Article

記事


2023.08.01
硬式野球

[硬式野球]~ついに決めた5季ぶりの1部昇格、新たなスタートに向けた勝負の夏~13日間連続インタビュー1日目・橋本吏功外野手

聖地神宮で再び戦うことを目標に“一戦必勝”のスローガンのもと戦い続けた東洋大の戦士たち。戦い抜いた先に待っていたのは5季ぶりの1部昇格という最高の結果だった。自分たちの力で勝利をつかみ取り、目標を達成した今季を振り返った時、選手たちは何を語るのか。どのような思いで戦っていたのか。激闘の半年を振り返ってもらう。



第1日目は、今季もリードオフマンとしてチームを引っ張ってくれた橋本吏功外野手(総4=花咲徳栄)。今季、橋本選手の活躍によって勝利した試合は数知れず。ベストナインにも輝いた彼は昇格した今、どのような思いを抱いているのか。勝負の夏を前に語ってもらった(聞き手=成吉葵)


――今季、どんなテーマで臨んでいましたか

今季、リーグ戦の途中から1番になったんですけど、新チームが始まってから打順が5番が主でした。そして、5番ならチャンスで回ってくるし、1番なら出塁が求められる。そのように自分が求められてる役割を考えながらやってました。


ーーテーマを踏まえたうえで、今季はいかがでしたか

途中から一番に固定になって、出塁に重きをすべて向けましたが、その点では少し物足りない感も否めないです。

ただ、チームに貢献できたと思います。


――1番打者に対してのこだわりなどは

こだわりは特にないですけど、下級生の時からやっていたので経験値という意味ではやりやすかったですね。


――1番打者として一番意識することはなにかありますか

プレイボール直後の最初の打席というのはほかの打席より意識しますね。自分が出ることはチームの勢いを左右すると思うので。開幕戦と入れ替え戦初戦は特に意識しました。



――今季本塁打が2本、長打への意識は

練習では全然飛ばなくて。石上泰(営4=徳島商業)とか宮本(総4=大阪桐蔭)、水谷(営4=龍谷大平安)、宮下(総2=北海)あたりはすっごい飛ばしてて。彼らに比べたら長打の意識とか足りなさすぎるんですけど、うまく捌けたのかなって思います。特に、国士大一回戦の1本は、ほんとに上手く捌けましたね。


ーーやはり長打より出塁の方が大事ということですね

そうですね。走者がいれば還すために意識しますけど、後ろに今言ったメンバーが控えてるなら自分は繋ぐことの方が求められてる気もしますね。


――本塁打を放った国士大1回戦について伺います。その試合は橋本さんの試合といっても過言ではないと思いますが、今振り返ってみていかがですか。

その試合は、なかなか打線がつながらなかったです。自分も最初はダメで。二打席目向かうときに石上泰に「バットを短く持ってみたら」って言われて、それで本塁打が出たって感じですね。あの試合は状態が特別良かったわけではないけど、勝てたことは大きかったと思います。それに、細野(総4=東亜学園)で負けないことは今季のチームの使命的な感じだったので。細野が1点を守り切ってくれたのが一番の勝因です。



――今季ベストナイン受賞もされました

狙ってたわけではないです。取れてよかったし、取れたってことはチームに貢献できたってことなので、貢献できた嬉しさの方が大きいです。


――入れ替え戦でも1番打者でした

リーグ戦終わってから井上監督と何度か面談する機会があって、「打順は変えない」って僕は言われていたので気持ちとしてそんな難しいことはなかったです。結果としてヒット0でしたが、勝てばいいと思っていたので引きずらないで守備に切り替えて試合に臨んでいました。それに、1番打者として出塁できれば御の字ですけど、後ろに頼もしいバッターが何人も並んでるんですよ(笑)必ず点を取ってくれると信じてました。


――昇格した際の気持ち

宮下が打球捌いてたと思うんですけど、石上祐の方しか見てなかったです(笑)

気持ちとしてはすごく嬉しかったです。


――降格した際の日大戦でもスタメン、降格を直接経験している数少ない選手だと思いますが、ここまで戦ってきて2部ってどうでしたか

負けた試合も接戦で、降格直後の秋は入れ替え戦無くて、昨年春は中大がやばくて。どんなに結果残しても1部とは差があるし、記録とか残らないものもある。とにかく2部は苦しかったです。けど、”負けなきゃいいや”じゃなくて絶対勝つって気持ちは育ちました。


――今季ずっと外野を同級生三人(宮本、橋本、水谷)で守ってきましたが、三人で何か話したりされますか

僕らの代って他の学年に比べて人が少なくて。一緒に育ってきたし、少ないので結束は強いです。宮本も今季から今まで以上に打線の中心になって、よりいい関係になりました。


――外野は4年生がずっとスタメン、来季以降をどう見ているのか

僕たちは負ける気ありませんが、脅かすというか奪いに来てほしいです。秋元(済2=木更津総合)とか、坂本(営2=聖光学院)は頑張ってほしいですよね。山田(総1=木更津総合)も宮下とか花田(総2=大阪桐蔭)みたいに下級生のうちから活躍してほしいです。



――今季すべての試合を終えて得た収穫と課題

収穫は、守備は安定していて、打撃もスロースターターでしたが、波は少なかったし調子が落ちてもすぐ修正できるようになった点です。

課題は、スロースターターの部分ですね。一番バッターとして、開幕から打線を引っ張れるようにならなきゃいけないと思います。


――夏の課題

疲れすぎないですかね、疲れすぎちゃうとまたスロースターターになっちゃうので(笑)

練習はたくさんするんですけど、9月2日に焦点を当てて練習していきます。


――最後に一言

今季も応援ありがとうございました。1部に上がることができて、最後のシーズンを最高の舞台で戦うことできます。しっかり勝ちにこだわって最後のシーズンを過ごしたいです。応援よろしくお願いします!


◇プロフィール◇

橋本吏功(はしもと・りく)

生年月日/2002・1・14

身長・体重/168㌢・84㌔

今一番したいこと/日焼けしたいです。他の選手に比べたら焼けなくて。日焼けサロンじゃなくて浜辺とかで焼きたいですね。



♢13日間連続インタビュー♢

第1日 橋本吏功 外野手

第2日 野澤秀伍 投手

第3日 島田舜也 投手

第4日 石上泰輝 内野手

第5日 吉田元 内野手

第6日 馬込悠 内野手

第7日 宮本涼太 外野手

第8日 花田旭 外野手

第9日 加藤響 内野手

第10日 一條力真 投手

第11日 石上祐介 投手

第12日 後藤聖基 捕手

第13日 水谷祥平 主将


♢特別企画♢

1. 特別対談・馬込吉田の一塁手争い

2.1部の舞台へ!水谷祥平主将特別インタビュー


♢インタビュー♢

宮下朝陽 内野手

細野晴希 投手