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第64回東日本学生相撲リーグ戦
9月6日(日) 靖国神社相撲場
1部リーグ3位
位 | 校名 | 勝 | 敗 | 得点 |
1 | 日大 | 7 | 0 | 49 |
2 | 日体大 | 6 | 1 | 43 |
3 | 東洋大 | 5 | 2 | 33 |
4 | 拓大 | 4 | 3 | 31 |
5 | 東農大 | 3 | 4 | 29 |
6 | 中大 | 2 | 5 | 28 |
7 | 専大 | 1 | 6 | 25 |
8 | 明大 | 0 | 7 | 14 |
※1部リーグ8校による総当たり制。試合は1チーム9人による団体戦で行い、得点は各校が得た勝利数を表す。
大波は7戦6勝とチーム内で最も好成績を残した
強力なつっぱりをみせる西野
東日本学生相撲リーグ戦が行われ、昨年と同様の3位に入賞を果たした。勝ちに大きく貢献した大波(法3・学法福島)は惜しくも敢闘賞に一歩及ばなかったものの、チームとしてインカレへと前進した大会となった。
3回戦の相手は強豪日体大。大波は立ち合い直後に勢いよく踏み込んだ。するとそのままバランスを崩されそうになり、なんとか踏みとどまるも押し倒しを決められてしまう。これが大波にとって今大会唯一の黒星となった。そのため、全戦全勝した選手に贈られる敢闘賞を逃す結果となり、大会後に「全部勝ちたかった」と悔しさをにじませた。
そんな大波だが、6回戦、今大会で1位となった日大との対戦では、チームでただ一人日大から勝ち星を奪う健闘ぶりを発揮。最終7回戦では6月に行われた東日本選手権の団体戦で敗れた中大と対戦。中堅を任された西野(法1・金沢市工)が1年生ながらも奮闘し、夏の間強化した持ち味であるつっぱりを見せつける。力強いつっぱりで相手を追い詰め押し出すと、東洋のチームサイドからは大きな歓声が上がり、ガッツポーズをする仲間が見受けられた。しかし、続く六陣、七陣が敗れ、一気に東洋は追い込まれてしまう。だが、ここで副将・大波の出番がくる。相手のまわしを取ると、そのまま土俵際まで追い詰め上手投げを決め、勝利を勝ち取った。浜野監督も「だいぶ力をつけてきた」と認めるように、大波はチームにとって欠かすことのできない存在となった。
「インカレへの前哨戦」と浜野監督は今大会の位置づけを語る。選手の入れ替えが多かったのは、色々なオーダーを試すため、インカレで誰が使えるか見極めるためであった。昨年はインカレで連覇を目指すもかなわず悔し涙をのんだ。その悔しさを晴らすためにも、今年こそは優勝を目指す。インカレまであと約2ヶ月。各選手のさらなるレベルアップが必須となる。
■コメント
・浜野監督
今日はインカレへの前哨戦として捉えていた。色んなオーダーを試そうと選手を入れ替えてみて、3位というのはまあまあ良かったんじゃないか。(今日は)大波が良かった。だいぶ力をつけてきた。西野も1年生ながらいい相撲を取っていた。あくまでも今日はインカレのためにという部分が大きかった。これから1ヶ月半ある。時間はあるからインカレに向けて調子を上げていきたい。
・大波(法3・学法福島)
(試合全体を振り返って)そこそこの出来。全部勝ちたかった。(今日一番よかったのは)日大戦です。(夏の間取り組んだことは)体重増加と、右差しという相撲を稽古場でやっている。今大会の成果はぼちぼちです。一試合負けてしまったので。今後はさらに体重を増やして右差しを磨いていきたい。
・西野(法1・金沢市工)
昨年と同じ3位という結果だったがよく頑張ったと思う。一番良かった試合は最後の試合で自分の持ち味であるつっぱりができた。つっぱりは夏の間取り組んで来たことだったので成果が出た。チームの状態は良かったと思う。
TEXT=吉川実里 PHOTO=伊藤梨妃