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東都大学野球秋季2部リーグ戦・立正大1回戦
9月13日(火) 大田スタジアム
●東洋大1-2立正大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
立正大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 2 |
二塁打:石上泰(四回)、水谷(六回)
●細野(1敗)ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 橋本吏(総3=花咲徳栄) | 3 | 0 | 0 |
2 | (左) | 水谷(営3=龍谷大平安) | 4 | 1 | 1 |
3 | (遊) | 石上泰(営3=徳島商業) | 4 | 1 | 0 |
4 | (一) | 小口(法4=智弁学園) | 3 | 0 | 0 |
5 | (指) | 花田(総1=大阪桐蔭) | 2 | 0 | 0 |
6 | (二) | 宮下(総1=北海) | 3 | 0 | 0 |
7 | (左) | 大髙(営3=常総学院) | 2 | 0 | 0 |
左打 | 矢吹(総4=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
8 | (捕) | 後藤聖(法3=京都学園) | 3 | 0 | 0 |
9 | (二) | 加藤響(総2=東海大相模) | 2 | 0 | 0 |
計 | 27 | 2 | 1 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
細野(総3=東亜学園) | 8 | 136 | 2 | 8 | 10 | 2 | 2 |
押し出し四球で決勝点を献上し、悔しがる細野
同点の適時打を放った水谷
花田の空振り三振で試合終了となった
初週2連勝を飾り、このまま勢いに乗りたい東洋大ナイン。しかし、細野(総3=東亜学園)の粘りに野手陣は応えられず、接戦の末、黒星となった。
先発の細野は相手投手と共に3回まで無安打と、序盤から白熱した投手戦を展開する。試合が動いたのは四回。1死一、二塁のチャンスを作るも、花田(総1=大阪桐蔭)が併殺打に打ち取られ得点には結びつかず。迎えた相手の攻撃で、右前打と四死球で1死満塁のピンチを作り出すと、次の打者の二ゴロ間に生還を許し、先制点を献上した。
細野は1点を失ったものの、その後は走者を背負いながらも要所を抑え、耐え凌ぐ。援護したい打線は六回、再びスコアリングポジションに走者を置き、打者は水谷(営3=龍谷大平安)。放たれた打球はレフトへの適時二塁打となり、同点に。水谷は二塁上でガッツポーズを掲げた。そのまま勢いに乗りたい場面だったが、後続は打ち取られ逆転とはならなかった。
一方で、四死球に苦しんでいた細野は八回に大きな山場を迎える。2四球と申告敬遠で1死満塁に。次を空振り三振に仕留め2死としたが、「大事にいきすぎてしまった」と、フルカウントから痛恨の押し出し四球で勝ち越しを許す。細野は「一番やってはいけないことをした」と試合終盤の痛い失点にマウンド上でうなだれた。
なんとか勝利を手繰り寄せたい打線に最後のチャンスが訪れる。九回、1死から石上泰(営3=徳島商業)が暴投で出塁し、ここで主将の小口(法4=智弁学園)。しかし、一打で中飛に打ち取られ、後続に望みをつなげず。次の花田は3球三振となり、ゲームセット。花田は悔しさをあらわにした。
7日に高橋前監督が亡くなり、選手たちは杉本監督が付けた喪章を身につけ、試合に挑んだものの、大事な局面で敗北を喫(きっ)した。「まだ勝ち点を落としたわけでない」。ここでしっかりと切り替え、次の試合に向かう。
■コメント
・杉本監督
(高橋前監督が亡くなってから最初の試合でしたが)亡くなられて、最初の練習の時にみんなで黙祷させていただいて、今の東洋大学があるのは高橋前監督の功績というのを胸に、またここから頑張っていこうと。(喪章は監督が)1人1人針と糸でつけました。40人分くらいだと思います。(細野投手のボールが高めに浮く場面が多かったが)この間の試合もそうなんですけど、ヒットじゃなくてフォアボールで、今日の2点目もそう。野手の方は何もできずにそのまま点が入ってしまうので。(打線もなかなかつながらなかったが)自分の中ではそこのところの指示をしたつもりではいたが、ちゃんと伝わっていなかったかなという感じはしました。膠着したゲームになってしまったなと思います。(打線についての指示とは)事前に相手ピッチャーのビデオを見て、配給もその通りに来ると想定して指示を出していましたが、今日はそれが上手くいかなかった。(初の黒星について)勝ち点制なので、そこのところの1敗、2週目で1回負けた、という捉え方をしたいと思います。今日帰って切り替えて、また明日を迎えたい。
・小口主将(法4=智弁学園)
(試合中どのような声かけをしていたか)なかなかチャンスも作れず、点も取れず、ヒットも出ずという感じだったので、とりあえず雰囲気を落とさず、まず1点どこかでチャンスを狙って取っていこうと話していました。(高橋前監督について選手間では何か話したか)試合前に杉本現監督から1人1人に喪章を付けていただいて、それを付けている意味を考えて戦おうと話しました。(明日に向けて)まだ勝ち点を落としたわけではないので、今日やられたので明日絶対やり返すという気持ちで臨みたいです。
・細野(総3=東亜学園)
(今日の投球を振り返って)一発がある打者が多く大事に行きすぎてしまった。(今日の調子は)まっすぐ自体は良かったです。(何回まで投げる予定でしたか)行けるところまでと言われていたので最後まで行くつもりでした。(八回は四球での押し出しとなりましたが)一番やっちゃいけないことをしました。(次戦に向けて)もう絶対負けません!
TEXT=成吉葵 PHOTO=宮谷美涼、ペリッジ琴マーガレット