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東都大学野球の醍醐味ともいえる入れ替え戦。2年前、1年前は入れ替え戦に苦しめられたが、2023年度の春季入れ替え戦は歓喜の入れ替え戦となった。5季ぶりに1部の舞台へと戦う場所を移したが、2部から1部へ”昇格”し、新たな挑戦心をもって戦い抜くのか。2部から1部へ”復帰”し、新たな東洋大として王座奪還を目指すのか。1部を戦ううえで、選手1人1人、様々な思いがあるだろう。そこで今回は、1部への思いや秋季リーグで戦い抜く決意を語ってもらった。
※このインタビューは開幕前に実施したものです。掲載が遅くなり申し訳ございません。
今回は橋本吏功(総4=花咲徳栄)外野手と後藤聖基(法4=京都学園)捕手。
1人目は、春季リーグでも入れ替え戦でも不動の一番打者として打線を引っ張り、守備でも好守を見せて勝利に貢献した橋本吏功外野手。1部の過酷さを知る最上級生の彼は、これから挑む新たな1部の舞台を、そして最上級生としての最後のシーズンをどのように捉えているのか。語ってもらった。(聞き手=成吉葵)
――1部へのイメージ
やっぱり青学大が全日本大学野球選手権を制して日本一。いい投手もいるし、ほかのチームも強いので。自分が下級生のころに1部だったんですけど、あんまり勝ててないので。2部もレベル高いですけど1部はもっとレベルが高いと思うので。絶対勝ち点を取ることを重点的にやっていきたいと思いますね。
――1部で戦い抜くために自身に必要なこと
やっぱり1点が大事になってくると思うので。春は出塁してもなかなか盗塁とかできてなかったので、1番として足とか使ったり一個先の塁に多く進めれば後ろにはいいバッターがたくさんいるので、足を絡めた積極的な攻撃をしていきたいです。
――1部で橋本さんが目指す場所
上を目指さないといけないので。とにかく上ですかね。
――1部で戦い抜くために橋本選手の考えるキーマンは
みんなキーマンだけど、自分が塁に出なきゃ始まらないので。自分でお願いします。
――1部での個人的な目標
個人的には1部でもベストナインを獲りたいと思ってます。
――1部で戦う意気込み
1部に戻ってくることができてうれしいですが、監督も言ってたんですけどまずは残留。それって一戦一戦負けない戦いをして、どんな形でも勝っていけば優勝に繋がってくると僕は思うので、先を見過ぎずに目先の一戦に集中して、勝つことを最優先に考えていきます。
◇プロフィール◇
橋本吏功(はしもと・りく)
生年月日/2002・1・14
身長・体重/168㌢・84㌔
2人目は、巧みなリードで東洋大の協力投手陣を引っ張り、チームの勝利に貢献した後藤聖基捕手。1部の舞台で捕手として協力投手陣をどのように率いるのか、また最上級生の野手としてどのように戦っていくのか。様々な視点から秋にかける思いを語ってくれた。(聞き手=成吉葵)
――1部へのイメージ
去年、中大との入れ替え戦をやって思ったのは1番から9番まで気を抜けない。下位打線とはいっても振れてる。1部の投手も球が速くてレベルが高いなって思いました。
――捕手として、バッテリーとして気を付けること
2部の感覚のまま入らないことは大事かなって思いますね。今まで以上に「これぐらいでいいだろ」っていう中途半端な準備じゃなくて、すべてのことを想定して準備して入らないと、想定外の事が起きた時にバッテリーで焦ってはいけないので。これくらいはやってくるだろうって想定をしたうえで挑むことが大事かなって思ってます。
――何か対策などはありますか
東洋の投手陣は1部でも上のレベルって僕は思ってるので、対策としては僕がレベルの高い投手陣を上手くリードできれば自然と抑えられると思ってるので、僕にかかってるのかなって思います。
――最後のシーズン
後輩たちに1部のままチームを渡したい。あとは僕自身も1年生から試合に出てきて、僕はもういなくなるので次の捕手陣に何かを残したいですね。
――期待の若手
政所(営2=天理)ですかね。ただ試合出てないだけで、僕よりも捕手としてのレベルは全部高いと思ってるので、頑張ってほしい。
――1部で戦うことへの決意
2部から上がったばかりなんですけど、自分たちも“”戦国東都ってリーグは1部2部にそんなに差がないってとこを見せつけて、1番になれることを目指してやっていきたいと思います。
◇プロフィール◇
後藤聖基(ごとう・まさき)
生年月日/2002・3・17
身長・体重/184㌢・91㌔
□秋季リーグ開幕記念インタビュー□
橋本吏功外野手・後藤聖基捕手