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2022.10.16
硬式野球

[硬式野球] 同点に追いつかれるも、終盤5点の猛攻で2つ目の勝ち点獲得

東都大学野球秋季2部リーグ戦・拓大2回戦

10月11日(火) UDトラックス上尾スタジアム

〇東洋大9-4拓大


拓大
東洋大×


二塁打:石上泰(七回)

三塁打:秋元(一回)

本塁打:宮下(七回)


細野、石上祐、〇野澤(1勝)ー後藤聖


・打者成績

打順守備名前
(中)山地(営2=天理)

左向(営4=智弁学園)
(右)水谷(営3=龍谷大平安)
(遊)石上泰(営3=徳島商業)
(一)小口(法4=智弁学園)
(指)花田(総1=大阪桐蔭)

馬込(法2=桐光学園)

打指大髙(営3=常総学院)
(二)宮下(総1=北海)
(左)秋元(済1=木更津総合)
(捕)後藤聖(法3=京都学園)
(三)加藤響(総2=東海大相模)


3412



・投手成績

名前球数四死球三振
細野(総3=東亜学園)84
石上祐(法3=東洋大牛久)1/314
野澤(総3=龍谷大平安)2 2/351


大得点に大喜びな東洋大ベンチ


今季多く打点を稼いでいる石上泰(中央)


小口主将もこの日2打点をあげた


前週の雨の影響から1週空け、上尾の地で行われた拓大2回戦。序盤に4点を奪い、試合を活気づけるも同点に追いつかれてしまう。それでも最後は一挙5点の猛攻で相手を突き放し、2つ目の勝ち点を手にした。


 今季5度目の先発のマウンドに上がった細野(総3=東亜学園)は、コントロールに苦しみ初回から1点を失う。


 その裏の攻撃、2死から3番石上泰(営3=徳島商業)が右前打で出塁するとそこから打線がつながり、1年3人を含む五者連続安打で4点を奪い返す。この大量リードに細野からは「ありがとう」と感謝の言葉が漏れた。


 援護をもらった細野だったが、その後も制球が安定せず二回に暴投で1点。それでも五回まではなんとか無失点でリードを保っていたが、六回にも運悪く味方の失策も重なり、1点差に追い詰められる。


 味方の追加点がないまま迎えた七回。2番手の石上祐(法3=東洋大牛久)が拓大打線につかまり、同点に追いつかれる。なお1死二、三塁のピンチ。代わってマウンドにあがった野澤(総3=龍谷大平安)が後続を抑え無失点で勝ち越しを許さなかった。


 ピンチを切り抜け勢いづいた打線は、その直後、加藤響(総2=東海大相模)が三遊間を破り、「よっしゃー」と声を上げながら出塁する。その後1死一、二塁とチャンスを広げると、最近調子が上向きな石上泰。外角低めの直球を強く振り、「伸びてくれたら」と眺めた打球の行方は、左中間を破り、フェンスに直撃。この適時二塁打で2人を生還させると、さらに小口(法4=智弁学園)の右安打で流れをこちらのものに。さらには、宮下(総1=北海)の2点本塁打がダメ押し弾となり、この回5点をあげ、拓大を大きく突き放すことに成功した。


 大量援護を貰った野澤は最終回まで落ち着いたピッチングで、相手打線を抑え、勝利を呼び込んだ。


 初回の4得点以降、追加点がなかなか取れず、相手に追い上げられ、苦しみながらも逆転を許さなかった東洋大。一度も負けられない厳しい試合を勝ち抜き、逆転優勝を掴むためには、この粘りとチャンスを逃さないバッティングが今後の鍵となる。最後までチーム一丸となり、一戦必勝で残る試合も戦ってほしい。


■コメント

・杉本監督

(石上泰の活躍に対して)うちの得点源なので、ずっと調子が悪くてそこはすごく心配していたんですけど拓大の1回戦からとても良くなってきているので、チームとして打線としては一番良い状態で得点源に回せると良いので。左は3人しか出ていないのでそこに回せばなんとかなるんじゃないかなという状況ですね。ショートフライもありましたけど、あれもひとつ間違えたらレフトオーバーだった感じのバットの出方をしていたと思います。(継投については)研究されての変化球、石上祐の変化球はすごい面白いものがあるんですけど、先発って結構投げてきてやっぱり体力ないんですよ、まっすぐはいかないし、リリースが後ろに残っていっちゃうので、以前は空振りがとれたのがとれなくなってくるって感じですかね。そこは練習不足かなと思いますけど。


・石上泰(営3=徳島商業)

(打席に入る時は)とりあえず良い形でつなぐ意識で打席に立ちました。(打った球は)外角低目のまっすぐでした。伸びてくれたらいいなという感じで見てて行ったのでよかったです。ジャストと言うよりはレフトフライかなという感じでした。(調子は)前の試合からの流れがあるかなと思います。前の試合の空いてる週から取り組んでいたことを継続する、今日の試合もそういう意識を持っていました。今日は重心に気をつけました。


TEXT=一ノ瀬志織、PHOTO=一ノ瀬志織、宮谷美涼