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2023.06.24
サッカー

[男子サッカー] 小野田・湯之前コンビ爆発!!中学大相手に3ー2の撃ち合いを制す!

アミノバイタルカップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会3回戦 東洋大vs中学大

6月23日(金)中学大つくし野総合グラウンド

東洋大3ー2中学大


〈得点者〉(アシスト) 

17分 湯之前

52分 小野田(荒井)

80分 小野田(梅津)




〈出場メンバー〉

▽GK

川上康平(国4=JFAアカデミー)


▽DF

梅澤魁翔 (国3=大宮U18)

稲村隼翔(国3=前橋育英)

髙橋愛翔(国2=大宮U18)→45分 山之内佑成(国2=JFAアカデミー) 

荒井涼(国2=日大藤沢)


▽MF

中山昂大  (国3=大宮U18)

増田鈴太郎(国3=東海大相模)→45分 小野田龍剛(国4=常葉大橘)

本間洋平(国4=札幌U-18)→69分 清水祐輔(国4=柏U-18)

高橋輝 (国1=大宮U18)


▽FW

梅津凜太郎 (国3=鹿島Y) 

湯之前匡央(国2=柏U-18)→72分 新井悠太(国3=前橋育英) 


小野田は2Gで逆転勝利の立役者に


中山は落ち着いたゲームメイクで試合を作った

(写真提供=東洋大学体育会サッカー部男子部)


8月に行われる全国の大学サッカー部が優勝を競う総理大臣杯の関東予選として行われている、アミノバイタルカップ2023(以下、アミノ杯)。シードで3回戦からの登場となる関東大学サッカーリーグ1部に所属する東洋大は、大会初戦でリーグ3部に属する中学大との対戦を迎えた。前半に湯之前の今季初ゴールで先制するものの、その後は、既に1試合多く戦っている中学大に逆転され厳しい局面に立たされる。しかし、エース小野田の2発で逆転に成功するとそのまま逃げ切り、4回戦進出を決めた。


 2021年に総理大臣杯で準優勝に輝き全国の舞台でも十分に戦う力があることを証明した東洋大イレブン。しかし、総理大臣杯にたどり着くまでに乗り越えなければいけない壁がある。それが、アミノ杯だ。この大会で上位6チームに入ることができたチームにのみ全国への扉は開かれる。昨年は、初戦で専大に敗れ総理大臣杯にたどり着くことはできなかった。そんな昨年の雪辱を果たすべく3回戦へと臨んだ東洋大は、17分に湯之前のうれしい今季初ゴールで先制。このまま勢いに乗ってゴールラッシュを決めるかに思われたが、ここは一発勝負のトーナメント戦、魔物が潜んでいた。段々と前半終盤にかけて勢いを握られると、35分、前半ロスタイムと連続失点。まさかのビハインドで前半を折り返す結果に。


 ハーフタイム、まさかの展開となった中でも東洋大は主将本間を中心に「全体的な距離感の遠さ」と「焦らず1点を返して必ず勝つこと」を共有し一致団結。後半、入りからギアを上げていきたい東洋大の同点弾を叩き込んだのは、チームの頼れるストライカーだった。52分、右サイドからフリーの荒井が山なりのクロスを入れると、一人おとりの選手がボールに飛び込んだことでフリーになった小野田が右足で押し込みゲームを振り出しに戻して見せる。続く80分にも、自らの浮き球のパスから左サイドのスペースに走りこんでいた梅津にボールを通し、最後はリターンパスをゴールに流し込み殊勲の2得点。エースストライカーとして見事にチームを救って見せた男は「とても自信になった」とこの日の活躍を振り返り、「もっとゴールという形でチームに貢献したい」と量産体制へ気合十分だ。この後は、チーム一丸となって1点を死守した東洋大が中大の待つ4回戦進出を決めた。


 今回のアミノ杯、東洋大はかなりの躍進を遂げると分析する。理由は二つ。一つはチーム内にスタメンから起用できる選手の組み合わせが数多くある点だ。井上監督が「普段の練習から様々な組み合わせでトレーニングしている」と語るように初スタメンが多い試合でもしっかりとチーム内で意識共有が行われ、勝利をつかんだ。何通りもの組み合わせで選手を起用できるチームはトーナメントにおいて無類の強さを発揮する。これはアミノ杯において大きなアドバンテージとなるだろう。2つ目は、今大会でも既に明大や流経大が敗退している難しいトーナメントの初戦にしっかりと勝ち切れたことだ。4回戦の中大は強敵だが、初戦に勝った勢いを上手く生かすことができれば、ベスト8いや、4入りも固いだろう。2年ぶり総理大臣杯切符奪取へ、旅はまだ始まったばかりだ。


■コメント

・井上監督

短期間のトーナメントで簡単な試合がないことは想定内。先制したところまで良かったが、少し消極的なプレーから失点したことは残念。後半に追い付き、逆転し次のラウンドに進めたことは評価できる。(初スタメンの選手を多く起用したが、連係面の確認は多く行ったか)選手を固定して連係確認を多くしたということはない。普段の練習から様々な組合せでトレーニングしており、その面は心配していない。(2ー2の時点で延長戦の可能性は考慮していたか)90分で試合を終わらせることを優先的に考えた。(明後日の中大戦に向けて)中1日の短いスパンで連戦となるスケジュール。より早いリカバリーを促すと共に、フレッシュな選手たちが躍動して準々決勝に進むことを目指します。

・小野田龍剛(国4=常葉大橘)

先制するも、1点返され、さらに逆転され、あまりいい時間帯ばかりではない試合でしたが、勝ち切れたのは良かったです。トーナメントの難しさを感じる試合となりました。(負けていた苦しい状況でチームを勝たせる2G、今後のトーナメント戦への自信になったか)とても自信になりました。もっともっとゴールという形でチームに貢献したいです。(今季リーグ戦含め初の複数得点、得点感覚が開幕時より上がっている感覚はあるか)久しぶりのゴールでゴール感覚や、自分のプレーの感覚を思い出せたと思います。(次戦に向けて)次戦は東洋らしいサッカーを体現して必ず勝ちます。

・本間洋平(国4=札幌U-18)

カップ戦の初戦で毎年1部(のチーム)も苦戦を強いられていて、難しい試合になることを予想していましたが、その中で先制点を取れたことは良かったです。しかしその後逆転され厳しかったですが最後は勝利を勝ち取ることができ、良かったです。(ビハインドの状態で迎えたハーフタイム、どのような声かけを行ったか)ハーフタイムには全体的な距離感が遠いということと、細かいとこの修正と、焦らず1点ずつ返して、必ず勝とうということを伝えました。(リーグ戦から流れを切り替える貴重な勝利となったが、カップ戦前の練習も全員が上手く切り替えて練習に臨めていたか)リーグ戦でここ3試合勝利がなく苦しい状態でしたが、切り替えこのカップ戦に向けていい練習を取り組めたと感じます。(次戦に向けて)次戦は中央大学で、中1日と短い時間ではありますが、いい準備をして、チーム全員で勝利できるよう頑張ります。


[次回試合予定] 

アミノバイタルカップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会4回戦

6月25日(日) vs中大 RKUフットボールフィールドB面 11:00キックオフ

※関東大学サッカー連盟公式Youtubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。 


TEXT=髙橋生沙矢