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第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根)が行われた。往路11位、復路6位の総合9位で終えた箱根の振り返りとともに、来年100回大会となる箱根への意気込みを酒井監督が語った。
・酒井俊幸監督
――箱根を振り返って
出雲駅伝、全日本大学駅伝では序盤から出遅れる駅伝が続いており序盤が課題であることは重々承知しておりました。 箱根では、往路から各大学ともに主力を投入してくるこどが予想されておりました。 2年連続二区を務めている松山が欠場する布陣であったため往路は未知数であり、復路で巻き返しを想定して我慢のレースになることを覚悟の上で臨みました。 2区終了時は19位と、さすがに想定外の位置となりましたが総合は結果10位で18年連続シード権死守となりました。
――1区児玉選手について
3年連続の1区の起用で経験を活かした走りを期待して序盤の出遅れを防ぎたかっただけに区間17位は残念だった。
――2区石田選手について
昨年よりも長距離の練習に対応ができるようになってきたが直前の体調不良もあり一時は最後尾まで下がり終始、苦しい走りであった。今回の経験を必ず次に繋げてほしい。
――今年1年石田選手を駅伝でエース区間配置し続けていましたがいかがでしたか
失敗しても学びがあれば経験値となると思う。
――2区に他大学のエースが集結したことについて
箱根駅伝の2区は本来エース同士が競い合う区間であるので当然。
――3区小林選手について
走りにくい位置での襷渡しであったがチーム歴代3位の好記録で初出場ながらよく繋いでくれた。
――4区柏選手について
MGCの権利を掴んだ唯一の大学生として最初で最後の箱根であった。区間順位は13位であったが2人を抜き去り14位まで順位を上げた。
――柏選手がmgcの出場権を獲得したことについて
元々貧血症状もありながら克服してマラソンと箱根の両立を意欲的に取り組んだ姿勢を高く評価したい。
――5区前田主将について
最後の箱根は初の山登りに挑み3人を抜き往路11位でゴール。主将の責任を背負った走りであった。
――前田主将を5区と決めたのはいつ頃でしたか
12月に入って。
――6区西村選手について
前の走者とは1分27秒秒差でスタートする難しい位置であったが一年生でありながら積極的なレースを進めた。最後は失速して課題も残したがこの経験を活かしてほしい。
――三大駅伝で初めて1年生の出走となりましたが
今季は一年生の起用する駅伝が少なかったが西村の箱根起用は同学年への影響は大きい。
――7区佐藤選手について
駅伝シーズンに入ってから調子が上がらない状態が続いていたが箱根でもシード権ラインから拡げられてしまい本来の力を発揮することができなかった。
――8区木本選手について
度重なる故障を乗り越えて最後の箱根ではチームスピリッツ『その1秒をけずりだせ」を体現する走りをしてくれた。
――去年悔しい結果となった木本選手の区間賞はいかがでしたか
前回の箱根では4区で悔しい走りであったが区間賞でシード権ラインまで大きく前進してくれた。
――9区梅崎選手について
今期成長株の選手であり、本番力を感じる選手。2人を抜き9位に順位を上げシード権内となった。
――シード権内に浮上する走りをどのようにご覧になっていましたか
シード権死守の責任を感じる走りでした。
――10区清野選手について
調子が上がらない状態が長く続き苦しんでいたが12月中旬から上向きになり三年連続の10区を責任を持って果たしてくれた。
――主力級の選手が複数人出走出来なかったことについて
ベストな布陣を組めなければ勝負にならないと痛感した大会でした。
――4年生に向けてメッセージをお願いします
駅伝シーズンに入りチーム目標通りにはならない駅伝が続きましたが、来季の駅伝の出場権は全て獲得し伝統を繋いでくれたと思います。
――今季を振り返っていかがでしたか
前半シーズンは目標通りの結果となりましたが、夏以降の駅伝シーズンでは、とても多くの課題が浮き彫りになりました。
――来季の目標を教えてください
箱根は100回を迎えるので99回大会の課題を克服して臨み上位を目指していきたい。