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2022.10.03
硬式野球

[硬式野球]先制するも攻守で精彩を欠き国士大に大敗

東都大学野球秋季2部リーグ戦・国士大2回戦

9月29日(木) 大田スタジアム

●東洋大2-8国士大



国士大0000006028
東洋大0200000002


三塁打:宮下(二回)


●石上祐(1敗)、一條、野澤、渡邊、柿本ー廣岡、後藤聖


・打者成績 

打順守備名前
(中)橋本吏(総3=花咲徳栄)
(右)水谷(営3=龍谷大平安)
(遊)石上泰(営3=徳島商業)
(一)小口(法4=智弁学園)
(指)花田(総1=大阪桐蔭)
(二)宮下(総1=北海)
(左)左向(営4=智弁学園)

吉田(営1=龍谷大平安)

宮本(総3=大阪桐蔭)
(捕)廣岡(総4=拓大紅陵)

松本渉(営4=龍谷大平安)
後藤聖(法3=京都学園)
(三)加藤響(総2=東海大相模)


31


・投手成績

名前球数四死球三振
石上祐(営3=東洋大牛久)95
一條(総2=常総学院)1/3
野澤(総3=龍谷大平安)1 2/320
渡邊(総4=報徳学園)2/322
柿本(営2=東洋大姫路)1/3


被弾を浴び悔しがる石上祐


先制の三塁打を放った宮下


一條も悔しい結果となった


連勝して優勝に望みをつなぎたい東洋大ナイン。先制点を奪うも、打線はそれ以降つながらず。投手陣も被弾を機に状況が一転し、攻守ともに精彩を欠きリードを守り切れず、悔しい逆転負けとなった。


 この日は今季二度目の先発となる石上祐(法3=東洋大牛久)がマウンドに上がった。初回から打たせて取るピッチングでテンポよく投げ進める。二回に四球で出塁を許すが、廣岡(総4=拓大紅陵)の強肩に助けられ3回まで毎回三者凡退に抑える。


 打線は二回、花田(総1=大阪桐蔭)が二塁への内野安打で出塁し、1死一塁とすると、宮下(総1=北海)が左翼線を転々とする適時三塁打を放ち先制に成功。1年生コンビに負けじと最上級生の左向(営4=智弁学園)も中前に打球を落とす。この回3連打で2点を奪い、幸先の良いスタートを切る。その後は追加点を狙うも「2点取ってから全然攻撃になってないのがダメだった」と国士大バッテリーに抑えられ、試合は終盤へ突入する。


 2点リードのまま迎えた七回、試合は突然動いた。先頭打者に右前打、次の打者にレフト方向への本塁打を放たれ同点に。ここで流れを断ち切りたかったが、さらに無死一、二塁とさらにピンチを招く。これ以上の失点が許されない東洋大はこの場面で一條(総2=常総学院)へバトンタッチ。ようやく1死とするも、スクイズと投手失策でさらに2点を失う。流れを変えようと指揮官は一條から野澤(総3=龍谷大平安)にマウンドを託すも、動揺を隠しきれず、再びスクイズと失策で大きな勝ち越しを許す。この回打者一巡の猛攻を受け、6点を献上。投手陣の守備の弱さが見られた。


 九回には渡邊(総4=報徳学園)が制球が定まらず、四死球と暴投が絡み、さらに2失点。打線も2回以降沈黙し、2対8で大敗を喫(きっ)した。


 これ以上の敗北が許さない中で自慢の守備と投手陣が乱れ、攻守でかみ合わず痛い敗戦となった。「あとは連勝で他力本願。それでも、自分たちのできることは精一杯やらなきゃいけない」と杉本監督。まだチャンスが失われたわけではない。他大の戦況を伺いながら、チーム一丸となって上を目指す。


■コメント

杉本監督

・(石上祐の変え時は)いや、変え時というか、あそこ(七回無死)でヒットを打たれて送りバントで1死二塁、そこから一條というところだった。(そこが四球になった)そういうところですかね。(球数は)いや、球数は全然ですよ。変な話、あのホームランだけですよね。そこでいって、全然大丈夫な目をしているし、球数も100行ってないので。(バント処理が出てくるピッチャー出てくるピッチャーが)滑ってばかりですもんね。まあそれは言い訳にはならないので、対処しなければならないというところですね。あそこよりも、それまでに攻撃陣が実際の話は2点取ってから、全然攻撃になってないのがダメですよね。悔しいですけど仕方ないですよね。(今後に向けて)あとは連勝で他力本願なので。ただ、自分たちのできることは精一杯やらなきゃいけないので。


TEXT=成吉葵 PHOTO=宮谷美涼、成吉葵