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2015.09.06
水泳

[水泳]インカレ2日目 メドレーリレー男女で決勝進出!

第91回日本学生選手権水泳競技大会 競泳競技

9月4日(金)〜6日(日) 古橋廣之進記念浜松市総合水泳場


(2日目・予選)
◆女子200m自由形
3組
2着 後藤 2'05"70
6組
1着 宮本 2'01"71
→全体4位で決勝進出
7着 岩本 2'04"92
◆男子200m自由形
6組
2着 内村 1'52"43
3着 山本 1'52"92
7組
2着 天井 1'49"76
→全体5位で決勝進出
◆女子100mバタフライ
6組
3着 藪 1'01"01
→全体11位でB決勝進出
◆男子100mバタフライ
4組
9着 小日向 55"93
6組
8着 牧田 54"98
8組
3着 三好 53"28
→全体4位で決勝進出
◆女子200m個人メドレー
4組
5着 山口真 2'18"18
5組
6着 大橋 2'19"52
◆男子200m個人メドレー
3組
5着 櫻田 2'08"48
9組
6着 松田 2'03"78
→全体14位でB決勝進出
◆女子800m自由形
3組
1着 菊池 8'47"97
→全体3位で決勝進出
4組
1着 地田 8'44"12
→全体1位で決勝進出

※女子800m自由形の決勝は最終日の決勝時間に行われます。

◆女子400mメドレーリレー
4組
2着 東洋大(布施谷-金指-内田-露内)
4'09"09
→全体6位で決勝進出
◆男子400mメドレーリレー
3組
3着 東洋大(松田-毛利-三好-天井)
3'41"82
→全体5位で決勝進出


(2日目・B決勝)
◆女子100mバタフライ
3着 藪 1'00"86
◆男子200m個人メドレー
4着 松田 2'03"61

(2日目・決勝)
◆女子200m自由形
5位 宮本 2'00"21
◆男子200m自由形
3位 天井 1'48"43
◆男子100mバタフライ
4位 三好 52"88
◆女子400mメドレーリレー
2位 東洋大(布施谷-金指-内田-宮本)
4'04"66
◆男子400mメドレーリレー
6位 東洋大(松田-毛利-三好-天井)
3'40"93


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東洋大のエースとしての自覚が芽生えた天井


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松田は1年生ながら4レースに出場した


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笑顔を見せるリレーメンバー(左から布施谷、金指、内田、宮本)


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驚異的な追い上げを見せた内田


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地田は明日の決勝に向け、予選を1位通過した


 インカレ2日目、白熱した男女メドレーリレーが会場のボルテージを上げ、女子800m自由形では4連覇がかかる地田(文4・墨田川)が全体1位で予選を通過した。

 男子4×100mメドレーリレー予選のゴール直後、東洋大の応援席がわき返る。萩野(文3・作新学院)という主力がいない中臨んだリレーにもかかわらず、チームは全体5位で決勝進出を決めた。天井(文3・天理)が「8番か9番のぎりぎりだろうと思っていた」と話したように、事前予想は12位程度と好成績は期待されていなかった。1年生ながら第1泳者として背泳ぎを泳いだ松田(法1・京都外大西)は残り50mで8位から二つ順位を上げる好調ぶり。前日自己ベストを二度塗り替え、流れに乗る毛利(営2・金沢)が平泳ぎで引き継ぎ、さらに二つ順位を上げる。三好(営2・八幡浜)、天井がそれぞれ全力の追い上げを見せ、チーム力が決勝の扉をこじ開けた。決勝では首位争いには食い込めなかったものの、予選のタイムを上回る記録をマーク。さらに、松田はリレーの個人タイムでも自己ベストを更新し、シード残留を目標に掲げる男子チームに大いに貢献した。

 頼もしい先輩だということを、証明するリレーの展開だった。4×100mメドレーリレー決勝、金指(営3・日大藤沢)、内田(営3・関東学園大附)、宮本(法3・九州学院)は試合前に、リレーメンバーで唯一の1年生である布施谷(済1・墨田川)に声を掛ける。「大丈夫、緊張しないで楽しんで」。その言葉を胸に、布施谷は第1泳者という役割を果たした。あとは先輩に任せれば大丈夫。第3泳者の内田は専門外の種目であるにもかかわらず、バタフライで順位を7位から3位に押し上げる圧巻の泳ぎをみせた。それを引き継ぐアンカーの宮本は「足がちぎれても絶対に勝たなければならないと思った」と語るように、最後の最後に早大を抜いて2位でフィニッシュ。感極まった布施谷は、レース後に涙を流した。リレーメンバーに選ばれたことは、これから成長するきっかけとなるだろう。

 女子800m自由形は地田と菊池(営2・作新学院)が明日の決勝に進出した。地田はこの種目において4連覇がかかっている。また、昨年菊池は、地田と優勝を争うデッドヒートを繰り広げており、二人のワンツーフィニッシュが期待される。

 最終日の明日は、昨年男女ともに大会新記録で優勝した4×200mフリーリレーが待っている。男子は今大会、萩野という主力がいない中、厳しいなりにもそれぞれの選手が自分の力を発揮してきた。昨年の悔しさをバネに奮闘する2年生や、期待のルーキー松田がいる。女子は昨年からのレベルアップに加え戦力も充実し、今年も大会新記録での優勝が狙える位置にある。明日も激しい戦いが予想されるが、最後まで東洋の団結力はゆるがない。


■コメント

・天井(文3・天理)

個人は200m自由形で悔しい思いをした。今年はずっと悔しい思いをしているが、次は絶対に負けないという気持ちが強くなった。リレーは第一泳者の松田がベストを出して良い空気だったので、それを引き継いだ。今回泳げていない人の分も、みんなの気持ちを背負って最後まで泳いだ。リレーは事前の予想では12位くらいだったが、みんなで決勝に残りたいという気持ちが強かったので、残ったときはとても嬉しかった。8番か9番のぎりぎりだろうと思っていたのでまさか5番とは思わなかった。中央大が失格になったのもあったが、5番で残れたのは大きかった。明日の8継は全体力を使って死に物狂いで臨む。今日勝った小堀さん(日大)とも第一泳者であたると思うが、1番で帰ってきて後輩に引き継いであげたいと思う。


・内田(営3・関東学園大附)

普段やらない種目だったので緊張はしたが4人抜けたのでよかった。隣の早稲田の選手を抜きたかったが届かなかったのは悔しい。とにかく「抜かなきゃ、抜かなきゃ!」という気持ちだった。


・金指(営3・日大藤沢)

私は今日レースがないので、予選からしっかりいこうと思っていたが、あまりいい泳ぎではなかったので、決勝では切り替えて臨もうと思った。もう少し高い順位で決勝に残ると思っていたが、ぎりぎりだったので、優勝は厳しいかもしれないけどみんなで表彰台には上ろうという話をしていた。私は足を引っ張ってしまったが、うしろの二人が頑張ってくれたので2位になることができて、うれしい。(唯一の1年生の布施谷さんがスターターだったが)多分一番緊張していたが、私たちがいるから楽しんで泳ごうっていう話をした。ちゃんと役目を果たしてくれたので良かった。(振り返って)リレーでの個人タイムは今までで一番速かったが、自分がもう少し速く泳げていたらうしろの二人がもっと楽に泳げたのかなと思うと悔しい部分はある。明日の200m平泳ぎではしっかり決勝に残って次につながる泳ぎをしたい。


・宮本(法3・九州学院)

自分のレースは、ベスト出そうと思って臨んだが、2分かかり、リレーではみんなに迷惑をかけたくないなと思った。最後、隣で競っているのが見えた時は、絶対に勝つしかないと思った、足がちぎれても、絶対に勝たなければならないと思った。予選が終わってからみんなで戦力分析したのだが、その時点で3番以内に入るのも厳しいということになり、今回はしっかり3番以内には絶対入ろうと臨んだ。レベルは低い話になってしまうが、自分達の中では、今日のリレーの目標は達成できたかなと思う。明日の8継は、予選からしっかり泳ぎ、勢いをつけられたらなと思う。


・三好(営2・八幡浜)

今年はいろいろ大変で、公介さんという自分たちの頼もしい先輩がいなかったが、しっかり1年生の松田がやることをやってくれたので、すごい頼もしい後輩だなと思った。(今回はかなりタフなレースだが)昨年の時点で、4継も8継も出てやるぞという強い気持ちがあったので、昨年のメンバーがほとんどいない中で、自分なりにやるべきことをやれたかなという感じ。公介さんがいないということは誰かが引っ張っていかないといけないというのがあって、男子はみんな個人個人で引っ張っていくぞという強い思いがあったと思う。自分が一番になって引っ張っていこうという強い気持ちがあった。(個人のレースとしては)今シーズンからすると52秒台はいい方かなと思うが、目指していたところはもっともっと上なので悔しいという気持ちがあるし、今日の個人は、初めは表彰台という目標だったが、公介さんにすごいお言葉をいただいて、絶対に勝ってやる優勝してやるという気持ちで臨んだ。一番集中して臨んだレースだった。(明日に向けて)多分泳がさせて頂くので、明日の8継も、今日のようにきついレースになると思うが、東洋の男子はこんだけ強いんだ、公介さんがいなくてもこんだけやれるんだというのを証明したい。


・毛利(営2・金沢)

正直なところタイムは出ているが感覚的にはいまいち。けれど、男子のシード残留という目標にはしっかりと向かっていけている印象はある。泳ぐことが決まったのは昨日。リレーを泳ぐことにあたって、泳げていないチームメイト分まで頑張らなければいけない。そういう気持ちを持って臨んだ。(明日に向けて)自分のできることをしっかりやって、決勝に残って悔いなくレースができればと思う。


・布施谷(済1・墨田川)

3人のすばらしい先輩とリレーメンバーになり、すごくプレッシャーがあったが、思い切って泳げた。先輩には、大丈夫だよ、緊張しないで楽しんでと言われた。明日は個人レースがあるので、ベスト目指して頑張ります。


・松田(法1・京都外大西)

個人のレースはB決勝もベストを更新できてこの舞台でしっかりと東洋に貢献できたっていうのは、自分自身の成長に繋がったと思う。まあ、萩野さんの代わりというのもあり、公介さんとは部屋も同部屋で、ずっと一緒に過ごさせてもらった。今日の朝も、「絶対ベストが出る練習をしてきているから、もしベストがでなかったらそれはお前の気持ち次第だから、気持ちだけしっかりもっていけば、絶対ベスト出せるよ。」っていうふうに声をかけてくれた。そうそうたるメンバーのなかでの背泳ぎだった。公介さんにここまで育ててもらい、プライドをもってやることができた。


TEXT=佐田毬絵、菊池美玖 PHOTO=内田りほ、吉谷あかり、西川諒、青野佳奈