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東都大学野球春季2部リーグ・東農大2回戦
4月5日(水) UDトラックス上尾スタジアム
東洋大4ー3東農大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東農大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 |
東洋大 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1x | 4 |
岩崎、◯野澤ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 花田旭(総2=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 |
打 | 池田彪我(営2=三重) | 1 | 0 | 0 | |
打 | 坂本寅泰(営2=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
打 | 馬込悠(法3=桐光学園) | 1 | 0 | 0 |
2 | (遊) | 石上泰輝(営4=徳島商) | 5 | 1 | 0 |
3 | (二) | 宮下朝陽(総2=北海) | 4 | 2 | 1 |
4 | (右) | 水谷祥平(営4=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 |
5 | (中) | 橋本吏功(総4=花咲徳栄) | 3 | 2 | 1 |
6 | (左) | 宮本涼太(総4=大阪桐蔭) | 2 | 0 | 0 |
7 | (三) | 加藤響(総3=東海大相模) | 2 | 0 | 1 |
8 | (捕) | 後藤聖基(法4=京都学園) | 4 | 1 | 0 |
9 | (一) | 松本憲信(営3=成田) | 4 | 1 | 0 |
計 | 31 | 7 | 3 |
・投手成績
名前 | 回数 | 球数 | 打者 | 安打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 |
岩崎峻典(総3=履正社) | 5 | 81 | 22 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 |
野澤秀伍(総4=龍谷大平安) | 4 | 55 | 16 | 3 | 0 | 4 | 2 | 2 |
5回1失点と粘りの投球を見せた先発の岩崎
先制の適時打を放った宮下
四回に一塁への好返球で追加点を阻止した水谷
前日にタイブレークの試合を勝ち切り、白星発進を果たした東洋大ナイン。開幕2戦目となる東農大2回戦は、三回に宮下(総2=北海)の適時打を含む3点を先制すると、七回に追いつかれる厳しい展開となるも、九回に1死から宮下が出塁し2死一、三塁から相手のボークで劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
「明日もいい投手が投げるんで」。そう話した井上監督が開幕2戦目を任せたのは岩崎(総3=履正社)だった。岩崎は立ち上がりの一回をストライク先行で三者凡退に抑えると、三回に1死一、二塁のピンチを背負うも、石上(営4=徳島商)がライナー性の当たりを飛びついてアウトにするファインプレーを見せるなど野手陣の助けもあり、3回まで無失点で終える。
直後の三回裏、1死から花田が頭部に死球を受けて、この日スタメンに入った松本が臨時代走で出ると、続く石上と宮下が連続安打を放ち、貴重な先制点を挙げる。さらに橋本(総4=花咲徳栄)と加藤(総3=東海大相模)への押し出し四死球で2点を追加し、この回一挙3点を奪った。
岩崎は四回に死球と安打で失点するも最少失点で切り抜け、五回まで投げ抜き1失点と試合を作った。六回からは野澤(総4=龍谷大平安)がマウンドに上がり、六回をわずか11球で三者凡退に抑える。しかし七回、先頭打者に左前打を許すと、犠打の二塁送球が失策となり無死一、二塁の場面を招いてしまう。その後、犠打と見逃しの三振で2死二、三塁まで相手を追い込んだが、東農大の3番井口に二塁打を浴び、同点とされる。
六回、七回と走者を出しながらも追加点を挙げられず流れが東農大に傾きつつあるように感じられ始めた九回。野澤が先頭打者に打たれ走者を三塁に背負うも気迫の投球でなんとかゼロに抑えると、その裏1死から宮下が中前打で出塁。暴投の間に二塁に滑り込むと、水谷(営4=龍谷大平安)の四球を挟んで、5番の橋本に打席が回る。ここで橋本が三遊間を抜ける鋭い当たりを放ち、宮下は一気に本塁へ。しかし、ここは左翼手の好返球もあり、本塁タッチアウトとなってしまう。
サヨナラの空気が一転、2日続けての延長タイブレークを覚悟したその時、相手投手が一塁に牽制するような動きを見せ、これがボークの判定。珍しい幕引きとなった。
東農大との開幕戦を2連勝とし、接戦の末勝ち点1をもぎ取った東洋大。ただ、試合後には井上監督から野手へ厳しい言葉も口にされ、より活発な打撃が期待された。1部昇格へ向け、チーム全体の打撃力向上が鍵となるだろう。
◾️コメント
・井上監督
(微妙な勝ち方でしたが)勝ち方はもうどんな勝ち方でもいいよっていうのは言ってあるんですけど、それにしても野手、お前ら情けなくねぇか。っていうのを今も言ってきたところです。(三回にいい感じで点を取るも四回から八回まで点が取れなかった)実際あの(三回の)3点も東農大さんがくれたような3点でしたし、打った3点かって言ったらそうじゃない。ピッチャー全体で3点しか取られてないわけですから、野手もうちょっと頑張れよって話ですね。(相手の細かな継投に対応が難しかったか)そんなこと言ったら、このリーグ戦どこのピッチャーも初見ですよ。新たにレギュラーになった子だっているわけですから。それに対応しなきゃレギュラーじゃないでしょ。言い訳させちゃダメです。(連勝の意識はあったか)やっぱり2部で一回も落としちゃいけない。キツくなるんですよ、その一敗が。去年、特に一敗差で専大に負けてるわけじゃないですか。本来なら落とさない方がいいですよね、最後はそこのせめぎ合いになると思うので。(杉本前監督から方針などは変えたか)大きくは変わらないですけど、プレーでいったら、僕は何もプレッシャーなんか感じずに楽しくやれよって感じで、杉本監督がいうプレーは色んなことを考えることがプレーでしょっていう感じ。僕はプレッシャーも全部含めて楽しんでこいっていうことは言ってあるので、ちょっとそこは違うかもしれないですけど、杉本監督のこともやってほしいんですよ。考えた上で楽しんでこい。失敗してもいい、ミスしたら取り返せばいい。(今日は昨日よりも失敗を恐れている感じがあったのか)今日で終わりたいっていうプレッシャーがあったんじゃないですか。せっかく昨日、あのゲーム(延長十回タイブレークの末4-1で勝利)を取ってるのに。優位性はこっちにあるはずなんですけど、しかも今日は後攻で。(課題としては気持ち面か)もう絶対そうです。去年から僕はずっと言ってます。
TEXT/PHOTO=青柳そよか