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2022.09.11
硬式野球

[硬式野球] 「入替戦の時の感情が溢れ出てきた」 島田が神宮のマウンドで151㌔計測し、実力発揮

東都大学野球秋季2部リーグ戦・東農大2回戦

9月7日(水) 神宮球場

〇東洋大7-0東農大


笑みを浮かべる島田


九回に登板した


試合終了後は加藤響に祝福された


石上祐(法3=東洋大牛久)が8回まで好投を見せたこの日、九回にマウンドを任されたのは3か月前、この神宮の地で涙を見せた島田(総1=木更津総合)だった。


 いざ思い出のマウンドに立った島田。「入替戦の時の感情が溢れ出てきた」と最後に敗れ去った神宮の景色を眺め、「春とは変わった所を見せつけたかった」とリベンジを誓った。


 「今までやってきたことをやれば大丈夫」。初球から145㌔を叩き出し、その後も147、149㌔と徐々に観客の期待値を上げていく。先頭を遊ゴロに仕留めると、ついに151㌔の文字がバックスクリーンに。これには観客からもどよめきが上がり、自己最速を更新した。


 途中には、ボールの判定に盛り上がる東農大ベンチの声を聞いた東小橋川(営4=帝京第三)の「ガンガンいけよ」という力強い声掛けに、東洋大ベンチを見つめ、ニコリ。「大きな声で言ってくれるので、とても冷静になって投げられる」と頼りがいのある4年生に見守られながら、リーグ戦デビューを華あるものにしていく。


 「自分は笑っている時の方がいいピッチングが出来る」。そのため、マウンドでは表情を意識し、不安を周りに持ち込ませないよう、「笑顔」を大切にしているという。「ピッチャーは投げるだけではダメ」。この日も、アウトを取った後、話しかけてきた小口(法4=智弁学園)に対して、安心させるように笑みを浮かばせていた。


 結局は三者凡退でしっかり締め、加藤響(総2=東海大相模)とハイタッチ。春の最後、サヨナラ負けを喫(きっ)し、ただマウンドから仲間がうなだれる様子を見るしかなかった青年は、一夏を越え、先輩たちが注目選手に名を挙げるほどパワーアップ。「やってきたことを信じた」成長の証を東洋大ファンに見せつけた。


 「あとには島田がいるから大丈夫だと思ってもらいたい」。仲間を信じ、自分の役目をしっかり責任持ちながら、チームを勝利に導く。この秋は、球速150㌔の豪速球だけではない、「自分からたくさんのことを周りに声掛けしていけば」と力強く語った、投球以外の島田の振る舞いにもぜひ目を向けてほしい。


■コメント

・島田(総1=木更津総合)

(入替戦以来の神宮のマウンドとなりましたが)やっぱりいざ神宮のマウンドに立ったら入替戦の時の感情が溢れ出てきました。けど、春とは変わった所を見せつけたかったので、自信を持って投げる事ができました。(リーグ戦初登板でした)入替戦もリーグ戦も公式戦としては変わりないので今まで通りやってきたことをやれば大丈夫という気持ちで挑みました。(151㌔を計測しました)記録更新です。(東小橋川選手が声掛けをしていましたが)東小橋川さんは毎試合大きな声で色んな事を言ってくれるので、自分も、とても冷静になって投げることができています。練習でも、人一倍声を出しているので、今のチームには必要不可欠な存在だと思っています。(笑顔は意識しているのですか)自分は笑っている時の方がいいピッチングができるので、マウンドでは表情を意識してずっと投げています。マウンドに立っている人が不安な表情や悪い表情をしていると、ベンチや野手にまで伝わってしまうと思っているので、笑顔はピッチングの中で一番意識しています。(次戦に向けて)今まで通り、やってきたことを信じて、仲間を信じて、自分の役目をしっかり責任持って、挑んでいきたいと思います。


TEXT=宮谷美涼/PHOTO =宮谷美涼・青木智哉