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2015.06.23
レスリング

[レスリング]明治杯 上位進出者おらず悔しさ残る結果に

明治杯 平成27年度全日本選抜レスリング選手権大会

6月19日(金)~21日(日)代々木第二体育館


男子グレコローマンスタイル

85㌔級 宮腰 ベスト8

130㌔級 黒木 ベスト8


女子フリースタイル

48kg級 宮原 ベスト8

63㌔級 鈴木紅 1回戦敗退

75kg級 朝野 5位


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初の明治杯で経験を積んだ朝野(右)


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宮原はこの結果に悔し涙を流した



 リオ五輪・第二次選考会と今年9月の世界選手権代表選考を兼ねた明治杯全日本選抜レスリング選手権大会。東洋大からは5選手が出場するも、全選手が表彰台に届かず悔しい結果となった。


 初出場の明治杯は納得のいく結果を残すことは出来なかった。「相手とのレベルの差を感じた」。朝野(社1・滑川)は女子75㌔級に出場した。迎えた1回戦。大舞台の緊張からか、思うような攻撃が出来ない。試合開始直後から、相手選手に得点を許すと立て続けに失点。1ピリオド持たずにテクニカルフォール負けを喫した。高校時代はインターハイ女子70㌔級で準優勝を飾った実力者。今大会を「いい経験になった」と振り返る。今月25日から行われる東日本学生女子選手権にも出場予定で、「優勝目指して頑張りたい」と力強く目標を語った。

 まさかだった。女子48㌔級、宮原(社3・安部学院)はリオ五輪出場のためには今大会の優勝が絶対条件となっていた。しかし、初戦でまさかの敗戦。目標としてきたリオ五輪出場が絶望的となり、試合後悔し涙を流した。この涙を笑顔に変える日のために、今後はさらなる練習を積んでいく。


 国内最高峰の大会である明治杯に出場した選手たちは、レベルの高い選手と対戦したことが大きな経験になったことは間違いない。今大会を糧にレベルアップを図る。


■コメント

・船津コーチ

(宮原について)重かったね。彼女本来の動きじゃなかった。この原因が何かっていうのも、自分たちはよく分かんないけども、身体に力が入っちゃって、タックル入っても距離が遠かったり、相手が崩れなかったり。心の、目に見えないプレッシャーみたいのが、あったのかな。だから宮原も負けて悔しかったっていうより、ポカーンとしちゃってて。これでオリンピックの代表が決まってしまったとしても、最後の天皇杯で今回の雪辱を晴らすかどうかだね。オリンピック云々っていうよりも、本人のレスリング人生だから、これで終わっちゃったら、本人自身が何のために今までやってきたのか分かんないからね。やっぱり来週の東日本も、全日本学 生も優勝して、12月の全日本に向かって、彼女らしい試合をやってもらいたいなって。早く彼女らしいレスリングに戻ってほしいというのが私たちの希望。そうやって、これからも指導していきたい。

・朝野(社1・滑川)

相手とのレベルの差を感じた。(初めての明治杯について)いい経験が出来たなと思う。(次週の新人戦に向けて)優勝目指して頑張りたい。


TEXT=西川諒 PHOTO=木谷加奈子