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令和4年度東都大学準硬式野球秋季リーグ戦2部3部入替戦3回戦・駒大戦
11月11日(金) 駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場
○東洋大10-5駒大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
駒大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 5 |
東洋大 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 2 | 3 | × | 10 |
本塁打:石川(七回)
丸嶌、大戸、舩津、柴崎ー古源
2部昇格が決まり、マウンドに集まる選手たち
試合直前、円陣で気合いを入れる
試合をつくった先発の丸嶌(左)
七回、本塁打でリードを広げた石川
前々日の勝利でタイに戻した東洋大は、初回から小刻みに得点を重ねていく。投げては、先発・丸嶌(文2=海星)が五回まで1安打の好投。さらに七回、石川(ラ3=沼津東)から本塁打も飛び出し、勝負を決めた。3季ぶりの2部復帰。最高の形で締めくくった。
試合開始前の円陣、「気合い入ってますか!」と杉本(ラ3=一宮)学生監督。「勝っても負けても悔いのないように」と最終決戦に臨んだ。この日の先発も丸嶌。「3年生にいい姿で終わってもらいたい」とマウンドに立った今季のエースは、初回の攻撃を3人で終わらせた。
これでリズムを得た。直後の攻撃、連続死球で1死一、二塁とすると、井田(ラ3=東洋大牛久)が右翼方向への適時打で先制に成功。この1点が流れを引き寄せる。その後も、安打と四死球で走者をためては点を奪い、五回までに4点を加えた。
これに丸嶌も「やるしかない」とギアを上げた。打たせて取る投球で四回まで三者凡退。五回には2死から初安打を許すも、古源(社3=東亜学園)が盗塁を阻止し、5回を15人に抑える文句なしの投球を披露。投打がかみ合い、5点リードで後半へ入る。
六回、先頭打者と続く打者に安打を放たれ、1死一、三塁のピンチを招く。さらに打ち込まれ1点を失い、さらに1死満塁。「いつもだったら弱気だった」という丸嶌は、思い切った投球を見せ、「この秋いちばん成長できたところ」と見事併殺打に仕留めた。
リードを広げたい東洋大は七回、1死一塁から石川。「人生最後の打席になると思って気合いを入れた」と、バットの先に当たった打球は右翼のポール際へ。これが「みんなの思いも乗った」本塁打となった。石川は八回にも2打点を挙げ、八回終了時点で10対2と大きくリードし、最終回の守りにつく。
しかし、簡単には勝たせてくれないのが入替戦。抑えの柴崎(総2=広尾)が四球と安打から3点を返され、2死でこの回9人目の打者を迎えた。2球で追い込むも、粘られること8球目。打ち上がった打球は1塁側・東洋大のベンチ前へ。この邪飛が木村(ラ3=長野西)のグローブの中へ収まり、この瞬間、2部昇格が決まった。
グラウンド上の選手、捕球した木村、ベンチメンバーが一斉にマウンド上へ駆け寄り、歓喜に沸いた。杉本学生監督が「1年間の苦労がすべて吹っ飛ぶかのようだった」と語るように、昨秋の3部降格の悔しさを1年越しに晴らす昇格。それも1敗してからの逆転劇だった。
最後となる試合後のミーティング。冨丘主将が「1部に上がれるように」と、優しい眼差しで後輩たちに声をかけた。丸嶌、柴崎、福田(営2=東洋大姫路)など入替戦出場メンバーも多く残る新チーム。その期待も託して、最後は一本締めで「有終の美」を祝った。
■コメント
・杉本(ラ3=一宮)学生監督
(試合を振り返って)今日は勝っても負けても最終戦、3年生は基
・冨丘(社3=横浜隼人)主将
(試合を振り返って)もうこの1試合しかなかったので、1年間や
・石川(ラ3=沼津東)
(試合を振り返って)負けても勝っても3年生にとっては最後の試
・丸嶌(文2=海星)
(投球を振り返って)1戦目、2戦目とあまりいいピッチングがで
■東洋大学準硬式野球部について
TEXT/PHOTO=青木智哉