スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

2023年度関東大学ラグビー秋季リーグ戦1部

９月９日（土）　熊谷ラグビー場

〇 東洋大 31{12－13、19－８}21 法大

後半スタートわずか１分でトライをした石本

　今試合２トライ、３ゴールを挙げた杉本

  プレイヤーオブザマッチを受賞した天羽

2023年度関東大学ラグビー秋季リーグ戦１部(以下リーグ戦)の開幕戦が熊谷ラグビー場で行われた。東洋大の初戦の相手は法大。昨年１部昇格からのリーグ戦３位と旋風を巻き起こした東洋大が31-21で法大を下し勝利をかみしめた。

 雨上がりの蒸し暑さを感じる今節。東洋大はスローガンである「mother」を掲げ、初戦白星を狙い闘志を燃やした。前半11分、杉本が先制トライを決めると、22分にモリースもトライ。2トライ目では杉本のキック成功により12-０と大きくリードした。しかし、ここから法大の巻き返しが起こる。32分、法大がトライを決め、キックも成功し12-７に迫ると、東洋大は立て続けに２度のペナルティ。ペナルティキックを法大が２度成功し12-13。逆転を許してしまう。

１点を追う形で迎えた後半。ハーフタイムでは選手間で「思い切って皆でプレイしよう」と話し合い、気を引き締めて臨んだ。後半１分、石本が俊敏な動きで相手のタックルを交わすと一気にゴールへ。誰にも止められることなく堂々のトライで17-13と逆転に成功。このプレイが追い風となり11分に杉本、19分に金井がトライを決め、31-21で試合終了のホイッスルが鳴り、東洋大の勝利が決まった。

いつ・どんな場面でも仲間の力が必要なのがラグビーだ。仲間との結束が求められるこの競技には「コミュニケーション」も不可欠。選手同士のコミュニケーションを普段からの練習で徹底していた東洋大は試合でもそれを活かし、結果へと結びつけた。しかし、今節はペナルティとなってしまう場面も多く、相手のペナルティキックでの得点は９点と今後の課題となるが、監督が「選手達で修正することができる」と評した彼らなら修正して次節に臨めるだろう。「チャレンジ」した春季交流戦を経て、さらに強くなった東洋大がこの先もさらなる成長を見せていく。

◾︎コメント

福永監督

（試合全体の振り返り）開幕戦で硬くなる部分も当然予想はしていたので、前半で色々ありましたけれど、ハーフタイムも含めて選手達が上手く解決して改善して修正して結果を得られたことに素直にうれしいと思う。彼らをたたえてあげたいし、ありがとうございますという思いがあります。（チーム内で選手同士で解決してチームを進められたとお話がありましたが、そのようなチームになるように監督から声かけをした部分など意識されていた部分などはありましたか）普段からの練習で選手のコミュニケーションを取る時間はたくさん作っているなか、それが当たり前になってきて自分たちで解決するというラグビーを通じて学べることだと思うので、それが試合のなかでも出せているのかなと感じています。

タニエラ選手

（試合全体の振り返り）本当に一人ひとりが強い気持ちを持ってこの80分戦い抜くことができたと思いました。（チームを運営するにあたって今意識されていることなどはありますか）コミュニケーションを取るためにも(選手間で)名前で呼ぶことが自分たちの日頃の練習で意識していて、それを今日の試合でもできたと思っています。

天羽選手

（試合全体の振り返り）自分たちはパッションを1つキーワードに挙げていて、アタックでもディフェンスでも皆で激しく肩を当てるのにフォーカスしました。（実際にコミュニケーションが活発なチームにいることで「良いな」と思うポイントはございますか）ミスした後の判断が早い点。（後半早い段階でトライを決めましたが、ハーフタイムの際に監督や選手間での声かけはありましたか）「思い切って皆でプレイしよう」と話し合いました。ハーフタイムで修正して「これを後半にプレイしよう」となりました。

［次節試合予定］ 

2023年度関東大学ラグビー秋季リーグ戦1部

９月16日 (土)　立正大　12:30キックオフ

会場：熊谷ラグビー場

TEXT＝北川未藍　PHOTO＝木村彩香、北川未藍