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2015.09.03
水泳

[水泳]インカレ直前6日間連続特集⑥ 主将×マネージャー対談

インカレ直前6日間連続特集⑥ 主将×マネージャー対談
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 9月4日に開幕するインカレは東洋大水泳部にとって1年の中で最も重要な大会。そんなインカレに向けての思い、今のチームの現状を、部の要である若林主将(済4・神奈川総合)、地田女子主将(文4・墨田川)のお二人と、三宮(ラ3・南陵)、西野(ラ3・東大和南)両マネージャーに語っていただきました。(写真:右 若林主将、左 地田女子主将)


――インカレでの注目選手をそれぞれ教えてください。
若林(→以下、若) 松田健志(法1・京都外大西)です。日本選手権もジャパンオープンでもベスト出してますし、1年生の中でも彼がしっかり引っ張ってくれてる。まあ、普段は結構、ムードメーカーというか楽しくやってるんですけど。でもちゃんと試合ではきりっと結果を出す。
地田(→以下、地) 私は露内若葉(国2・京都外大西)さんです。個人メドレーの選手なんですけど、今回は400m自由形にも出場するということで、個人メドレーだけじゃなく、自由形でも活躍できる選手なのでインカレでもきっとベストを出してくれると思います。
三宮(→以下、三) 私は、(地田)麻未さんです。
 プレッシャーかよ(笑)
 特に8フリ(800m自由形)は菊池優奈(営2・作新学院)とデッドヒート、接戦な感じがするんですけど。どちらも刺激し合って、麻未さんは4連覇がかかっているので、ここは女王の座は譲らずに頑張ってほしいと思います。
西野(→以下、西) 金指美紅(営3・日大藤沢)です。ちょっと体調不良が続いてて、あまり良くない内容が続いているんですけど、先生とかと話してて、どんどん上にいこうという感じで女子を引っ張ってくる感じ。練習に早く来てやってたりするのでそれが結果になればと思います。
――マネさんから見て主将さんのお二人はどういう方ですか?
主将二人 うっわ(笑)
 たたかれることはもう…わかってる(笑)
西 今までやってきた中で1番細かくいろいろやってくれる(笑)いい意味です!!
 細かく文句を言う男なんです、すいません(笑)
西 初めて、主将っていうのを見ました。今までの主将とは違う感じで。
――すごくプラスの意味ですよね?
西 プラスの意味です(笑)
 棒読みじゃん!(笑)
西 初めて、マネージャーにも悪いこととか言って、上にいくためにはこうしないとって。
 私は、入ってきた頃は若林さんが2年生で、本当に別人というか(笑)いい意味で!上から目線とかじゃなくて、1番部の中で変わった人じゃないかと思います。4年になって、主将になって、厳しい面もありますけど、マネージャーとして仕事もより良くしていこうっていう、向上させられる人だなって思います。
――地田さんについては?
西 今まで結構個々が強かったんですけど、麻未さんが、ずばっと言ってくれるので。引き締まるし。3年生の代がちょっと(笑)個性強すぎるんですけど。それがやっとまとまったかなと。ずっと笑ってくれてたりしてくれてるから。
 最初麻未さんはクラブで練習してたんですけど、部に入ってきて、もともとすごい選手だったっていうのはあったんですけどこういったところが強いんだとか。練習してるのを見ていて尊敬させられる選手っていうか。あとやっぱり大きな舞台でしっかり結果を出す先輩なので後輩にもいい刺激を与えられてるのかなと思います。
――じゃあ逆に…
一同 うわー!!
 きたー!!(笑)これで俺30分くらい語れるよ!
――主将さんお二人から見て、マネージャーさんは?
 自分はマネージャーになったことないので。人のお世話をすることがどれほど大変なのかわからないですけど。でも本当に選手から見ると、マネージャーの方がいて本当に助かるなということが多々あるので。マネージャーさんのすごさを、いつも、身に染みて感じています。That’s all.(笑)
 この子たち二人だけ、じゃなくて全体でもいいんですよね?ひどかったです。最初は本当に。でも今はもっとしっかりしてくれて、いろいろやってくれるようになっています。たまに口は出すんですけど、でも去年の9月、10月くらいの時のようにはあまり言わなくても良くなって。
――水泳部の強みはなんですか?
 個性が強いところです。一人一人が強いので、部として強くなれるというところ。
 One for all のみね(笑)
 のみ!(笑) All for oneではない(笑)
 これから目指してます(笑)わりと仲いいと思います、上下関係がいい意味でないので。後輩が先輩の悪いところを、いい意味で指摘できる。それは多分、平井先生と田垣先生がすごくフランクに僕たちにしゃべってくださるので。先生方がこういう環境をつくってくださっているのかなと思います。
――部の中のムードメーカーは?
 男子は(松田)健志じゃない?女子は誰だろう。
 (露内)若葉じゃん?三田村(国1・八王子学園)、大久保(国1・草津東)もある意味ありだと思うよ。
 (青木)玲緒樹(営3・武蔵野)もみんなと仲いいというか、そういう面でなら。
 女の子はわりとみんなが、って感じですね。間違いなく言えるのは僕たちはムードメーカーじゃないです。それは、違います(笑)あと最近で言うと(萩野)公介(文3・作新学院)かな。最近あんまり練習にいないんですけど、いる時は結構。あの子が1番練習でも強いのに「はいやってみよう!やってみよう!」って笑いながらやってるんですよ。だからもう後輩なんかは、「公介さんに追い付くように頑張ろう」っていう気持ちで。そういう面では多分、彼がムードメーカーかな。
――意外なところがある選手はいますか?ギャップというか。
 (大久保)あず!見た目はしっかりしてそうなのにすごく天然なところ。何回も笑わせてもらってます。
 私は(三田村)美乃、かな。サークルがきつい時があって、でも彼女は練習を絶対にやりたいっていう意志があって。サークルにちょっと間に合わなくて止めようとしたら全部無視して、最後まで。負けず嫌いで。そういうところは強いなって思いました。
 男子は全員素が出てるよね。
 地味に牧田(国3・埼玉栄)くらい。なんかあいつ口に出さないけど、あいつが1番負けず嫌いだよ。のんびり自分のマイペースで進んでいくようなタイプなのに実は負けず嫌いとか、実はいろいろできちゃうとか。田垣先生?あとは。結構年配の方なので、厳しかったりとか寡黙なイメージがあると思うんですけど全然そんなことなくて。選手目線でやってくれます。平井先生も同じです。僕たちとしてはとてもやりやすい環境。いわゆるスポ魂というか、こうやって(ふんぞり返って)見てるような監督ではないです。
 他の大学とは全然違います。他の大学はそもそも練習を見に来ないですから。指導もしないし。
西 メニューだけマネージャーに渡して終わり、っていう大学も多いんですけど、その中で、朝の6時から練習来てくださって、最後の9時までずっと。毎回ためになる話を持ってきてくださったりとか。
 選手のこと考えすぎて眠れなくなったり(笑)
西 「メニュー変えたくて2時に起きたよー」って、あれ口癖だよね(笑)それくらい考えてくださってて。
 そう考えると世間一般から僕たち水泳部を見て、ギャップがあるのは先生たちかなと思います。
――ではインカレに向けての目標を教えてください。
 男子は、総合4位以上。去年5位だったので。非常に厳しい戦いになると思うんですけど。
 女子は、女子総合優勝です。
――それぞれその目標を成し遂げるためにやらなければいけないと思っていることは?
 それぞれしっかり持ってるとは思うんですけど、自己ベストを出すなり3番以内に入るなり、とにかく点をとらないと総合優勝にはならないので。
 みんなが思ってる目標のゴールを、なるべく一つに。チームをまとめるというより目標をまとめて、そこにいってもらえるように仕向けてます。僕たちは伝統も全然ないですし、チーム力も、少数なので全然ないですから。そういうところをまとめたいかなというのはあります。
 マネージャーも同じです。目標もあり、今年というか、今シーズンあまりいい雰囲気で練習も試合もできていないので、それぞれが自分の目標をクリアできるようにマネージャーも毎日考えて行動しなければならないなというのはあります。
――意気込みをお願いします。
 主将としての意気込み…というか僕の個人的な意気込みなんですけど(笑)本当にみんなにベストを出してほしいです。自分のベストより…
一同 自分もベスト出してよ(笑)
 自分のベストも大事なんですけど!それより、例えば同じ種目の小鶴(法2・日出)が、自分より速く泳いで、まあ1番は絶対ないので3番くらいになりました!となったら、もう本当、泣いて喜びます。それくらい自分のベストも大切ですし、周りのベストも大切かな。だからみんなに自分のベストを出してほしいっていうのが意気込みです。
 ベストかー。うん、自分もそんな感じです。みんなにベストを出してもらえれば、その先に女子総合優勝があると思うので。自分のやるべきことをしっかりやってほしいと思います。
 まずマネージャーがしっかり選手のために仕事を卒なくこなすことは、当り前なんですけど。多分普段以上のことを発揮できるのも、インカレだと思うのでそれは私たちのやらなきゃいけないこと。それから、選手には必ず笑顔で帰ってきてもらえるように。とりあえず悔しい思いはしてほしくないので。
西 選手誰も欠けることなくいってらっしゃいって言って、おかえりなさいを笑顔で。あと今年は絶対泣かないって決めてるんで!(笑)おかえりなさい、は絶対笑顔で(笑)1日目からは泣きたくない(笑)
 絶対泣くよこいつ(笑)結論、泣く!
西 とりあえず、みんなが笑顔でいてくれるような仕事を。
 なに、もう泣きそうじゃん(笑)
 みんな頑張ってるので。インカレがいい思い出で終われるようになればいいと思います!


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(写真:右 三宮、左 西野)


取材日:7月18日

聞き手:佐田毬絵、菊池美玖