも無失点リレーで野手陣に援護を頼む。


 打線は、初回から2死一、三塁の好機を作るも得点にはつながらず。無得点のままゲームが進む。試合が動いたのは五回だった。後藤聖(法3=京都学園)と橋本吏(総3=花咲徳栄)の2連打で先制のきっかけを作ると、打席には水谷(営3=龍谷大平安)。「一球で仕留めないと」とストレートを弾き返し逆転の適時打を放つ。この回は、打者一巡の猛攻を見せ6点を奪った。八回には相手の失策で出塁すると、その後チャンスを広げ、2点を追加した。


 八回からは前回先発で2失点だった羽田野(法4=汎愛)がマウンドに上がった。「反省を生かしてフォームを変えた」と先頭打者から三振を奪い勢いに乗る。最終回には1死一、二塁と相手に攻められるも、ピンチを切り抜け、完封勝利を掴んだ。



 試合後、小口(法4=智弁学園)主将が「水谷のおかげで勝てた」と試合を総括。水谷にとって春季リーグ戦は「力不足」と納得のいかないシーズンだった。主将は「冷静にプレーできるようになった」と一皮剥けた水谷に期待を寄せる。この夏で成長し、秋でのブレイクに期待したい。


■コメント

・水谷(営3=龍谷大平安)

(試合を振り返って)チャンスで打てて良かったです。打った球は真っ直ぐでした。(チームとして意識したことは)全力疾走を徹底して、暑いけどダラダラせずテキパキすることを全体で共有していました。(打席で意識したことは)最初の左ピッチャーは真っ直ぐがそこまで速くはなかったので、そのまま引っ張らずにセンター中心に打っていこうと言っていました。(適時打を放ちました)一球で仕留めないといけないなと思いました。(今後に向けて)ファールを続けていたら自分が不利になっていくので。これからそこにこだわってバッティング練習をしていきたいです。


・小口(法4=智弁学園)主将

(試合を振り返って)この前負けて、そこで次の試合どう修正するかで今回だったんで。テスト期間も終わって、今日から強化練習なんで、ここからもう一回連勝を目指してやっていこうというふうに決めていたんで、とりあえず勝てて良かったです。(強化練習は何を)練習3、4回ぐらいしかなくて。練習でやることは無理なんで、試合の中で自分たちで反省点探してやっていくしかないと思っています。(五回に打線がつながりましたね)水谷が打ってくれたからじゃないですか(笑)。(水谷選手を見てて)最近おとなしくなって、いい感じです(笑)。感情を自分で抑えられるようになったと思っているので。冷静にプレーできてると思います。(次戦に向けて)一戦一戦勝つだけなので。どんどん疲れが溜まっていくと思うんですけど。なんとか勝てればなと思います。


・羽田野(法4=汎愛)

(今日の投球を振り返って)前回の試合から、反省を生かして、フォームを変えたんですけど、それがうまくいった形で投げられたのでよかったです。(八回は)先頭を三振取れたんで、そこで落ち着けたので、そこからは勢いでいきました。(九回は走者を出してしまいましたが)ヒットが甘い球だったので。それは実力不足かなと。(前回の登板では2失点でしたが)フォームが定まってなくて、制球も定まっていませんでした。(次戦に向けて)次も抑えられるように、やっていきたい。


TEXT=一ノ瀬志織、PHOTO=宮谷美涼