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2023オールスターナイト陸上 -2023 All Star Night Games-
秩父宮賜杯 第63回実業団・学生対抗陸上競技大会
2023年7月1日(土)
レモンガススタジアム平塚
男子400mH 決勝
5位 小川大輝 50”33
男子100m 決勝(+0.3)
1位 栁田大輝 10”10 PB
6位 中村彰太 10”37
2023オールスターナイト陸上 -2023 All Star Night Games-秩父宮賜杯 第63回実業団・学生対抗陸上競技大会が7月1日、レモンガススタジアム平塚で開催された。東洋大からは100mに栁田大輝(文2=東農大二)、中村彰太(法4=浜松工業)、400mHに小川大輝(ラ2=豊橋南)が出場。栁田がPBで大会新を叩き出し今季個人3度目となる優勝を飾った。
PBで大会記録を塗り替え、優勝を果たした栁田
ユニバーシアードを控える中村は6位
5位でゴールした小川
400mHには関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)、日本選手権(日本陸上競技選手権大会)と立て続けにPBを更新し、今季絶好調の小川が出走。今大会は練習という位置付けも込めて出場した小川。今までとは異なる「ハードル間を7台目まで14歩」で挑み、5位でフィニッシュした。世界陸上出場を目指す小川はこれからヨーロッパへ向かい転戦予定。「そこではしっかり記録を出して世界陸上に出場する」と意気込む小川の今後の走りから目が離せない。
100mには、今季好調の状態で連戦をこなす栁田、関東インカレ4×100mR優勝に貢献した中村が出走した。スタート直後、飛び出したのは栁田。鋭いスタートで周りを離し、そのまま1位でフィニッシュ。10"10のPBを叩き出し、大会記録を更新。今大会男子最優秀選手に選出された。これで今季個人3度目のタイトルを獲得した。中村は10"37の記録で6位となった。
優勝した栁田が目指すのは世界陸上の参加標準記録である10"00を切ることだ。標準記録突破まであと0.1秒。次戦のアジア陸上競技選手権大会で「決勝に残り、9秒台を目指してメダル争いをする」ことを目標として掲げる彼のさらなる活躍に期待が高まる。
6位の中村は「コンディションが上手く合わなかった」と振り返ったが、栁田と同じように連戦をこなしている彼の期待度は高い。次戦は7月28日から中国・成都で行われるFISUワールドユニバーシティゲームズ。「責任がある走りを」と意気込んだ日本代表として走る彼に今後も注目していきたい。
◾選手コメント
・小川大輝
①今回ハードル間の走りで意識していた部分はありましたか?
今回は5台目まで14歩で行ってたのを、今回は7台目まで14歩という挑戦をしてみて、上手く走れなくてあまり良くなかったなという感じです。
②今回の走りを振り返ってどうでしたか?
練習という位置付けでもあったのでこれがどういう感覚になってくるかはわからないですけど、14歩を7台目まで試せたのは良かったです。
③次戦へ向けての目標などお願いします。
明日からヨーロッパの方に転戦に行くのでそこでしっかり記録を出して世界陸上に出場できればいいかなと思います。
・中村彰太
①今回走りで特に意識していた部分などはありますか?
日本選手権の準決勝がなかなか思ったように走れなくて、そこの修正点だったところが、後半慌てずに走るところと、しっかり抑えて走るという部分だったんですけど、そこを意識して走りました。
②意識していた部分なども含めて今回の走りを振り返ってみてどうでしたか?
コンディションが上手く合わなかった部分は正直あって、その中では思った以上に走れたかなと思います。
③次戦へ向けての目標などお願いします。
次戦はワールドユニバーシティゲームズになるので、そこはもちろん東洋の代表も含めて日本代表になるので、責任がある走りをしないといけないと思っています。そこに向けてまた調整して、本番でいいタイムといい結果が残せるように頑張ります。
・栁田大輝
①今回鋭いスタートで前半から周りを離していましたが、スタートや前半で意識していたことはありますか?
最近スタートの調子が良かったので、今日もしっかりそこで出れればいいかなと思っていたので、出れたは出れたんですけど、もうちょっと出れれば良かったかなと思います。
②今回10.10の自己ベストの走りでしたが、走りを振り返ってどうでしたか?
世界陸上の参加標準が10.00なので、全然それにはまだ0.1秒もあるので、喜んでいいのか悪いのかちょっと微妙だなと思ったタイムなんですけど、これを弾みにまた頑張ればいいのかなと思ってます。
③次戦のアジア選手権へ向けての目標などお願いします。
決勝に残って9秒台を目指してメダル争いをできればいいかなと思います。
TEXT=北川未藍 PHOTO=佐々木朋弥、望月桜、北川未藍