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29年ぶりに挑んだ1部リーグ戦も最終戦を残すのみとなった。現在、勝ち点18で単独3位に立つ東洋大。明日の立正大戦に勝利もしくは引き分けで大学史上初の選手権出場が決まる。決戦を前夜に控え、快進撃を見せてきたここまでの戦いを振り返る。
9月11日(日)秩父宮ラグビー場 〇東洋大27{10-7、17-17}24東海大
29年振りに1部昇格をした東洋大は、開幕戦にリーグ戦5連覇を目指す東海大を迎えた。リードが何度も入れ替わる接戦の中、最後はボンド(済2=東海大相模)が逆転となる決勝トライ。1部での30年ぶり勝利は、勝ち点4の大金星となった。
9月25日(日)セナリオハウスフィールド三郷 〇東洋大38{26-20、12-11}31関東学院大
開幕戦で大金星をあげ、勢いに乗る東洋大。第2戦も一時は逆転を許す苦しい展開だったが、最後は相手の猛攻を耐え抜いて開幕2連勝。勝ち点4を積み重ねた。目標達成に向け一歩ずつ前へ進んでゆく。
10月2日(日)セナリオハウスフィールド三郷 ●東洋大26{0-24、26-3}27大東大
前週と同じ舞台で昨年度3位の大東大と激突した。序盤から相手の勢いに押され、一時は24点を追う展開に。後半の4連続トライで逆転に成功するも、ラストワンプレーでペナルティキックを決められ、1点差の惜敗を喫(きっ)した。
10月16日(日)セナリオハウスフィールド三郷 〇東洋大33{21-16、12-16}32日大
昨年度1部準優勝の日大との対戦。前の試合で初黒星を喫(きっ)し、連敗を避けたい東洋大は、後半の終盤にリードを奪われる苦しい展開となる。しかし、ラストワンプレーのコンバージョンで逆転。劇的な勝利を収めた。
11月6日(日)流通経済大学龍ケ崎フィールド ●東洋大29{17-21、12-10}31流経大
1部上位常連校・流経大と主導権を争う展開。前半途中に16点のリードも許すも、後半の序盤にかけての4連続トライで逆転に成功する。しかし、
11月13日(日)足利ガスグラウンド ○東洋大26{19-8、7-14}22法大
リーグ戦も佳境を迎え、負ければ選手権が遠のく法大との大一番に挑んだ。後半の途中には18点をリードするも、法大の粘りに押され4点差まで迫られる。しかし、これを耐え抜いた東洋大。単独3位とし、初の選手権出場に王手をかけた。
選手権をかけた最終戦の相手は立正大。今季1部に復帰したライバルとの一戦である。昨年度は惜しくも敗れ、東洋大は2部2位。その意味ではリベンジマッチともなる。選手権へ最後の「切符」を手にするのは、どのチームか。開幕前、「おそらく大学ラグビー界で今までどのチームも成し遂げたことがない驚くようなことをやり遂げます。楽しみにしていてください! 」とコメントした齋藤(総4=目黒学院)主将。最終決戦がまもなく幕を開ける。
■最終戦(予定)
11月27日(日)立正大 11:30キックオフ 会場:江戸川区陸上競技場
メンバー表
番号 | Pos. | 名前 |
1 | PR | 山口泰雅(総4=目黒学院) |
2 | HO | 谷名樹(済4=延岡星雲) |
3 | PR | 石川槙人(総2=日本航空石川) |
4 | LO | 齋藤良明慈縁(総4=目黒学院) |
5 | ジュアン・ウーストハイゼン(総1=Helpmekaer) | |
6 | FL | タニエラ・ヴェア(総3=目黒学院) |
7 | 田中翔(総4=Colorado State Univ) | |
8 | NO8 | 梅村柊羽(総4=関商工) |
9 | SH | 神田悠作(済4=東筑) |
10 | SO | 土橋郁矢(総4=黒沢尻工業) |
11 | WTB | 杉本海斗(ラ3=東京) |
12 | CTB | 大島暁(済4=目黒学院) |
13 | 繁松秀太(総4=札幌山の手) | |
14 | WTB | 田中康平(済4=土佐塾) |
15 | FB | ステファン・ヴァハフォラウ(総1=札幌山の手) |
16 | Re. | 小川雄大(済2=脇町) |
17 | 石山愁太(ラ4=日本航空石川) | |
18 | 伊波晃士(総3=名護) | |
19 | マタリキ・チャニングス(総2=Helpmekaer) | |
20 | 森山海宇オスティン(総1=目黒学院) | |
21 | 清水良太郎(ラ3=東京) | |
22 | 林星安(総1=目黒学院) | |
23 | モリース・マークス(総2=Hoerskool Randburg) |
※ 試合に関する詳細については、関東ラグビーフットボール協会のホームページなどでご確認ください。
TEXT=青木智哉、金子恭大、坂庭遥人、成吉葵/PHOTO=青木智哉、木村彩香、成吉葵