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2015.06.14
陸上競技

[陸上競技]個人選手権最終日 決勝進出ならず、課題の残る結果に

2015日本学生陸上競技個人選手権大会

6月14日(日)Shonan BMW スタジアム平塚


男子100m 準決勝

3組

8着 小笹 10"73



男子800m予選

1組

5着 眞柄 1'53"25

2組

8着 海谷 1'56"08

3組

9着 本平 1'59"15

5組

DNS 尾上


 
Image title全カレ標準突破とならなかった小笹はスタートの改善が課題となる
 

   個人選手権最終日は、短距離部門と中距離部門から4名が出場する。しかし、決勝進出もかなわず悔しさの残るレースとなった。
  
 小笹(法4・西京)は、あくまで記録にこだわるレースとして準決勝に臨む。出だしで他選手から先行するものの、本来のような思い切りのいいスタートではない。後半も伸びず、目標としていた全カレ標準にも届かなかった。「最近は試合で集中し切れていない」と、技術面以外でも課題を挙げた小笹。短い距離だからこそ、少しの気持ちの乱れが記録に大きく影響する。走りの修正だけでなく、次の試合にうまく気持ちを持っていくことで、全カレ標準切りを狙う。
 
 また、男子800m予選には関カレでの悔しさを胸に中距離部門が挑んだ。眞柄(済2・三条)は速い組の中で前半こそ積極的にレースを進めるが、最後に粘れずかわされてしまう。海谷(ラ3・東海大山形)と本平(済3・御調)も、集団の後方から最後まで抜け出すことができなかった。
 大きな大会の間の時期で追い込んだ練習が続いていることもあるが、なかなか実力を発揮できずにいる中距離部門。決して調子が悪くない中で結果が出ないレースが続き、気持ちの面で弱くなってしまうところも影響しているだろう。「今後は得意な練習や県選手権で自信を取り戻してほしい」と塩田部長が話すように、まずは上昇のきっかけをつかみたいところだ。
 

 今大会は順位を争う勝負の中で入賞者が4名と、全体的にはまずまずの結果となった。選手それぞれが今回の経験を今後に生かし、さらなるレベルアップを目指す。

 

■コメント
・塩田部長
コンディションはみんなそんなに悪くないし、むしろ眞柄は良かったと思う。尾上は春からいまひとつだったので、一度間をあけてもう一度練習を積みたいということで欠場した。(レースを振り返って)調子以前の問題で、海谷も本平もそのまま後ろで走ってしまっているので、二人とも体がきつくて動かないというより、気持ち的な問題で体が動かなかったのだと思う。この時期はインカレに向けて追い込んだ練習が多く、体調を崩しやすくある。尾上は特にこの時期が良くない。各々関カレのダメージを引きずってこの大会に臨んでいるところもあるので、今後は得意な練習や県選手権で自信を取り戻してほしい。(今後に向けて)眞柄は調子は悪くないと思うので、もう一度うまく追い込んだ練習をして、地元で開催される気持ちにかけて日本選手権に臨みたい。
 
・梶原監督
小笹はもう少し集中してほしかった。走りも中途半端になり残念だった。スタートも本来ならもっと思いっ切り出られる。キレも練習のときの方が良かった。(予選と比べて)予選は足の調子が悪かった中ではまずまずだったが、もっと前半から出てきてほしかった。前半も後半も予選の方が良かった。1歩目、2歩目の動きがいまいちで決まらないので、ちゃんと決めていきたい。
 
・小笹(法4・西京)
 昨日のスタートがあまり良くなかったので、今日はそれを改善するつもりだったがうまくいかなかった。タイムも良くない。(準決勝敗退については)今回は決勝に出るというよりは全カレの標準を狙っていたので、それができなかった方が悔しい。(今後の課題は)最近は試合で集中し切れていないので、しっかり自分の世界に入り込むこと。あとはスタートでの飛び出しがまだ甘いと思う。

TEXT=青野佳奈  PHOTO=野原成華