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2023SBSカップ国際ユースサッカー第3節
8月20日 エコパスタジアム
U-18日本代表2(3PK5)2U-20関東大学選抜
〈得点者〉(アシスト)
19分 高橋輝(鈴木)
第12節の国士大戦でドリブル突破を見せる高橋輝
海外の強豪国や日本の年代別代表を招き、静岡で開催されているSBSカップ国際ユースサッカー(以下、SBS杯)。1977年から始まり、過去には小野伸二(43)やロナウジーニョ(43)も参加した歴史ある大会に、U-20関東大学選抜としてMF高橋輝(国1=大宮U18)が選出された。20日に第3節が行われ、U-20関東大学選抜(以下、関東大学選抜)はU-18日本代表と対戦。関東大学選抜は17分に先制すると、19分には高橋輝に待望のゴールが生まれ2点を先行する。しかし、U-18日本代表も意地を見せ、後半の2発でPK戦にもつれ込ませる。U-18日本代表が1人失敗したのに対し、関東大学選抜は全員がPKを決め、3-5でPK戦に勝利。この試合によって、関東大学選抜はSBS杯王者に輝いた。
大会最終日、SBS杯での初ゴールは強烈な一撃だった。今節80分での勝利、またはPK戦勝ちでも優勝が決まる関東大学選抜。最後に立ちはだかるのは、昨年高橋輝が在籍していたU-18日本代表だ。関東大学選抜の中には高橋輝の他にも、6月にU-19日本代表でモーリスレベロトーナメントに出場したGKデューフエマニエル凛太朗(2年=流経大)やMF小池直矢(1年=法大)がおり、彼らにとっては後輩対決とも呼べる戦い。「入りの部分から圧倒す
18日のU-18韓国代表戦と同じく、前半から関東大学選抜はロングボールに対して、正確にボールを落とした後、すぐさまセカンドボールを回収。ポゼッション率を高め、自分たちのペースで試合を進めることに成功する。その後関東大学選抜は、17分のゴールを皮切りに攻めに攻めた。まずは、FW松永颯汰(2年=流経大)が自陣からのロングフィードを、相手ペナルティーエリア付近でトラップ。その後すぐさまゴール前に切れ込み、キックフェイントでDFをかわすと、ファーに巻いてシュートを打つ体勢に。しかし、これはまたもやフェイク。すかさずニアに流し込む高等テクニックを見せつけ、先制点を奪う。
1点目から2分後、高橋輝にとって待ちに待った瞬間が。19分、MF鈴木奎吾(2年=流経大)からのロングパスを右サイドでトラップすると、そのままペナルティーエリアへ突入し、迷いなく右足を一振り。自身にとってSBS杯初の得点をもぎ取った。関東大学選抜の佐藤健監督からは「積極的にシュートする事」を指示されていたという韋駄天アタッカー。いつもならもう少し切り込んでからのシュートが多かったが、「ドリブルは考えていなかったです」とシュート以外の選択肢は無かった。
前半だけで2点差を付けることに成功した関東大学選抜。優勝にかなり近づいたかと思われたが、日の丸の名にかけて、若武者たちはこのままで終われない。後半に入るとU-18日本代表がギアを上げた。後半開始から2分少々、U-18日本代表は、右サイドでの細かいパスワークから、CKを獲得。これをDF桒原陸人(1年=明大)が確実に頭で合わせて同点にする。1点を入れ、勢いの出てきたU-18日本代表は71分にも加点し、関東大学選抜は同点に追いつかれてしまう。
その後は関東大学選抜がなんとかこらえ、初戦・静岡ユース戦以来のPK戦へ。2人目のキッカーが外したU-18日本代表に対して、関東大学選抜は、初戦に続き全員がPK成功。このPK戦の結果、勝ち点7となった関東大学選抜が大会初優勝を果たした。
今大会3試合に出場し1ゴールを記録した高橋輝は、運営に携わった方々、そして観客に「感謝の気持ちでいっぱい」と感謝を述べる。さらには、自分たちより年下である他の出場チームには「大学選抜としてプライドがあり、負けること
本来なら無かった実戦機会。そこで1ゴールの結果を示して見せたことは、関東大学サッカーリーグでの活躍にもつながるだろう。この3試合を通して得た経験は、高橋輝にとって必ず実りあるものになるはずだ。
◾️コメント
・高橋輝(国1=大宮U-18)
優勝が懸かった試合で、試合前にチームでは入りの部分から圧倒す
(優勝という最高の成果を挙げました。今大会でのプレーは充実したものでしたか)
今回のような国際大会でプレーできたことは貴重な経験なので、
(昨年の大会と今年の大会を比べて、一番成長できたポイントは)
昨年の大会はチャンスを決め切れず、きっちり決めてくる海外の
(ゴールシーンでは、いつもならドリブルで切り込むところで浅めの位置からシュートを打った。考えていたことを教えてください)
ファーストタッチが上手く決まったことによって、シュートまでの
(後半、U-18日本代表の強度が一気に上がりましたが、想定内でしたか)
U-18日本代表にも優勝の可能性が残っていて、自分たちがリード
(大会開始時から左手に包帯をしていましたが、理由は)
少し前に手首を怪我してしまったのでテーピングを巻いていまし
(大会を通じて勉強になったことがあれば教えてください)
まずはこの大会にたくさんの人が運営で関わってくださっていて
TEXT/PHOTO=髙橋生沙矢