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2022.10.13
ラグビー

[ラグビー] 24点差からの反撃も大東大に惜敗「自分たちを見直すいい機会」

2022年度関東大学リーグ戦1部

10月2日(日) セナリオハウスフィールド三郷

● 東洋大 26{0-24、26-3}27 大東大


番号Pos.名前
PR山口泰雅(総4=目黒学院)
HO谷名樹(済4=延岡星雲)
PR石川槙人(総2=日本航空石川)
LO齋藤良明慈縁(総4=目黒学院)
ジュアン・ウーストハイゼン(総1=Helpmekaer)
FLタニエラ・ヴェア(総3=目黒学院)
田中翔(総4=Colorado State Univ)
NO8梅村柊羽(総4=関商工)
SH神田悠作(済4=東筑)
10SO土橋郁矢(総4=黒沢尻工業)
11WTB杉本海斗(ラ3=東京)
12CTB繁松秀太(総4=札幌山の手)
13大島暁(済4=目黒学院)
14WTBモリース・マークス(総2=Hoerskool Randburg)
15FB田中康平(済4=土佐塾)
16Re.小川雄大(済2=脇町)
17石山愁太(ラ4=日本航空石川)
18伊波晃士(総3=名護)
19マタリキ・チャニングス(総2=Helpmekaer)
20森山海宇オスティン(総1=目黒学院)
21清水良太郎(ラ3=東京)
22石本拓巳(3=日体大荏原)
23ステファン・ヴァハフォラウ(総1=札幌山の手)



全員が「逆転する」という気持ちを見せた


後半開始直前、円陣を組む監督と選手たち


小川のトライで反撃ののろしを上げた


梅村のトライで24点差を追いついた


雲一つ無い秋空が広がるセナリオハウスフィールド三郷。前週と同じ舞台で昨年度3位の大東大と激突した。序盤から相手の勢いに押され、一時は24点を追う展開に。後半の4連続トライで逆転に成功するも、ラストワンプレーでペナルティキックを決められ、1点差の惜敗を喫(きっ)した。


 序盤の主導権を大東大に握られ、自陣でのプレーが長く続く。前半10分、自陣の深い位置で猛攻を受けるが、ここでのピンチを脱することに成功。しかし前半16分、またも自陣ゴール付近に攻め込まれると、スクラムからディフェンスを突破され、今季リーグ戦で初めて先制点を許した。すぐに追いつきたいところだったが、「完全に相手に流れを握られてしまった」と齋藤(総4=目黒学院)主将。前半25分、30分と、2トライにコンバージョンも確実に決められ、0-21。反撃ののろしを上げられないまま、前半を終了した。


 後半に入り、序盤から得点を重ねていきたい東洋大。しかし後半15分、反則からペナルティゴールを献上すると、24点を追いかける劣勢に。ただ、諦めはしない。後半も折り返しとなる19分、スローインから押し込んでいくと、最後は交替直後の小川(済2=脇町)がトライ。待望の初得点が入った。後半29分には「選手全員に勝つ気持ち、逆転する気持ちがあった」と、梅村(総4=関商工)のトライでチームを勢いづく。5分後、相手陣地でのスローインから杉本(ラ3=東京)にパスが回ると一気に加速。相手ディフェンスを華麗にかわし、最後は石本(3=日体大荏原)が相手陣のインゴール内へ。5点差に詰め寄った東洋大の勢いは止まらない。試合終了が近づく後半44分、同点のチャンスでスクラムから転がるボールを梅村が押さえ込む。ついに24点差を追いつき、さらにコンバージョンの2点を追加。そのリードを持って、ラストワンプレーという時間帯に入る。しかし、大東大の攻めに反則を誘われた。ここでペナルティキックを選択されると、しっかり決められ、再逆転を許す。同時に試合終了。26-27と1点差でわずかに勝利には届かなかった。


 またも東洋大が魅せた。惜しくも一歩及ばなかったが、後半途中までの敗戦ムードを一蹴。圧巻の反撃だった。3戦目でリーグ戦初黒星も、これには「自分たちを見直すいい機会だった」と齋藤主将。「改めて自分たちはチャレンジャーだということを自覚した」とも口にした。全チーム3戦が終わった時点で東洋大は3位。混戦必至のリーグ戦を勝ち抜くために、この惜敗を生かしていきたい。



■コメント

・福永監督

(全体を振り返ってみて)前半はアンラッキーな場面や微妙な判定が重なり流れをつかみきれない事がありましたが、他者ではなく自分達にフォーカスすることできパニックに陥らず後半戦で立て直す事ができました。(後半に入る前に話されたことは)自分達にフォーカスすることが重要で、後半には自分達の時間が来ることは分かっていましたので、とにかく目の前のプレイに全力を尽くすことが大切でした。(次戦への意気込みは)毎試合負荷のかかるゲームを通じて、皆が課題をいただいています。一つ一つ解決することでチームの成長に繋がっています。今回大きなエネルギーが生まれましたので、次節もいつも通り、丁寧に準備を進めさせていただきゲームの中で良いパフォーマンスに繋げさせていただきます。ご声援のほど、宜しくお願い致します。


・齋藤(総4=目黒学院)

 (試合を振り返って)前半完全に相手に流れを握られてしまったことが良くなかったことだと思います。負けてしまいましたが自分たちを見直すいい機会だったと思います。シーズンまだまだ続くのでこの敗北を自分たちの成長に繋げます!(後半の前にかけた言葉は)自分の言葉ではありませんが13番の大島が前半30分頃「みんなこの試合楽しんでないよ!」と言っくれたのが印象的です。ラグビーを楽しむという根本を思い出させてくれたセリフです。(次戦への意気込みは)改めて自分たちはチャレンジャーだということを自覚した試合だったので強い気持ちを持って臨みます!


・梅村(総4=関商工)

(中6日での試合は)食事、ケア、睡眠という当たり前のことをを徹底して行い、良いコンディションで試合に臨みました。(反撃の要因は)選手全員が勝つ気持ち、後半逆転する気持ちがあったから反撃できたと思います。(2トライ決めましたが)チームの仲間がいい勢いを作ってくれ、FWのみんなが身体を張ってくれたからこそのトライです。いいフィニッシュができてよかったです。



■次戦(予定)

10月16日(日) 日本大 14:00キックオフ

会場:セナリオハウスフィールド三郷


※ 試合に関する詳細については、関東ラグビーフットボール協会のホームページなどでご確認ください。  



TEXT/PHOTO=青木智哉