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第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第1節 9月6日(日) 横須賀リーフスタジアム
東洋大0-1拓大
<出場メンバー>
▽GK
沖野泰斗(国4・幕張総合)
▽DF
石坂元気(国4・広島Y)
郡司昌弥(国4・柏U-18)
瀧澤修平(ラ4・東洋大牛久)
長谷川優希(国4・帝京)82分→ FW小山大貴(国4・大宮Y)
▽MF
徳市寛人(国3・東福岡)HT→MF高橋宏季(国1・FC東京U-18)
小山北斗(国4・帝京)
仙頭啓矢(国3・京都橘)
田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)
▽FW
佐藤仁紀(国3・武南)62分→MF坂元達裕(社1・前橋育英)
遊馬将也(国4・武南)
前線からの守備が光った佐藤
遊馬は激しいマークにあった
古川監督に代わり指示を送る勝野コーチとイレブン
後期開幕戦の相手は前期終了時点でリーグ戦9位の拓殖大学となった。前半は両者互いに譲らず無得点で折り返すと、59分に失点。初戦黒星スタートと、厳しい船出になった。
横須賀リーフスタジアムで行われた後期開幕戦。初戦の相手は前期終了時点で9位と苦しんだ拓殖大学。この試合、遊馬と2トップを組んだのは佐藤。常に前線で遊馬とコンビを組んでいた仙頭は左サイドからのスタートとなった。前半は激しく攻守の入れ替わる展開。東洋大はサイドバックを絡めたサイド攻撃からチャンスを作っていく。田中がスピードを生かしたドリブル突破をし、クロスを送り込むシーンが目立った。しかし、前期リーグでゴールを量産した遊馬と仙頭は相手からの厳しいマークに苦しみ、なかなか持ち味を出せない。対して拓大は古川監督が「相手は東洋から勝ち点1でももぎ取ろうとしてくる」と警戒していた通り、固い守備ブロックを形成し、カウンターを仕掛けてくる。試合は前半、スコアレスで折り返す。
後半開始から徳市に替えて高橋を投入し、変化をつける。東洋大はテンポよくパスがまわり、序盤はペースを握る。高橋の縦パスから多くのチャンスを作っていったが59分、一瞬の隙を突かれてしまう。拓大のカウンターを防ぎ、攻撃に転じようとしたところ、大森にパスカットをされ、そのままドリブルで持ち込まれるとミドルシュートから失点。1点を取り返すため選手交代やフォーメーション変更したが、5バックとがっちり守備を固めた敵のディフェンスラインを崩すのは簡単ではなかった。結局最後まで得点を奪うことはできず、後期リーグ開幕戦はまさかの勝ち点0となった。
前線の選手に対するマークが厳しくなってきたことにより、思うような攻撃をすることが出来なかった。しかし遊馬が「マークが厳しく来るというのはわかっていたし、そこで自分がどう動いて点を取るかというのがこれからの課題」と言うように、この厳しい試練を乗り越えなければ次のステップには上がれない。東洋大の真価が問われる後期リーグ、1部昇格を絶対条件にチームは前だけを向いて戦い続ける。
■コメント
・古川監督(天皇杯vsFC町田ゼルビア戦の退席処分により今節はベンチ入り不可)
相手は東洋から勝ち点1でももぎ取ろうというようなシステム(5バック)をしてきた。背後のスペースを消され非常に難しい試合になってしまった。(研究されてきた部分も多かったと思うが)どの試合でもどこにスペースがあってどのタイミングでそこを使うのかが重要だと思う。今日のゲームの中では5バックが完成してしまうとスペースが無くなるから、完成する前にDF3枚の脇を突いていくことが必要だった。相手の戦い方にも応じて試合ごとにスペースを見分け、フリーな選手を使うというプレーをしっかりしていきたい。(試合後どんな声をかけたか)もちろんこの1敗は痛いですし、後期開幕から勢いに乗っていきたいなという思いはあった。今日は思い描いていた結果ではなかったが、去年も諦めず後期リーグ戦って一時的には自力で昇格圏までたどり着けた。今年はさらに昇格という目標を実現させるために、あきらめず戦って終わったときに後悔が残らないようにしようという話はした。(後期のキーマン)誰がっていうことではないです。我々は全員で守備も攻撃も担うチームなのでいかに失点をせずゲームを進めるか、いかにゴールを決めるかということを続けるだけ。(次節へむけて)終わってしまったことを悔やむよりは、今日のゲームを反省して学んで次節にメンタルから切り替えていきたい。
・遊馬将也(国4・武南)ゲームキャプテン
後期開幕戦ということもあって落とせない試合だったと思うし。自分たちが今年今まで以上にいい夏を過ごせていけた中で今日の敗戦は痛い。(マークも厳しかったが)マークに厳しく来るというのはわかっていたし、そこで自分がどう動いて点を取るかというのがこれからの課題。ビビらずにもっともっと貪欲にゴールを狙っていきたい。(佐藤との縦のコンビは)啓矢(仙頭)のときと変わることは特にないし、それ以上にいろんなバリエーションも増えると思うから自分自身は問題なくいい距離感でできた。もっと声を掛け合って連携をもっと高めていきたい。(ベンチに監督が不在だったが)多少の難しさはあったが、それを理由にはできない。自分はキャプテンなのでもっともっとピッチで声をかけなければいけなかったし、監督が不在でもチームとしてもっと戦えるようになる必要がある。(次節へむけて)すぐ1週間後に日大とのゲームが控えている。下を向いてはいられないのでしっかり準備して次は勝利したい。
・高橋宏季(国1・FC東京U-18)
ひさびさの出場だったが、後半開始からの投入だったので攻撃へアクセントを付けようと意識していた。終わってみれば0-1で負けてしまったのでもっと自分が運動量を増やしてもっとボールを触りたかった。でも、久しぶりに試合に出て、できた部分できなかった部分があったから次節へ向けてしっかり修正したい。(ベンチから見た前半の印象は)なかなかボールが落ち着かない中で、相手のほうがチャンスは多かった印象があった。自分が入ったらどうしようというのは常に考えていた。(自身のプレーについて)攻撃に関しては、あとは決めるだけというシーンも何回かあった。自分もゴール前での精度というのはまだまだだなと思った。(後期の目標)まずは試合に出続けること。こういったチャンスをものにしていくことが今の自分には大切なことだと思う。(次節へむけて)落とせる勝ち点は一つもない。一戦一戦大切に戦って、全勝して絶対1部にあがりたい。
TEXT=引地大晟 PHOTO=吉本一生
[次節試合予定]
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第2節 9月12日(土) 対日大 川口市青木町公園総合運動場にて 13:50キックオフ