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第92回日本学生陸上競技対校選手権大会
9月14日〜9月17日
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
2日目
女子1500m予選
3組 3着+6
2組
DNS 渋谷菜絵
3組
9位 萩原結 4'37''98
男子1500m予選
3組 3着+6
2組
5着 石川心 3'49''45
男子100m準決勝
3組 2着+2
1組 (+1.2)
1着 栁田大輝 10''14 決勝進出
2組 (+0.1)
6着 成島陽紀 10''45
3組 (-0.8)
1着 中村彰太 10''38 決勝進出
男子400mH予選
3組 3着+6
1組
2着 小川大輝 50''97 準決勝進出
3組
5着 栁田聖人 51''90
4組
8着 柴崎駿希 53''22
男子100m決勝
1位 栁田大輝 10''18 ?
6位 中村彰太 10''42
男子4×400m決勝
1位 成島陽紀
大石凌功
中村彰太
栁田大輝 38''94 ?
男子走幅跳決勝
1組
25位 中村大空 7m13 (+2.7)
2組
2位 藤原孝輝 8m05 (+1.2) ?
優勝を喜ぶ4継メンバー
準決勝に挑む成島
100㍍で優勝を果たした栁田
8㍍ジャンプを飛んだ藤原
※掲載が遅れまして、申し訳ございません。
全カレ2日目に4×100㍍リレー決勝が行われた。全カレ100㍍優勝者の栁田(文2=東農大二)、入賞した中村(法4=浜松工)を擁し、優勝候補の一角であった東洋大。3走まで拮抗した展開となるもバトンを受け取った栁田が他大のアンカーに競り勝ち38秒94で大学新記録を更新し、初の栄冠に輝いた。
予選で盤石な戦いを見せ決勝に進んだ4継。過密日程の中、決勝でもメンバー変更は行わず、成島(ラ2=東洋大牛久)、大石(健1=洛南)、中村、栁田の関カレを制した4人で挑んだ。1走の成島が好スタートを決め上位で大石につなぐ。大石はエースクラスの選手が集う2走で他大の追走をしのぎ、バトンパス。3走中村が素晴らしいコーナリングを見せが一歩リードし、バトンはアンカー栁田へ。アジア選手権を制した東洋大の絶対的エースである栁田は他大の逆転を許さず、1位でフィニッシュ。ゴール後に4人は感情を爆発させ、昨季の関カレ、全カレの雪辱を果たしたことを喜んだ。
「4継の学生記録を出し、全カレで優勝する」と選手たちは口をそろえて語っていた。惜しくも学生記録の更新とはならなかったものの、大学記録での初優勝を果たし、東洋大の4継の歴史を作った。今年で卒業となる中村は「来年こそは学生記録を更新して優勝してほしい」と後輩に夢を託す。今年の優勝メンバーの3人は2年生以下。各々見つけた課題を克服し、エース栁田を中心に新たなチームで学生記録更新に挑む。
◼️選手コメント
•栁田大輝選手
(大会前の調子は)世界陸上が終わってなんとか間に合った印象だった。(100㍍の試合を振り返って)最低限勝ち切れたことは良かった。(日本インカレ初優勝について)国内では負けるわけにはいかないので、勝てて良かったです。(リレーの試合を振り返って)勝てるチームということはわかってたので勝てて良かった。(大学新記録での優勝という結果について)もっと記録を伸ばせるチームだと思っています。
•中村彰太選手
(大会前の調子は)最後のインカレということで気持ちや練習自体は順調に準備することが出来ていましたが、アキレス腱に痛みがあり耐えながらのレースとなってしまいました。(100㍍の試合を振り返って)優勝することを目指していたため悔しい結果となってしまいました。レースの内容についても思うような走りが出来なかったので今後に活かしたいと思います。(2年連続での入賞という結果について)昨年は入賞出来ると思っていなかったためとても嬉しい気持ちでしたが、今年の目標は優勝することでしたので悔しい気持ちです。(リレーの試合を振り返って)まず優勝することが出来てほっとしている気持ちと嬉しい気持ちです。昨年は関東インカレ全日本インカレとともに3位で悔しい結果でしたが、今年はどちらも優勝することが出来て本当に良かったなと感じています。(大学新記録での優勝という結果は)とても誇らしい結果を残すことが出来たなと思います。自分が入部したいと思ったきっかけの1つが先輩方がリレーで関カレを優勝したレースでした。その先輩方を超える結果を残せたことは自分が東洋大で頑張ってきた証にもなりますし、チームのために結果を残せたのではないかなと思い、とても誇らしい気持ちです。(後輩たちに来年以降、どのようなことを期待しますか)学生記録を更新することを目標にしていましたが、今年は超えることは出来ませんでした。そのため来年こそは学生記録を更新してインカレで優勝してもらいたいと思います。
•成島陽紀選手
(大会前の調子は)自分自身あまり良くはなかったですが、今できる万全の状態で大会に臨むことができました。(レースを振り返って)100㍍は、予選を着で通り調子を上げていきたいと思っていました。ですが準決勝は、得意の一歩目が浮いてしまいダメダメだったので切り替えて来年に向けて頑張ろうかなと思います。リレーでは、予選から走り栁田に余裕を思ってゴールさせることができました。決勝では、しっかりと繋ぐことができれば優勝できると思っていたので何も問題なく、優勝することができました。(大学新記録での初優勝という結果について)伝統ある東洋大学で大学新記録と初優勝の名前にを刻むことができたのは素直に嬉しいと思います。ですが目標はあくまで学生記録なので満足はしていません。しかし、高校の時にできなかった日本一になることができてとても嬉しいです。(今後の目標は)個人の目標としては、まずはタイムを安定させ、10.1台にもっていくことです。努力しなければタイムを縮めることはできないので、頑張りたいと思います。リレーでは、来年学生記録更新を目標に頑張っていきます。
•大石凌功選手
(大会前の調子は)ピークまでは上がっていないなという印象でした。リレーの走りには自信があったのですが、その自信だけでは調子の悪さをカバーできませんでした。(レースを振り返って)2走はレースの鍵を握る大事なポジションにも関わらず、前のチームに差を広げられ苦しい120㍍でした。私1人の力では大きく劣っている内容でしたが、他の3人の先輩方がそれをカバーしてくださる走りをしてくれたおかげで優勝することができました。(大学新記録での初優勝という結果について)普通にバトンを繋げばこのくらいは最低でも出せるだろうという記録だったので、学生記録の更新を目指していた立場からすると悔しいです。(今後の目標は)今回達成できなかった学生記録の更新を次の目標にして頑張ります。
•藤原考輝選手
(大会前の調子は)復帰して2週間だったため、筋肉的にも完全に戻っていない状態でした。(試合を振り返って)リラックスして望め、流れもよく試合を楽しめていたと思います。(記録、順位について)記録順位共にこんなにも良くなると思っていなかったので素直に嬉しいです。(復帰戦で良いパフォーマンスでしたが、故障中に取り組んでいたことは)走れない期間が長かったため、補強とマシンウェイトで筋量が落ちないようにしていました。(今後の目標は)これからは怪我がないようにし、パリオリンピック標準を突破してオリンピック出場を目指して頑張ります。
TEXT=坂庭遥人 PHOTO=近藤結希、北川未藍