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第12回トワイライト・ゲームス
7月26日(日)代々木公園陸上競技場
男子400m 決勝
1位 ウォルシュ 45"92 ※大会新記録、東洋大新記録
男子1500m 決勝
4位 眞柄 3'51"97
男子4×400mリレー 決勝
5位 東洋大 (櫻井-富樫-赤川-池田) 3'10"75
大会新記録で優勝を果たしたウォルシュ
連戦となる中でのレースで収穫を得た眞柄
第12回トワイライト・ゲームスに短距離部門と中距離部門から6名が出場した。中でも、400mでウォルシュ(ラ1・東野)が自身初の45秒台となる自己ベストで優勝を飾った。
ウォルシュは、世界選手権及び五輪の標準記録となる45秒50を目標にレースに臨んだ。前半の200mを想定より速いペースで入ったためラストで失速するも、自己ベストとなる45秒92をマーク。春先からケガもなくコンスタントに練習を積めていることで、今季は着実に自己記録を更新してきている。しかし、「45秒50を狙っていたが出せなかったので悔しい」と、本人は満足していない。梶原監督も「今後大会を重ねていけばまた記録を更新していくなという感じがある」と話すように、まだまだ伸び代は十分だ。まずは、9月の全カレで目標タイムクリアを狙う。
男子1500mに出場した眞柄(済2・三条)は、新潟県選手権で800mを走ってから中1日でのレースとなった。先週のレースで果たせなかった3分50秒切りを狙っていたが、連戦の疲労もあり目標を達成することはできなかった。塩田部長は「3000mを走れる走力をつければ800m、1500mでももっと高いレベルでできるようになる」と話し、今後はさらなる走力をつけることが課題となる。
4×400mリレーは、全カレメンバー入りを視野に入れた選手たちが出場。どの選手もラストで追い上げを見せたが、前半の入りに積極性を欠いてしまったことで記録が伸びなかった。しかし、その中でアンカーの池田(法1・岩村田)がラップタイムを47秒で回る好走を見せ、チームは5位でゴール。池田は「リレーにも貢献できるような走力を身につけられるように頑張りたい」とメンバー入りに意欲を見せている。今回出場した彼らのような選手が競い合うことで、チームのレベルもさらに上がっていくはずだ。
気候条件は決して良くなかったが、夏の鍛錬に向けて弾みをつける大会となった。今回得た収穫や課題を生かし、秋の好記録につなげたいところだ。
◾︎コメント
・梶原監督
ウォルシュは、45秒50の世界選手権と五輪の標準記録を狙っていこうということだった。前半は21秒6、7でいきたいところだったが、21秒3を切るくらいで、それで最後にバテてしまった。うまくいけば標準に届くかなというところだったが、世界で戦うには前半はあれくらいで入らなければならない。そのためにスピードをつけていきたいと思う。(春先から順調に記録を伸ばしているが)ケガをせず練習をコンスタントにできていること、ポイントごとにしっかり集中できているところが記録につながっている。だが、まだまだウォルシュの能力を十分発揮できていないので、今後大会を重ねていけばまた記録を更新していくなという感じがある。マイルは全カレに誰が使えるのかを試すレースだったが、このメンバーで3分10秒を切れるくらいだったら良かったかなと。全カレのレースなら前半あんなに遅くはないが、みんな前半抑え過ぎてしまったところがあった。もう少し前半から積極的にいくということが課題になる。池田がラップタイムで47秒でくることができたのは良かった。関カレを走ったメンバーに池田、櫻井辺りが競り合って戦力になっていければいいかなと。目標に届かなかったが、収穫があった。(今後に向けて)全カレの頃には桐生も練習ができるようになっていると思うので、100mで桐生、200mで小林、400mでウォルシュが優勝するというつもりで。強敵が多くそう簡単にはいかないが、それくらいの意識でやりたい。4継、マイルも優勝に絡んでいきたい。
・塩田部長
3分49秒を目標にしていて、おとといも調子は良さそうだったので全カレのA標準を切れたらと思っていたが、届かなかった。レースはオムワンバ(山学大)が予想より遅いくらいだったが予定通りの間隔で付いていけたらという中で、動いてみたら眞柄の調子があまり良くなかったという感じだった。ラストも無理をしてしまって、調子が悪いのに記録を出さなければと早くから力を出してしまったのが、最後までもたなかった原因かなと思う。気候も良くなかったので、70点くらいかなと。ただ、全カレを切るラストチャンスだったのでもったいなかった。それは本人も言っているので、これを糧に意識を高く持ってこれから練習に臨んでほしい。眞柄は3000mを走れる走力をつければ800m、1500mでももっと高いレベルでできるようになると思う。仲間がそういう高い意識を持っていれば、周りもそれに刺激されると思うので相乗効果を期待したい。
・眞柄(済2・三条)
前回のトライアル伊勢崎で3分50秒切りができなかったので、今回はそのときできなかった50秒切りを目標に走った。伊勢崎では前半に速く入りすぎてしまい、後半もたなかった。今回はオムワンバさんが前に出て、それに合わせて少し間をあけていいペースで走ることができれば、タイムを狙えると思っていた。(振り返って)前半はわりといいペースで走れたが、思っていたよりも足の疲労を感じ、今回はそのペースで足がきつく感じてしまった。前回と同じくラスト100mで落ちてしまい、悔しい結果になった。(次に向けて)今週は二つの大会で走ったので、その疲労をしっかり抜いて、1週間後の記録会に向けてコンディショニングしていければいいなと思う。
・池田(法1・岩村田)
始まる前にコーチから「サブメンバーからメインに食い込めるくらいのタイムを出してこい。さっきのウォルシュに負けないくらいのタイムを出してこい」と言われて、ラップのベストを更新することを目標に走った。(全員では)周りの大学が強かったので3分10秒を切ろうと頑張った。サブトラックなど大きいところでアップできなかったが、それでもしっかり動けた。限られた場所でも動くと分→わかったのは収穫になった。(レース展開は)風がちょうどバックストレートに向かっていた。前にいる大東大を抜かそうか迷っていたところで200m終わってしまったので、最後はその分の余力を出し切ることができた。でもやっぱり前半にもう少し飛ばせたかなと思う。(大学生活は)最初は慣れなかったがやっと順応してきた。長野県から来たので暑さも心配だったが、なんとか体調管理もできるようになってきたのでこの調子で頑張りたい。(今後は)400mだけではなく短い距離のスプリント力もつけ、リレーにも貢献できるような走力を身につけられるように頑張りたい。
・ウォルシュ(ラ1・東野)
世界標準の45秒50を狙っていたが出せなかったので悔しい。前半から積極的に飛ばしたのも記録を狙ったため。(タイムについては)最後結構たれてしまったのであまりいいタイムではない。練習では結構良かったし、目標までいけるかなと思っていた。来年リオ五輪があるのでそこに向けて練習して記録を伸ばしたい。(ユニバーシアードは)日本選手権があまり良くなかったので気持ちを切り替えてマイルの1走に臨んだ。前半からのって、ラップも45秒90だったので良かった。決勝は嵐が吹いててみんなタイムが良くなかったが失格もあって2位ということで、実力で銀メダルを取りたかったが喜びたい。今後は全日本インカレで45秒50を切って、来年のリオ五輪に出れるように頑張りたい。
TEXT=青野佳奈 PHOTO=野原成華、福山知晃