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2015.09.07
水泳

[水泳]インカレ最終日 女子800m自由形で地田が悲願の4連覇!

第91回日本学生選手権水泳競技大会 競泳競技

9月4日(金)~6日(日) 古橋廣之進記念浜松市総合水泳場


(3日目・予選)

◆女子400m個人メドレー

5組

1着 露内 4'47"34

→全体2位で決勝進出

7着 山口真 4'53"72

◆男子400m個人メドレー

1組

2着 櫻田 4'34"51

5組

4着 森時 4'27"67

7組

4着 松田 4'25"36

→全体15位でB決勝進出

◆女子100m自由形

6組

3着 岩本 57'15

→全体11位でB決勝進出

8組

1着 内田 56'07

→全体2位で決勝進出

10着 布施谷 59'01

◆男子100m自由形

2組

5着 内村 52'51

8組

7着 高橋 51'37

◆女子100m背泳ぎ

6組

7着 大久保 1'04"55

9着 後藤 1'05"32

◆男子100m背泳ぎ

9組

5着 若林 58'84

10組

4着 小鶴 58'00

DNS 萩野

◆女子200m平泳ぎ

5組

1着 金指 2'28"10

→全体5位で決勝進出

6組

1着 青木 2'27"73

→全体3位で決勝進出

9着 三田村 2'34"61

◆男子200m平泳ぎ

8組

2着 毛利 2'11"99

→全体6位で決勝進出

7着 上田 2'16"78

10組

4着 山口観 2'11"92

→全体4位で決勝進出

◆女子4×200mフリーリレー

2組

1着 東洋大(宮本-菊池-岩本-地田)

8'12"08

→全体2位で決勝進出

◆男子4×200mフリーリレー

5組

4着 東洋大(天井-松田-内村-三好)

7'24"85

→全体8位で決勝進出


(3日目・B決勝)

◆男子400m個人メドレー

7着 松田 4'25"06

◆女子100m自由形

4着 岩本 57"13

(3日目・決勝)

◆女子800m自由形

1位 地田 8'35"80

3位 菊池 8'42"48

◆女子400m個人メドレー

2位 露内 4'40"19

◆女子100m自由形

1位 内田 54"47

◆女子200m平泳ぎ

2位 青木 2'24"94

8位 金指 2'30"51

◆男子200m平泳ぎ

4位 毛利 2'11"24

6位 山口観 2'11"61

◆女子4×200mフリーリレー

1位 東洋大(宮本-内田-露内-地田)

8'03"02

◆男子4×200mフリーリレー

7位 東洋大(天井-三好-松田-内村)

7'25"47


学校対抗得点

男子 186点 6位

女子 350点 2位


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地田はインカレ女子800m史上初の4連覇を達成した


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8継は日体大との接戦を制して優勝した(左から露内、内田、宮本、下:地田)


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200m平泳ぎでも自己ベストを重ねた毛利


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露内は個人でもリレーでも活躍を見せた


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1年生ながら10レースを泳ぎ切った松田


 いよいよ迎えたインカレ最終日。女子800m自由形では地田(文4・墨田川)が悲願の4連覇を達成、女子4×200mフリーリレーは大接戦を見事制し優勝した。表彰台はもちろん、自己ベストを更新するなど内容の濃い日1日となった。  


  決勝は女子800m自由形から始まった。地田は自らを鼓舞するように気合を入れてスタートに立った。1年生から優勝し続け、ついに4連覇を決める瞬間。インカレ女子800m自由形4連覇は史上初の快挙でもある。前半から積極的な泳ぎでトップに躍り出ると徐々に2位との差を広げていった。最後は女王の風格を見せた余裕のゴールで堂々の優勝。そして悲願の4連覇を成し遂げた。一方で同じレースを泳いだ菊池(営2・作新学院)は悔しさをにじませる。「最低でも(地田)麻未さんとワンツーしたかったし、タイムも全然良くない」と3位入賞にも納得のいかない表情を見せた。地田が「来年は(菊池)優奈に優勝してほしい」というように、次世代の800m自由形エースは菊池が背負っていくことになるだろう。
  優勝を目指して練習に励んできた露内(文2・京都外大西)は400m個人メドレー決勝に出場。200mを泳いだ時点でトップと体一つ分の差をつけられるもラスト100m自由形で一気に追い上げトップと並んだ。しかし最後の残り15m辺りで先手を打たれ惜しくも優勝は逃した。狙っていた優勝ではなかったが自己ベストを更新し、2位という立派な結果を残した。
   そして今大会最大の盛り上がりを見せた女子4×200mフリーリレーには昨年大会新記録で優勝したメンバーで挑んだ。第1泳者の宮本(法3・九州学院)が1位で内田につなぐも、世界選手権代表の五十嵐(日体大)からトップを奪われる。2位をキープするもトップとの差がどんどんと広がっていった。予想外の展開にも、メンバーそれぞれが言うように「みんながみんなを信じていたので焦りはなかった」と動じなかった。そしてここで大活躍をしたのが第3泳者の露内だ。目を見張るような怒とうの追い上げを見せトップとの差をなくすと、白熱したレースに会場の応援合戦はヒートアップした。一歩も譲らない大接戦の中、ほぼ同時にゴール。会場にいる全員が電光掲示板を見つめた。そして東洋大の文字の横に「1」と表示された瞬間4人の喜びが爆発。激闘の末2連覇を果たし、表彰台の頂点で最高の笑顔を見せた。

   男子4×200mフリーリレーは、昨年の優勝メンバーである天井(文3・天理)以外の3人が初出場という顔ぶれで臨んだ。「何が何でも決勝の舞台に残ると挑んだ」という三好(営2・八幡浜)の言葉にもあるように、全員の決勝進出に対する強い思いが後押しし、9位の法大と0.3秒差で予選を通過した。迎えた決勝レースは、天井、三好、松田(法1・京都外大西)の3人にとっては今大会10レース目。天井が「今までにない体のきつさに襲われた」と話したように、かなりの疲労の中でのレースとなったに違いない。その中でもチームのためにそれぞれが懸命につないでいき、アンカーの下へ。予選後にアンカーに決まったという内村(文1・南工科大附)は、「自分で順位が決まるので、やるしかないと思った」と1年生ながら頼もしい泳ぎを見せ、予選の順位から一つ上げた7位でゴールした。
 個人では、今大会自己記録更新を重ねている毛利(営2・金沢)が200m平泳ぎでも自己ベストをマークし4位入賞を果たす。「今まで自分がやってきたことは無駄じゃなかったと実感できた」。自己ベストでチームに貢献することで、自信を手にした毛利。来年のインカレでは、今回果たせなかった表彰台を狙う。

 女子は総合2位、男子は6位で今大会を終えた。フルメンバーで臨めず厳しいチーム状況ではあったが、最後まで諦めずにチームのために泳ぐという経験は、精神的にも体力的にも成長をもたらしたはずだ。今回より一層団結を深めたチームは、来年に向けさらなるレベルアップを求めていく。


■コメント

・地田(文4・墨田川)

予定では去年のようにぶっちぎりで私に引き継ぐ予定だったが予想以上に詰まっていたので、これはちょっとしっかり泳がないといけないなと思った。最後は緊張したがしっかりタッチで勝てたので良かった。前半から積極的に出ることは意識した。差をつけられた時は、みんなを信じていたので特に焦りはなかった。ゴールした時は電光掲示板を見るまで1位だかわからなかった。このチームで泳ぐのは最後なんだと思ったので、感謝の気持ちを込めてレースができたと思う。後輩たちには3連覇を目指してほしい。(800m自由形4連覇について)2、3年生のときはぎりぎり勝てるか勝てないかという感じだったので苦しかった。でも入場する時にいつもみんなが絶対大丈夫と応援をくれるので、応援が4連覇を達成する力になった。(インカレの800m自由形で)一番印象に残ってるレースは1年生のときがベストだったので、そのときに4連覇しようと決めていた。菊池(営2・作新学院)とワンツーしようと言っていたが3位だったので来年は菊池に優勝してほしい。今回のインカレはみんなの応援のおかげで結果を残すことができたから本当に感謝している。


・若林(済4・神奈川総合)

(ここまでのインカレ振り返って)あんまり良くない。ベスト出してる子もいるのに、その流れに乗れなかった。1年生はすごく緊張していたので落ち着いてやれば大丈夫と声を掛けていた。今回あまり4年生が良くなかったので、最終日もう一度頑張ろうと話した。(萩野(文3・作新学院)が欠場したことについて)オリンピックもありますし、肘の状態があまり良くないというのも自分たちも分かっていたので、それはしょうがないということで、その分1年生も松田を中心によく頑張ってくれたので、それは良かったと思う。(4年間振り返って)すごい大変だった。当たり前のことが当たり前にできなかったり、水泳以外でも生活面のことや人間関係のことでもうまくできないことが多かったので、それが1番変わった。間違いなくみんな結果を出せるようになったし、良い方向に変わったと思う。確実に良くなっているが、まだまだいい方向に変わっていける。(チームに向けて)自分には自信は持っていると思うので、チームに自信を持たせて下さい。


・青木(営3・武蔵野)

予選を泳いで去年よりも厳しくて表彰台上れるかという感じで不安だったが、終わってみたら2位という結果で良かった。レース前は緊張などがあったが、練習をちゃんとしてきていたので自信もあった。予選は前半を力んで泳いでしまって後半ちょっともたなかった。決勝は先生に前半ちょっと抑えていけと言われ、前半は少し抑えて泳いだ。前半抑えたら後半良い泳ぎができた。100m平泳ぎで両サイドを気にしてしまって、自分の泳ぎができなかったので、先生にも周りは見るなと言われていて前半は見ないでいって、後半は前を泳いでいる渡辺選手(早大)だけ見て泳いだ。去年優勝してから自信がついてきた。泳いで終わってみたら、100mも200mも去年よりタイムが上がってたので良かった。


・天井(文3・天理)

今大会10レース目ということもあって疲れを感じた部分があった。昨年は10レースも出ていないが、今年より昨年の方が速かったので、純粋に自分の力不足だったと思う。もっとリードして後輩に引き継げたら良かったが力不足で、チームには非常に申し訳なく思っている。順位を上げられたことは良かったと思うが、東洋の力はまだまだこんなものではないので、これに満足せずやっていかなければいけない。3年目だが、後輩以上に緊張していたかなと思うところがあった。例年にはない緊張感があって、今年は自分も悔しい思いをしてきているので、それも大きいかと思う。(今年は10レース出場でタフなレースだったが)数をこなしたということではいい経験になったが、今までにないくらいの体のきつさに襲われた。練習は積めていたが、練習の時の心の弱さというところで不十分なところがあったところと、先生の練習を自分が100%力にできなかったのかなと思う。(次のシーズンからは最高学年になるが)来年は個人種目、リレー種目すべて優勝を目指す。今年個人種目で泳いでもう負けたくないと思ったので、来年は絶対に優勝して、個人では40点貢献したい。

 

・内田(営3・関東学園大附)

(4×200mリレーについて)個人のタイムが本当に遅くて、申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、仲間を信じてタッチした。200mの練習をしなければいけないと思った。(100m自由形は)53秒台を出すことを目標にしていたので、残念な気持ちもあるが優勝することが大事だと思うので、東洋大に貢献できたことは嬉しい。初日に54秒12で泳げていたので、53秒台で泳ぐ自信はあったが、昨日のバタフライの疲労もあったのだと思う。(今年のインカレを振り返って)50m自由形で二度目の24秒台を出し、スピードには自信をもつことができた。昨年、一昨年と同様に4冠なので来年こそは5冠を達成したい。


・宮本(法3・九州学院)

インカレで今回はみんなに迷惑かけてばかりだったので、最後くらいはいいところを見せなければと思っていたので4×200mフリーリレーで優勝できて安心した。途中離されることもあったがみんなを信じていたので特に焦りはなかった。1位と分かった瞬間は本当に本当にうれしかった。去年は大会新を出して、今年は大会新を出せなくて残念だったがこの優勝はすごい価値のある優勝だと思う。今回のインカレは個人的には本当にダメダメでみんなに心配かけてばかりだったが、来年は最後のインカレになるので、みんなを引っ張っていけるように頑張りたい。女子総合優勝はできなかったが、それぞれきちんと結果を残せたので良かった。


・山口観(法3・志布志)

(レースを振り返って)進んでいない感覚があったので、きつく感じた。その中でも、今日の予選は久しぶりに平井先生から泳ぎが良くなってきていると言われて、自分でもいい感じだなと思っていた。予選でできているのに決勝でできないというのは、やはりどこか迷いだったり不安だったりがあったのだと思う。(今大会のチームについて)公介だけではなく松本紳吾(文2・神島)や、インカレを切れなかった後輩もいて、出たくても出れない選手というのが今年の東洋はすごく多くて、そういう選手のためにも自分が引っ張っていけたらと思っていたが、後悔が残った。しかし、同期の活躍や、後輩が決勝で自分より速いタイムで泳いでいたりもして、チーム力ができてきていると感じた。(今後に向けて)男子チームとしてはまとまって、来年につながるレースだった。個人としては悔しくて、自分がタイトルをもっていないのはこのインカレとジャパンオープンだけなので、最後見とけよという気持ちで来年また臨みたい。


・菊池(営2・作新学院)

タイムも良くなかったし最低でも(地田)麻未さんとワンツーしたかったので、悔しい。前半から良くなかったので、課題はたくさんある。麻美さんは4年生で最後のインカレで、二人でワンツーしたいという気持ちもあったし、4連覇させないように自分も狙えるようにと思っていた。今後は麻未さんよりももっと良い結果を出せるように頑張っていきたい。


・露内(国2・京都外大西)

個人で優勝できなくて悔しい思いをしたので、リレーで絶対に優勝したいと思っていた。麻未さんも最後でこのメンバーで泳げるのは最後なので、絶対優勝したいと思って優勝できてうれしい。(日体と10m近い差がついた中引き継いだが、飛び込んだ時の気持ちは)不安のほうが大きかったが、ここで自分が追い付かないと麻未さんにいい形で引き継げないと思ったので、絶対追い付いて追い越すくらいの気持ちで泳いだ。(個人の種目改めて振り返って)ベストが出て、インターも切れたことは良かったが、やっぱりインカレは点を取ってなんぼな試合なので、やっぱり優勝したかったので、(今回個人もリレーもフルで活躍したが)この3日間で3日目が一番きつかったが、今まで練習してきたことを信じて、先生方や、応援してくれる親御さんや先輩、後輩に感謝の気持ちを持って泳いだので、自分一人の力ではない。周りの方々があっての自分だと思っているので、感謝したい。(今後に向けて)自分も上の学年になるので、来年は先輩に総合優勝というプレゼントをできるように、自分が点数をとって貢献したい。


・三好(営2・八幡浜)

800mフリーリレーは思った以上にきつくて、自分が一番足を引っ張ってると思った。何が何でも決勝の舞台に残ると挑んで、残れたことはまずうれしかった。決勝はチャレンジとして臨んだレースだった。泳きながら、チームのみんなのことを特に紳吾や公介さんのことを考えながら泳いだ。自分は納得のいくレースができなかったが1年生二人が頑張ってくれたので良かった。今年のインカレは去年よりもすごく楽しめたと思う。厳しい中ではあったが男子はもっと頑張ればよかった。来年は3冠できるというのが見えてきたので自分もしっかり自由形の練習をして3冠に貢献したい。


 ・毛利(営2・金沢)

去年のインカレは全くダメで、B決勝にも残れなくて東洋大に全然貢献できなかったが、今年は、同期の(松本)紳吾、(木下)和樹(法2・和歌山北)と(萩野)公介さんが大会に出られなくてシード校残留すら危うい感じだったので、こうやって今自分が自己ベストという形で点をとって去年できなかったことを今年はできて良かった。去年は一つもベストが出てなくて今年こういう形でべストが出せたということは、全く結果が出ないこともあったが今まで自分がやってきたことは無駄じゃなかったと実感できた。一緒に泳いだ山口観さんには絶対勝ってやろうという気持ちでレースに臨んだ。練習中でも競りあったりしてたが、試合で勝てたことは一度もなかったので、こういう大きな舞台でしっかり勝てたことは良かった。大ベストということでうれしいが全部4位だったので次のインカレまでには表彰台に上れるようになりたいと思う。


・内村(文1・南工科大附)

もともと正メンバーではなくて昨日の個人種目で選ばれた。天井さんたち他の3人がとても速いので、自分が足引っ張らないように、少しでも近づけるように全力で頑張ろうと思った。(決勝でアンカーになったが)予選終了直後に決まって、自分で順位が決まるので、いくしかない、やるしかないと思った。A決勝という舞台はそうそう経験できるものではないし、貴重な経験になった。チーム全員から頑張れなど言葉をもらって、自分だけのレースではないということを感じた。リレーはやはりチーム全体で戦うものなのだなと。(3日間振り返って)試合でベストは自信になるし、田垣コーチや平井先生に普段の練習からしっかり教えてもらって、自信がついた結果がレースだと思うので、練習通りの力が出せて良かった。8継に出ることや、こんなにベストが出るというのは思っていなかったので、最高のインカレになった。(今後に向けて)今回は個人種目は予選落ちだったので、個人で点をとることと、リレーで必要不可欠な選手になることを目標にやっていきたい。


・松田 (法1・京都外大西)

(4×200mリレーについて)シード権残留のこともあり決勝に残ることを目標にしていたので、しっかりやれたと思う。(3日間を振り返って)先輩方の流れがあってすべてのレースを泳ぐことができたので、先輩全員に感謝したい。インカレの雰囲気がすごくて、少し緊張してしまった部分もあるが、東洋大の先輩方は強いと思っているので、他大が怖いと思わずにレースをすることができたのは頼もしい先輩のおかげだと感じる。(萩野)公介さんという大砲がいない中で、不安もあったがシード権という最低限の目標をクリアできた。来年はもっと自分が東洋大に貢献していきたい。


TEXT=吉谷あかり、青野佳奈 PHOTO=内田りほ、佐田毬絵、菊池美玖、西川諒