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執念 と目標を掲げる石上泰
会見場では終始笑顔だった
4年生で1枚
憧れのプロ野球界へ。10月26日、プロ野球ドラフト会議(以下、ドラフト会議)が行われ、横浜DeNAベイスターズ(以下、DeNA)がドラフト4位で石上泰輝(営4=徳島商業)の交渉権を獲得。仲間たちの前で指名され、喜びがあふれた。
その瞬間は突然訪れた。北海道日本ハムファイターズからドラフト1位で指名を受けた細野晴希投手(総4=東亜学園)の会見中、水谷主将(営4=龍谷大平安)をはじめとする4年生の仲間たちが祝福に訪れていた。
18時34分、野球部の仲間が集合写真に望んでいると
「第4巡選択希望選手 横浜DeNA 石上泰輝 内野手 東洋大学」
ドラフト会議の指名が始まって1時間27分後。野球部の4年生が集合している最中の指名に、会場は大盛り上がり。野球部の仲間、井上監督、細野も笑顔で同期の指名を祝福。石上も安堵の表情で仲間たちと喜びを噛みしめた。
その後会見に臨んだ際、笑顔で「執念」と書かれた色紙を持ち、プロ野球界への意気込みを語った。
大先輩の上茶谷(H30法卒=京都学園)投手が所属しているDeNA。大先輩との共闘を東洋大学ファンは誰もが期待する。「肩の強さと脚には自信がある」と自身の強みを生かして、周りから応援される選手となって輝いてほしい。
■石上選手囲みコメント
ーー三浦監督は
現役の時からとても男らしいというか、憧れるような人です。
ーー4位でしたが、自分のどこが評価されたと思いますか
やっぱり肩の強さと足の速さが評価されたのではないかなと自分の中では思います。
ーー目指すべき選手像は
やっぱり守備のほうでは源田選手のような足運びだったり、周りから見ていてうまいと言われるような選手になっていきたいなと思います。
ーーリーグ戦では後半少し不調も続いていたかと思いますが、不安はありましたか
リーグ戦であまり結果が出なくて、打てなくなってきて、ドラフトとは関係なくチームの責任感というのは感じていました。
ーーまだ試合が残っていますがそれについては
ドラフト終わって、ここからそこに向けてもう一回気持ちを入れ直して頑張っていきます。
ーー細野くんとはリーグ違いますが
対戦してみたいです。
ーー対戦したら打てる自信は
何打席かあれば打てるかなとは思います。
ーー去年、入替戦でホームランを打っていますし、この春もホームランを打ってますよね。長打力のほうの自信は
あまり外野を越えるというか、外野の間を速い打球で抜いていくのが長打になるという自信があるので、そこは僕の持ち味だと思います。
ーー横浜DeNAにはどのようなイメージがありますか
今年もクライマックスに出ていて、強いイメージはあります。
ーー徳島出身だと藤田一也(現DeNAコーチ)選手が同郷の先輩としていらっしゃいますけど何か学びたいところは
やっぱり守備は学びたいです。
ーー出身校の関係者の方とか徳島のファンの方に向けてメッセージ
代表としてこれからやっていくようになると思うんですけど、頑張れば誰でもなれるっていう勇気を与えられるような選手になりたいなと思っています。
ーー阪神の村上投手(令3総卒=智弁学園)が今年活躍して
リーグも一緒ですし、まだ大学で一度も対戦したことないので、打席に立ってみたいというのはあります。
ーーどんなふうに見ていましたか
僕が一年の時は雲の上のような存在でした。
ーーそれまでの指名を待つまでの気持ちは
緊張しながらそわそわしながら控室で待っていました。
ーードラフト前は何位くらいを予想していましたか
呼ばれるとしても下位の方かなとは自分の中で思っていたので(4位ということに関しては)もう少しあとかなと思っていました。
ーー思ったよりも上だった?
はい、そうです。
ーープロの第一歩としての目標は
やっぱり一軍で試合に出ることは目標ではあります。
ーー開幕から?
そうですね、はい。
ーー石上選手にとって細野選手(総4=東亜学園)はどんなイメージ
どっちかというとおとなしい性格かなとは思います。
ーープロで活躍するための課題は
プロで試合に出るためにはまず守備を磨かないといけないなとは自分の中で思っています。
ーー守備の時に一番意識していること
自分の中では、ボールをファーストに投げるのだったら一番どうしたら楽に投げられるかっていうのをボールの入り方であったりを考えてやっています。
TEXT=成吉葵/PHOTO=宮谷美涼