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2023年6月2日(内定発表日)・6月8日(特別指定選手登録発表日)
東京ヴェルディ公式HPより
新井のサイドからの突破は東洋大サッカー部の大きな武器だ
謙虚な人柄とは真逆の大胆なドリブルで観客を魅了する
J2リーグ所属の東京ヴェルディは、MF新井悠太(国3=前橋育英) の2025年シーズン加入内定と特別指定選手認定を公式HP上で発表した。
新井はサイドでボールを持たせれば、一瞬にして相手の守備陣をズタズタに切り裂く、変幻自在のドリブルを武器に売り出し中の左サイドハーフだ。関東大学サッカーリーグ(以下、リーグ戦)の強豪校の守備陣も正対した状態から新井を完璧に止めるのは至難の技だろう。
リーグ戦、第4節の国士大戦では10分、中盤からの推進力を生かしたドリブル突破から先制弾を記録すると、41分にも連続ゴールを挙げ2ゴール。この得点で「嗅覚的なものが鋭くなった」と自身の中で以前より明確な得点への意識が芽生えると、6節の明大戦でもサイドからDFとの一対一を制し強豪・明大にとどめを刺す2点目を挙げて見せた。また同節では、J2の甲府に内定したDF・井上樹(4年=明大) にも積極的に勝負を挑み、会場を沸かせる場面も見られた。
先日の7節・筑波大戦では、相手の新井に対して必ず2人で対応する徹底マークに苦戦。しかし、左サイドの魔術師はそのような場面が増えていくことを考慮しつつ、「無理やり自分でこじ開けるのではなく、空いたスペースや仲間を使いつつ、最後は自分が点を取りたい」と闘志を燃やす。
今回東京ヴェルディに内定が出たことに関しては「まだまだ結果を残せていなかった」と驚きつつも、「自分の才能を買っていただいた」と入団理由に挙げた東京ヴェルディ側からの新井への厚い信頼が決め手になったと振り返る。特別指定選手への認定を受けて、「J1にヴェルディが上がれるような貢献をしたい」と気合は十分だ。
16年ぶりのJ1復帰を目指すJリーグ初代王者の一員として、伝統あるグリーンのユニホームを身にまとい躍動する新井の姿を、そして残り約2年のリーグ戦でホワイトのユニホームで東洋大を背負う新井の姿をスポトウは追い続ける。
◆新井悠太 (あらい・ゆうた)
166㌢・66㌔
H15・3・24
出身/ 前橋育英
ポジション/MF
内定インタビュー
(東京ヴェルディへの内定の打診があった時期はいつ頃でしたか)
GWの1週間前に(ヴェルディと)練習試合をする機会があって、ヴェルディさんに見てもらった時にGWに練習参加をさせていただく機会をいただいた。そこで(内定の)声をかけていただいた形ですね。
(入団理由を教えてください)
正直まだまだ結果を残せていなかったですし、自分自身もっとタイトルを取ってから声を掛けていただくことになるのかなと思っていたので、早く声を掛けていただいて。自分の才能を買っていただいたので、東京ヴェルディさんに決めようかなと思いました。
(現在、ヴェルディはJ2の3位でJ1昇格候補。新井選手が本格的に入団する2シーズン後にはJ1にいる可能性も高い。そこへの期待感は)
ヴェルディがJ1にいくということは、チームとしての目標でもあると思いますし自分としての目標でもある。ヴェルディがJ1の舞台で活躍できるような貢献を自分もしていきたいと思っている。
(稲村隼翔選手(国3=前橋育英)とは同じ高校出身で同時に内定をもらっている。何か話などはしましたか)
それは特になくて、隼翔の場合は大学2年の時からコンスタントに試合に出てて、3年生の頃にはいろいろなチームから声を掛けてもらっていて、決まるだろうなとは思っていた。自分も焦りは少しあったが、声を掛けてもらって素直にうれしかったなと思う。
新井選手、東京ヴェルディへの加入おめでとうございます!