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第42回東日本学生相撲個人体重別選手権大会
7月26日(日) 靖国神社相撲場
135㌔以上級 西野 2位
135㌔未満級 北川 ベスト8
白石 ベスト8
115㌔未満級 大波 優勝
太田 2位
宇佐見 3位
100㌔未満級 磯辺 3位
85㌔未満級 藤本 3位
65㌔未満級 池田 ベスト8
決勝戦で東洋大対決となった大波(右)と太田
準優勝と実力を見せつけた西野
1位から3位を独占し、笑顔を見せる東洋大選手(左から大波、太田、宇佐見)
東日本学生相撲体重別選手権大会が行われ、大波(法3・学法福島)の115㌔未満級優勝のほか、5人が入賞、11人が全国大会への切符を手にした。
大波が突き出しを決め、優勝が決まった瞬間、会場が一気に沸いた。去年は準決勝で敗れた大会であるために、大波がこの大会にかける思いは強く、その顔には笑顔があふれていた。
大波は、予選の2戦とも上手投げを決め、決勝に駒を進めた。準々決勝では、最後に力強く技を決めて勝利し、準決勝は同じく東洋大の宇佐見(法1・飛龍)との対戦になった。「準決勝で負けたらしゃれにならない」と優勝へ向けた気持ちは十分で土俵に上がった。上手投げで勝ちを収め、優勝まであと一つとした決勝戦。対戦相手は太田主将(ラ4・飛龍)とまた東洋大同士の対決となった。「緊張しなかった。先輩だったので思いっきりいけた」と本人が話すように、これまでの試合と変わらず、闘志をみなぎらせ土俵に上がり思い切りよく技を決めた。土俵いっぱいの相撲だった。大波は太田のはたき込みを読み切ってかわし、隙をついて突き出しを決めた。取組後、太田は「同じチームの人と戦えたのは良かったと思う。特にやりづらい、やりやすいというのはなかった。毎日やっていてお互いの手の内もわかっているので」と話した。大波は試合後、宇佐見とは健闘をたたえる握手を、太田とは「おめでとう」言われながら握手をした。
また、5月に行われた新人戦で優勝を決めた西野(法1・金沢市工)は今回一番エントリー者が多かった135㌔以上級唯一の決勝進出者であった。「1人だけだったので頑張ろうと思った」。その言葉通りに準決勝では自分の相撲を出し切って下手投げを決め、本人にとって印象に残る試合になった。決勝では体格が一回り大きい相手にも果敢に攻めたが、結果は準優勝。「(2位という結果に)満足している。疲れも溜まっていて全てを出し切ることができなかった」と話した。準決勝のいいイメージを忘れずに稽古に励む。
全国大会へ向け、大波は「今日は攻めが遅かったので速くなるようにしていきたい。優勝を目指します」、西野は「全国大会でも入賞出来るように体を調整していきたいし技も磨いていく」と意気込みを話した。それぞれが目標を掲げ、課題をつぶす夏となる。
■コメント
・太田主将(ラ4・飛龍)
(今日を振り返って)暑い中頑張ったと思う。(2位という結果には)納得いっていないが、大波を稽古で絞らないといけないなと燃えている。(大波選手との試合は)同じチームの人と戦えるのはよかったと思う。特にやりづらい、やりやすいというのはなかった。毎日やっていてお互いの手の内もわかっているので。(今後の意気込みは)打倒大波です。
・大波(法3・学法福島)
この大会は、去年準決勝で負けてしまい、今年は優勝を目指していたので優勝出来て良かった。目標としている大会だったので集中して熱心に稽古した。他校の人と対戦するのと東洋大の人と対戦するのとでは気持ちが違う。緊張せず、思いっきりいける。準決勝は負けたらしゃれにならないと思っていた。決勝は先輩だったので思い切っていけた。試合後、太田には「おめでとう」と言われ握手をし、宇佐見とは健闘をたたえる握手をした。自分の相撲とは前に出て攻める相撲だ。全国に向けて攻めが遅かったので速く出来るようにして優勝を目指したい。
・西野(法1・金沢市工)
今日は体が動いて自分の相撲が取れた。まあ好調だったと思う。2位という結果には納得している。正直そこまでいけると思っていなかった。印象に残ったのは準決勝。自分の相撲を出し切ることができた。決勝は思い切りいこうとだけ思って臨んだ。疲れも溜まっていて決勝では全てを出し切ることができなかったと思う。(同階級で勝ち進んだのは)1人だけだったので、頑張ろうと思った。全国大会でも入賞出来るように体を調整していきたいし技も磨いていく。(十和田大会では)団体の優勝を目指して頑張ります。
TEXT=伊藤梨妃 PHOTO=伊藤拓巳、吉川実里