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2023.08.19
サッカー

[男子サッカー] MF高橋輝 SBS杯に途中交代で2戦連続出場!

2023SBSカップ国際ユースサッカー第2節

8月18日 愛鷹広域公園多目的競技場


U-20関東大学選抜4ー1U-18韓国代表


第9節の日大戦でプレーする高橋輝


海外の強豪国や日本の年代別代表を招き、静岡で開催されているSBSカップ国際ユースサッカー(以下、SBS杯)。1977年から始まり、過去には小野伸二(43)やロナウジーニョ(43)も参加した歴史ある大会に、U-20関東大学選抜としてMF高橋輝(国1=大宮U18)が選出された。18日に大会2戦目が行われ、U-20関東大学選抜(以下、関東大学選抜)はU-18韓国代表と対戦。初日に高橋輝が「80分で決着を付けたい」と語った通り、序盤から攻勢を仕掛けた関東大学選抜は、前半で3点を奪取。後半には、56分から高橋輝が投入され、左サイドを活性化する。終了までに1点を加えた関東大学選抜は、4-1で快勝を収めた。


 「80分で決着を付けたい」。静岡ユースとの試合後に語った言葉を体現したような試合となった。初戦の静岡ユース戦にPK戦で勝利した関東大学選抜は、同じく初戦でU-18日本代表を下したU-18韓国代表と対戦。高橋輝も「身体の大きさや力強さは高校生とは思えない迫力」と驚いたように、U-18日本代表戦でも見せた球際の強さがある相手だ。だが、大会2試合目を迎えた関東大学選抜は、第1節と見違える動きを見せる。前線からの激しいプレスで、U-18韓国代表が落ち着いてボールを持てる時間を作らせない。23分には敵陣ゴール近くでボールを奪うと、右サイドのクロスからFW松永颯汰(2年=流経大)が冷静に流し込み先制。その後も前半の内に2点を追加し、U-18韓国代表には1点を返されたものの、3-1で前半を終える。


 後半少し盛り返してきたU-18韓国代表相手に、ゲームの主導権を渡したくない関東大学選抜は、56分に攻撃のカードを2枚切る。MF小池直矢(1年=法大)と東洋大の誇る新星・高橋輝だ。「さらにパワーを与えられるように」と意気込んだ高速アタッカーは、味方の交代に合わせて、右に左にポジションを変えつつ、どちらのサイドでも緩急を生かした突破で、韓国守備陣を苦しめる。この日はワンタッチで味方との連係を生かした突破が多かった高橋輝。「狭いエリアでの韓国のプレスは速かったので、それを回避するため」と相手の長所である高速プレスを逆に利用する、クレバーな一面も。その後は、80分に小池が相手のパスミスからのミドルで1点を追加し、試合に終止符を打った。


 関東大学選抜は今節の勝利で2連勝(PK戦勝ち1)。年齢の差があるとはいえ、即席チームかつ、元々は参加予定の無かった中で突然招集されたチームが首位にいることは快挙。2試合を経験したことで、選手たちのコンディションも向上し、日に日にプレーの質も高くなってきている。高橋輝も2試合共に自分の長所である突破力を遺憾なく発揮しており、大会を見に来ているスカウトからも注目される存在となっていくだろう。"アジアの虎"狩りに成功した関東大学選抜は、日の丸を背負う後輩たち相手にどんなプレーを見せるのか。


◾️コメント 

・高橋輝(国1=大宮U-18)

U-18韓国代表との試合はチームがリードしている中で途中出場という形だったので、さらにパワーを与えられるように意識して入り、何度か突破も見せる事ができたので良かったです。また、80分で決着をつけられたことも大きいと思います。

(日本人と韓国人選手との違いは感じましたか)

U-18韓国代表ということで一個下の年齢ですが、身体の大きさや力強さは高校生とは思えない迫力がありました。

(ワンタッチでのプレーが多くみられましたが、意識はしていましたか)
狭いエリアでの韓国のプレスは速かったので、それを回避するためにテンポよくワンタッチでのプレーをするというところは、少しですが意識しました。

(途中右サイドから左サイドへのポジションチェンジがありました。2試合連続の変更となりましたが、決まりごとになっている形ですか)
自分は右も左もできるので、決まり事というよりかは交代で入ってくる選手に合わせて、両サイドできる自分が適応するという形になっていると思います。


 TEXT/PHOTO=髙橋生沙矢