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第76回関東大学ボクシングリーグ戦 東洋大vs法大
5月13日(土) 後楽園ホール
◯東洋大8-1法大
【Mn】○古藤(判定)金澤●
【F】○好浦(判定)溝口●
【B】○比嘉(判定)河本●
【Fe】○中山(RSC)大隈●
【L】●宮本(判定)歌代○
【LW】○由良(KO)松久●
【W】○田中(判定)染谷●
【LM】○堀池(判定)浜田●
【M】○黒部(RSC)本名●
試合前にリング内で円陣を組む東洋大
ミニマム級古藤がチームを勢いづけた
副主将の由良は圧巻のKO勝ちを収めた
第76回関東大学ボクシングリーグ戦(以下、リーグ戦)の初戦は、入替戦を制し今年から1部に昇格した法大と対戦。昨年の第76回全日本大学ボクシング王座決定戦で日本一となり、今年のリーグ戦で連覇に挑む東洋大は、ライトウェルター級由良(営4=芦屋学園)のKO勝ちを含む8-1で快勝し、最高のスタートダッシュを決めた。
まず、ミニマム級に登場したのは昨年の全日本選手権で優勝した古藤(営2=開新)。試合後には「緊張していつもの動きができなかった」と話した古藤だったが、1ラウンド目から足を動かした積極的な攻撃を見せ、5-0判定で勝利しチームを勢いづけた。続くフライ級では、1年生の好浦(営1=西宮香風)が大学に入って初めての試合ながら、落ち着いた試合運びで判定勝ち。その後もバンタム級の比嘉(営4=宜野湾)、フェザー級の中山(営3=東福岡)とリング下からの熱い声援を受けて連勝する。しかしライト級では法大が意地を見せ、宮本(営4=駿台学園)が惜しくも敗れてしまい、試合は4-1で後半4選手へ。
ライトウェルター級に登場した由良は「序盤から落ち着いていけた」と相手の動きをよく見ながらガードが下がったところを攻め込むと、1ラウンド1分52秒でKO勝ちし、試合を決定づけるチーム5勝目を挙げた。試合後には三浦監督も「先輩の背中を見せてくれた」と評価した。その後もウェルター級とライトミドル級では、昨年からチームを引っ張ってきた田中(営4=武相)と堀池(ラ4=西宮香風)が安定感のあるプレーで勝利し、最後はミドル級黒部(ラ3=札幌工)が2ラウンド54秒RSC勝ちで試合を締めた。
リーグ戦初出場の選手が多い中、古藤から黒部までほとんどの階級で安定した試合運びを見せ、相手を圧倒した東洋大。試合後、選手たちが口にした「全勝優勝」の目標へ向けては負けられない戦いが続いていく。
◾️コメント
・三浦監督
初戦というところで、全体的に見たらなかなかいいスタートが切れたと思います。勝てたけど出来が良くないなという選手もいたし、すごく調子が良くて初戦だけども仕上がっているなという選手もいましたので、いかに全ての選手をいい状態でリングに上げるかということを考えて、また2戦目以降、集中してトレーニングと体重調整をしていきたいなと思います。(具体的には)うちのミニマム級古藤がやはりいいスタートダッシュを決めて勝たないといけない選手ではあるので、全日本王者でもありますし。ただ、その古藤が今日はだいぶ調子は良くなかったので、状態的には50%くらいの悪い状態でしたので、この辺を次にいい状態に持っていけたらなと思います。副主将の由良に関しては、4年生で田中将吾主将が世界選手権に行っている中で、チームを引っ張ってきましたので、そういう意味では今日の勝ち方も非常に良かったので、先輩の背中を見せてくれたなという思いがしました。(次の日大戦に向けては)日大は名門大学ですので、我々も全力でぶつからないと勝てませんので、身を引き締めてやりたいと思います。
[次戦試合予定]
第76回関東大学ボクシングリーグ戦
5月27日(土) vs日大 後楽園ホール 14:30試合開始
※関東ボクシング連盟YouTubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。
TEXT=青柳そよか PHOTO=一ノ瀬志織、福富善