記事
2022年度関東大学リーグ戦1部
10月16日(日) セナリオハウスフィールド三郷
〇 東洋大 33{21-16、12-16}32 日大
番号 | Pos. | 名前 |
1 | PR | 小川雄大(済2=脇町) |
2 | HO | 谷名樹(済4=延岡星雲) |
3 | PR | 山口泰雅(総4=目黒学院) |
4 | LO | マタリキ・チャニングス(総2=Helpmekaer) |
5 | ジュアン・ウーストハイゼン(総1=Helpmekaer) | |
6 | FL | 齋藤良明慈縁(総4=目黒学院) |
7 | 田中翔(総4=Colorado State Univ) | |
8 | NO8 | 梅村柊羽(総4=関商工) |
9 | SH | 神田悠作(済4=東筑) |
10 | SO | 土橋郁矢(総4=黒沢尻工業) |
11 | WTB | 杉本海斗(ラ3=東京) |
12 | CTB | 田中康平(済4=土佐塾) |
13 | 大島暁(済4=目黒学院) | |
14 | WTB | モリース・マークス(総2=Hoerskool Randburg) |
15 | FB | 石本拓巳(3=日体大荏原) |
16 | Re. | 前川嵩登(済2=日体大荏原) |
17 | 石山愁太(ラ4=日本航空石川) | |
18 | 石川槙人(総2=日本航空石川) | |
19 | アイザック・サイロ(総1=Scots College) | |
20 | 森山海宇オスティン(総1=目黒学院) | |
21 | 清水良太郎(ラ3=東京) | |
22 | 佐藤悠太(4=高崎工業) | |
23 | ステファン・ヴァハフォラウ(総1=札幌山の手) |
昨年度1部準優勝の日大との対戦となった第4節。前節初黒星を喫(きっ)し、連敗は避けたい東洋大は後半の終盤にリードされる苦しい展開となる。しかし、ラストワンプレーで逆転。劇的な勝利を収めた。
前半開始4分、神田(済4=東筑)が相手ディフェンスの隙を突き、抜け出してトライ。コンバージョンも入れ先制に成功する。しかし11分、16分にトライ、27分にペナルティゴールを立て続けに決められてしまう。悪い流れを断ち切れないかと思われたが、30分にゴール前でパスをつなぎトライを奪い、コンバージョンも決め再逆転。その直後ペナルティゴールを決められるも、44分にトライ、コンバージョンを決め21-16。シーソーゲームとなった前半をリードして折り返した。
後半の開始直後にトライを入れリードを広げるが、ここから昨年度準優勝の日大の底力を見せつけられる。日大がボールを回す時間が多くなり、東洋大の反則を取られる回数も増え、苦しい時間が続く。77分までに26-32とされるが、ラストワンプレーとなった84分、ラインアウトからモールで押し込み山口(総4=目黒学院)がトライを奪う。これで31-32。最後のコンバージョンキックで勝敗が決められることとなった。張り詰めた空気となる中、キッカー杉本(ラ3=東京)の蹴ったボールは枠を外れた。このまま試合終了かと思われたが、直前に日大に反則があったとして蹴り直しに。2度目の杉本のキックはきれいな放物線を描いてゴールポストの間を通り、東洋大の劇的な逆転勝利を告げるホイッスルが鳴り響いた。
またしても東洋大が魅せてくれた。昨年度準優勝の日大とシーソーゲームを演じラストワンプレーでの逆転勝ち。順位は3位と変動はないがよい流れは続いている。「修正点をチームで改善して一戦一戦大事にチャレンジャーとして」と杉本。昨年度1部昇格を果たしたチームに慢心はない。全国大学ラグビーフットボール選手権大会の出場権獲得の3位以内、そしてこの関東大学リーグの優勝を目指し東洋大の快進撃は続く。
■コメント
・福永監督
(試合全体を振り返っていただいて、どのような内容だったと感じていますか)先週行われたJr.選手権の関東学院戦から4年生中心に部員皆が良いエネルギーをチームに与えてくれていました。日本大学戦も準備の段階からチームに良い緊張感がうまれ良いゲームに繋がったと感じています。(ラストワンプレーで逆転勝利を収めましたが、どうご覧になっていましたか)チームの強みである後半にリーダーが良いリーダーシップを発揮していると感じています。杉本は高いレベルで1番努力を積み重ねている選手の1人ですので、良いパフォーマンスが続いています。(勝利のポイントはどこにあったと考えていますか)日頃、4年生、各リーダーをはじめ部員皆が積み重ねている努力と精神面の成長にあると感じています。(現時点で勝ち点が同じチームとの対戦が続きますが、次戦以降への意気込みをお願いいたします)良い緊張感のある中、ラグビーを通じて成長できる日々が本当にありがたく、幸せです。次節の準備に集中して、一つ一つ丁寧に進めさせていただきます。ご声援のほど宜しくお願い致します。
・杉本選手
(逆転勝利がかかった最後のキックに挑む前は、どのような心境でしたか)大事な場面だったので緊張はしていましたが、呼吸を整えて「後は蹴るだけだ」という思いでした。(一度やり直しとなりましたが、気持ちを切り替えて、集中して臨めましたか)1度外してしまったがやり直しとなりリラックスすることができた。また、相手のチャージに来るプレッシャーも無くなったのでもう一度落ち着いてキックに集中することができた。(逆転勝利が決まった瞬間はどのようなお気持ちでしたか)キックが入って安心したのと同時にチームメイトが駆け寄ってきてくれたのが嬉しかったです。そして勝利に貢献することができてよかったと感じました。(次戦以降への意気込みをお願いします)修正点をチームで改善して一戦一戦大事にチャレンジャーとして強い気持ちで戦っていきたいです。そして、ランとキックでチームに貢献できるように頑張ります。
・山口選手
(後半40分手前に6点を追う展開となりましたが、その際にはチームでどのようなことを話していましたか)FWの、モールで取り切ろうと話していました。自信もありましたし、ここで取るために練習やってきたんだと意思統一していました。(土壇場で1点差に迫るトライを決めましたが、どのようなお気持ちで押し込みましたか)素直を嬉しかったです。チームで、体を張り続けた結果、たまたま自分がトライを取ることが出来たので、チームメイトには感謝したいです。(その後、逆転がかかった杉本選手のキックをどのように見ていましたか)海斗なら、必ず決めてくれると思っていました。(次戦以降への意気込みをお願いします)修正点もあるので、次戦までに修正していき、次の試合も必ず勝ち切りたいと思います。
■次戦(予定)
11月6日(日) 流経大 11:30キックオフ
会場:流通経済大学龍ケ崎フィールド
※ 試合に関する詳細については、関東ラグビーフットボール協会のホームページなどでご確認ください。
TEXT=坂庭遥人/PHOTO=青木智哉