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2022.11.19
ラグビー

[ラグビー] 「まだ戦いは終わらない」法大を振り切って初の選手権に王手!

2022年度関東大学リーグ戦1部

11月13日(日) 足利ガスグラウンド

○ 東洋大 26{19-8、7-14}22 法大


番号Pos.名前
PR山口泰雅(総4=目黒学院)  
HO谷名樹(済4=延岡星雲)
PR石川槙人(総2=日本航空石川)  
LO齋藤良明慈縁(総4=目黒学院)
マタリキ・チャニングス(総2=Helpmekaer)
FLタニエラ・ヴェア(総3=目黒学院)
田中翔(総4=Colorado State Univ)
NO8梅村柊羽(総4=関商工)
SH神田悠作(済4=東筑)
10SO土橋郁矢(総4=黒沢尻工業)
11WTB杉本海斗(ラ3=東京)
12CTB繁松秀太(総4=札幌山の手)
13大島暁(済4=目黒学院)
14WTB田中康平(済4=土佐塾)
15FBステファン・ヴァハフォラウ(総1=札幌山の手)
16Re.小川雄大(済2=脇町
17石山愁太(ラ4=日本航空石川)
18伊波晃士(総3=名護)
19アイザック・サイロ(総1=Scots College)
20森山海宇オスティン(総1=目黒学院)
21清水良太郎(ラ3=東京)
22天羽進亮(済1=城東)
23モリース・マークス(総2=Hoerskool Randburg)



序盤のリードを守り切った


3トライと勝利に貢献したマタリキ


耐え抜いて勝利をつかんだ


試合終了後、最終戦に向けて意気込む



ここまで3勝2敗で並ぶ法大。リーグ戦も佳境を迎え、負ければ選手権が遠のく大一番に挑んだ。後半の途中には18点をリードするも、法大の粘りに押され4点差まで迫られる。しかし、これを耐え抜いた東洋大。最終戦を前に単独3位とし、初の選手権出場に王手をかけた。


 試合開始前、グラウンドに「絶対勝つぞ」と声が響いた。その気合いのままに、前半5分、土橋(総4=黒沢尻工)の高めのパスが梅村(総4=関工商)に渡り、最後は杉本(ラ3=東京)が先制トライ。その後は自陣でのプレーが長くなるも、深くまでは攻め込ませない。逆に19分、相手陣地深くに入ると、山口(総4=目黒学院)がゴールライン手前までボールを運び、助走をつけたマタリキ(総2=Helpmekaer)が突進。飛び込んでトライを決め、点差を広げた。25分になると、法大の猛攻に遭う。ゴールライン付近でしばらく耐えるも、最後はタックルを止められず、再び7点差に。終盤には相手のスクラムミスを突いて一気にトライ。最後はペナルティゴールを許すも、19-8と11点リードで折り返した。


 さらに相手を突き離したい東洋大だったが、互いに一歩も引かない展開。数度、自陣で抜け出されピンチを招くも、タックルなどで防衛し、得点を与えない。しばらくすると攻撃の時間も増えるが、惜しくもゴールラインには届かなかった。16分、この均衡を破ったのは東洋大。マタリキが「チームの努力の賜物」とこの日3トライ目を奪い、18点のリードとする。しかし、ここから苦しい時間が続いた。東洋大の得点チャンスが一転、コートの端から端まで一気にボールを運ばれ11点差となると、流れは法大に傾く。38分にはゴール手前のスクラムから押し込まれ、ついには4点差。なおも自陣での守りが続き、自陣深くで相手のラインアウト。しかし、これを梅村が奪うと、相手陣地に入った。その後、残り時間を耐えた東洋大。試合終了のホイッスルが鳴り響き、選手の多くが喜びを見せた。


 前週の流経大戦に敗れ、選手権出場ラインに立たされていた東洋大。この試合の結果次第では出場争いから後退する状況だったが、またも接戦を勝ち抜いた。リーグ戦も残すは1試合。昨年度まで2部で競い合ってきた立正大と選手権最後の一枠をかけて激突する。東洋大としては、引き分け以上で3位以内が確定。悲願の「切符」を手にする。試合後の整列で「東洋大の戦いはこれからも続くので、応援お願いします」と挨拶した齋藤(総4=目黒学院)主将。選手たちの目は、東洋大学史上初の選手権出場を見据えていた。



■コメント

・福永監督

 (どのような意識で)プレッシャーの大きな試合になるほど感謝の想いが強くなります。選手も皆同じ気持ちであることが、日々の練習から伝わってきました。「恩返しのタックルをしよう」という声が聞こえてきました。(どのような試合だったか)一歩もひくことなく、選手全員が強い気持ちを持ってファイトしていました。本当に誇らしい選手達と感じます。(最終戦に向けて)この状況であることに本当に感謝しかないです。支えていただく皆様に必ずご恩をお返しをさせていただきます。大学選手権へみんなでいきましょう!あたたかいご声援のほど宜しくお願い致します。


・齋藤(総4=目黒学院)

(後半、意識したことは)今回の試合は【瞬間に集中】ということをテーマにしていました。相手が何をしてこようと自分の役割を明確にしてその瞬間に全力を尽くすというものです。後半相手に攻め込まれ始めたときは、自分たちがリードしていることもあって、このテーマが少し薄れていると感じました。なので改めて【瞬間に集中】とメンバーに伝え、各々の役割を再確認させることを意識しました。(反省点や課題は)相手を勢いづかせてしまうと止めることは難しいので、仕留めきるべきところでちゃんと仕留められるようにならないと思います。これはシーズン通してずっと課題なので、全国選手権に向けて修正していきたいです。(最終戦に向けて)東洋大学に入学して約3年と7か月が経ちました。このチームに加わって今まで学んだこと、成長したことをすべて発揮します。そして必ず選手権初出場を成し遂げます。応援よろしくお願いします!


・土橋(総4=黒沢尻工)

(POMに選出されましたが)あまり目立ったプレーはしていないのですが、POMに選出された事にうれしく思います。(最終戦に向けて)最終戦に向けては、2週間という限られた時間で良い準備をして挑みたい思います。今後とも御声援の程宜しくお願い致します。


・マタリキ・チャニングス(総2=Helpmekaer)

(3トライを決めたが)あの3トライは、チームの努力の賜物です。勝てたことは非常にうれしいですが、まだ戦いは終わっていません。(最終戦に向けて)勝てるという自信はありますが、まだまだハードワークが必要です。このチームが今あるのは、何時間ものハードワークの積み重ねがあるからです。私はこのチームを信じているし、勝利を手にするためにベストを尽くすと信じています。



■次戦(予定)

11月27日(日) 立正大 11:30キックオフ

会場:江戸川グラウンド


※ 試合に関する詳細については、関東ラグビーフットボール協会のホームページなどでご確認ください。  



TEXT/PHOTO=青木智哉