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平成27年度東京学生柔道体重別選手権大会
9月6日(日) 日本武道館
[全日本出場者]
60㌔級
平原佑(営2・京都共栄) 代表決定戦勝利
66㌔級
高田(営4・泰野総合) ベスト16
81㌔級
佐藤(営4・新田) ベスト16
90㌔級
木下(文2・京都学園) ベスト16
[出場選手結果]
60㌔級
阿部(営1・作陽) 2回戦敗退
斉藤(営3・崇徳) 3回戦敗退
66㌔級
平原伸(文4・京都共栄) 3回戦敗退
丸(営1・足立学園) 3回戦敗退
73㌔級
川下(営2・長崎南山) 3回戦敗退
田中(法3・京都学園) 2回戦敗退
81㌔級
細谷(営3・前橋育英) 3回戦敗退
山本(営4・山形工業) 3回戦敗退
90㌔級
前田崚(営3・大成) 3回戦敗退
山城(営2・沖縄尚学) 3回戦敗退
100㌔級
横田(営3・安田学園) 代表決定戦敗退
寺田(営2・長崎南山) 1回戦敗退
後藤(文1・東北) 1回戦敗退
100㌔超級
上原(営4・崇徳) 1回戦敗退
鈴木(営3・山形工業) 2回戦敗退
自身初の全日本を苦しみながらもつかんだ平原佑
高田は入学から4年連続の全日本となる
秋の個人戦の開幕を告げる東京学生柔道体重別選手権大会が開催された。10月に行われる全日本学生柔道体重別選手権大会の出場権を獲得すべく東洋大からは19人の選手が挑んだが、全国への切符を手にしたのは4人にとどまった。
全日本の出場枠が15用意された男子60㌔級。その15番目に滑り込み、自身初の全日本進出を果たしたのが平原佑だ。「1番の山場だった」と西山監督が語った3回戦。強豪・東海大の選手相手に指導差で勝利をおさめ、初の全日本行きまであと1勝と迫る。しかし、続く4回戦で敗北を喫すると、7枠を争う代表決定戦でも2連敗。残る最後の1枠を勝ち取るべくこの日5試合目に臨むと、序盤に相手に指導が与えられる。その後攻撃と防御を巧みに使い分け、ペースをしっかりと握った平原佑。そのまま指導差で勝利をおさめた。この勝利には西山監督も「最後の最後まで諦めずにやった」と称えた。平原佑の他には4年連続で出場権を獲得した高田、昨年全日本ベスト16の佐藤、そして2年連続の講道館杯出場を狙う木下の3人が全日本に出場する。「レベル的には東京都とそんなに変わらない」と西山監督。レベルの高い東京大会以上の成績を全日本で残せるかに注目が集まる。
一方でスタミナ不足という課題も浮き彫りとなった。横田と山城はそれぞれ全日本出場を懸けた大一番に臨むも、5分で決着がつかずGS(ゴールデンスコア)に突入。すると、それまで出せていた技が疲労により出せなくなり、“積極的戦意にかけ攻撃しない”指導を受け、両者とも敗戦となった。10月の全日本に出場する選手を含め、長期戦で勝つためのスタミナが、今後の躍進のカギとなる。
■コメント
・西山監督
何人かがスタミナ面で劣って(全日本の)出場権を逃した。(全日本に進んだ4人について)もうちょっとベスト8、ベスト4を狙えそうな選手もいたが、最後は力を振り絞り切れていなかった。(平原佑について)もうちょっと苦労せずに出場権を得たかったがうまく勝てなかった。ただ最後の最後まで諦めずにやった。4人目の出場権獲得はありがたかった。(3回戦は)彼にとっての1番の山場だった。いい試合をしていた。(今後に向けて)全日本に4人出場するが、レベル的には東京都とそんなに変わらない。東京都は激戦区で層が厚い所。この東京大会のくやしさをバネにベスト8、あるいは4まで頑張らせたい。
TEXT/PHOTO=當麻彰紘