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第97回関東大学サッカーリーグ戦1部第8節
6月10日(土) RKUフットボールフィールド
東洋大2-2流経大
〈得点者〉(アシスト)
35分 新井(清水)
49分 高橋輝
〈出場メンバー〉
▽GK
川上康平(国4=JFAアカデミー)
▽DF
田頭亮太(国4=東福岡)
稲村隼翔(国3=前橋育英)
徳永祟人(国2=前橋育英)
山之内佑成(国2=JFAアカデミー)
▽MF
清水祐輔(国4=柏U-18)
高橋輝 (国1=大宮U18)→65分 増田鈴太郎(国3=東海大相模)
本間洋平(国4=札幌U-18)→83分 中山昂大 (国3=大宮U18)
新井悠太(国3=前橋育英)→79分 湯之前匡央 (国2=柏U-18)
▽FW
小野田龍剛(国4=常葉大橘)→74分 山岸楓樹 (国4=前橋育英)
村上力己 (国2=尚志)→71分 梅津凜太郎 (国3=鹿島Y)
高橋輝は初スタメンで1Gと結果を残した
本間とのいつものコンビでFKを蹴る清水(右)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
関東大学サッカーリーグ(以下、リーグ戦)第8節の相手は一昨年のリーグ戦を優勝した流経大。前節の筑波大戦の黒星から勢いを取り戻したい東洋大は前半と後半にそれぞれゴールを決めたが、試合終盤に2失点をし、引き分けとなった。
前節の筑波大戦で4試合ぶりの敗戦を喫(きっ)した東洋大。今季、敗戦後の試合は中大戦(2○1)、国士大戦(3○0)と全て勝っているだけにこの試合も勝利し、悪い流れを一蹴できるかという中でキックオフ。試合は、前半から東洋大がセカンドボールの素早い回収や本間を中心としたボランチ陣がボールを落ち着かせ、ポゼッションサッカーでゲームを支配する。加えて今節が初スタメンの高橋輝、毎試合左サイドで魅力的なドリブルを繰り出し観客を魅了している新井の両サイドが、間髪入れずに突破を仕掛け、流経大守備陣に休む暇を与えない。上手く自分たちのプレーしやすいゲームに持っていった中で、チャンスをつかんだのはやはり新井だった。35分、今シーズン初のスタメン出場となった村上が猛烈なプレスバックでボールを奪うと、右サイドからボールは中盤の清水へ。相手が右サイドに寄っていたことで生まれる、左サイドの広大なスペース。そしてそこに走りこむ新井を発見すると、綺麗な弧を描いたパスを配給した。ノーマークでボールを受けた新井は、GKの前でバウンドするボールを足裏で叩きつけながらトラップ。そのまま右足で流し込み、一対一を制した。これまではサイドで相手をぶち抜いての得点が多かった新井。「自分のバリエーションも増えていけば」とあまり無いパターンでの得点を喜んだ。その後は相手に自由なプレーを許さず、前半終了。
後半に入ると、ゲームのメインは右サイドへ。前半に比べて、高橋輝にボールが渡るシーンが増えると、4試合ぶりのゴールを狙うルーキーが仕掛ける。49分、稲村の自陣からの正確なフィードを右サイドの敵陣深い位置で受けると、対面したDFを切り返しで抜き、ペナルティーエリアに進入。右足で放ったシュートはGKに弾かれてしまったものの、こぼれ球を逃さずゴールゲット。今季2ゴール目を記録した高橋輝は自身の武器であるドリブルについて、「1番の特長なので手ごたえはある」と自信を見せた。このゴールでさらに勢いづいた高橋輝だったが、前半中にイエローをもらっていたこともあり、65分に増田と交代。チームとしても4節の国士大戦を思わせる展開で快勝かと思われたが、このまま終わるほど関東の最高峰リーグは甘くはない。残り10分を切った82分、相手陣内でボールを失った際のこぼれ球が運悪くフリーで中央にいた相手選手に渡り、そのままカウンターが発動。一度は食い止めかけたものの、最終的に左サイドからの折り返しを入れられ一点差に詰められてしまう。悪い流れは続き、90分にも再び左サイドからのクロスに中央で合わせられ失点。試合はこのまま終了し、8分間で2失点というある意味最も悔しいパターンで勝ち点3がこぼれ落ちた。
今節も2得点を記録し、開幕から8試合連続得点中の東洋大。攻撃のパターンの多さは他大にも無い東洋大ならではの武器と言えるだろう。守備陣としては、ここ2試合で5点を失う結果になってしまっているものの、3試合連続クリーンシートを記録した実力は本物。ここから前半戦終了まで無失点で行く程の復活を期待したい。
■コメント
・井上監督
後半に向けてもったいない試合だったと思う。2ー0から残り10
・新井悠太(国3=前橋育英)
前節の筑波大戦で早い時間で失点してしまって結構圧倒されてた試
・高橋輝選手(国1=大宮U18)
前半はいい入りができて、途中相手の時間帯もあったんですけど、
TEXT=髙橋生沙矢、鈴木真央 PHOTO=鈴木真央、髙橋生沙矢