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[ラグビー] 2023年度関東大学リーグ戦1部・東海大戦
11月12日(日)小田原市城山競技場
●東洋大14{7ー19、7ー38}57東海大
番号 | Pos. | 名前 |
1 | PR | 笠巻晴太 |
2 | HO | 小泉柊人 |
3 | PR | 石川槙人 |
4 | LO | 森山海宇オスティン |
5 | ジュアン・ウーストハイゼン | |
6 | FL | タニエラ・ヴェア |
7 | 大内貫太郎 | |
8 | NO8 | 栗原大地 |
9 | SH | 清水良太郎 |
10 | SO | 天羽進亮 |
11 | WTB | 杉本海斗 |
12 | CTB | 浅尾至音 |
13 | モーリス・マークス | |
14 | WTB | 坂本琥珀 |
15 | FB | 石本拓巳 |
16 | Re. | 小川雄大 |
17 | 前川嵩登 | |
18 | 高嶋大夢 | |
19 | マタリキ・チャニングス | |
20 | 坂田陸 | |
21 | 飯島乾太 | |
22 | 久保田尚樹 | |
23 | 金井悠隼 |
MIPを獲得したウーストハイゼン
果敢に攻め込むタニエラ
粘り強いディフェンスをみせた
2023年度関東大学秋季リーグ戦1部(以下、リーグ戦)の第6節、東洋大対東海大の試合が行われた。ここまでリーグ戦全ての試合で6トライ以上と高い攻撃力を誇る王者を相手に、懸命に立ち向かったが14-57で敗北した。
気温がぐっと下がり、肌寒く手がかじかむ様なコンディションの中、小田原市城山陸上競技場で東洋大対東海大の試合が行われた。選手は寒さをものともせず集中した様子でフィールドに立ち、また500人を超える観客の声援が会場を盛り上げた。
試合開始直後、東海大に先制点を奪われ、その後も自陣に押し込まれながら試合が進む苦しい展開。しかし隙のない粘り強いディフェンスを見せ、一進一退の攻防を繰り広げる。すると前半30分、点を取りたい東洋大にチャンスがやってくる。相手の反則からゴールライン付近のタッチラインにボールを出し、得意のラインアウトに持ち込んだ。ボールが小泉から投げ込まれ、モールを形成すると、観客からも「押せ押せ」と声援が。その言葉に乗るように東海大を押し切り小泉がトライ、その後杉本がキックを決め、7-5と逆転に成功。これでスイッチが入ってしまった東海大は34、40分にトライを奪い、7-19と再逆転され前半を終えた。
「できるよ、やってきたことをやるだけ」と声掛けがあり、前半のようなディフェンスをしたい東洋大だったが、東海大の素早い攻撃がそれを許さなかった。前半からさらに攻撃のギアが上がり、後半20分までに5トライを許してしまう。7-50と点差が広がるばかりだった。ラインアウトの攻撃の機会を得るも、ノットストレートを取られ、なかなかトライにつなげることができない。しかし後半27分チャンスが訪れた。ゴール前のラインアウトからモールへ。そこから清水がパス、それを受け取ったウーストハイゼンが飛び込み、トライ。得意な形に持ち込み2トライ目を奪取した。最後まで攻撃の手を緩めなかった東海大が、後半35分にトライ。14-57となり試合終了となった。ラインアウトのジャンパーや後半のトライ、ディフェンスなど攻守で存在感を示したウーストハイゼンがMIP(モストインプレッシブプレーヤー)に輝いた。
東洋大としては厳しい戦いとなった今節であったが、リーグ戦1部でこれから戦っていくにあたり、福永監督は「長期の目で見ると必要な経験」と語り、また春季大会の対戦時に比べ、ディフェンス面でしっかり体を当ててタックルができていると振り返った。
いよいよ次節はリーグ戦最終節、選手権出場をかけた大一番。最終節の相手は昨季、1点差の接戦を繰り広げた日大。チームネラが、「お母さんは10か月お腹の中に赤ちゃんがいる状態で、自分たちもラグビーができるのがちょうど10か月。お母さんが赤ちゃんを胎内にいる時も、生まれた時も大切にするように、自分たちも1日1日大切にしていきたい」という思いから、スローガンとして掲げた「mother」。タニエラがキャプテンとして引っ張ったこのチームで戦えるのも残りわずか。監督、選手、チームが準備をして勝利を目指す。
■コメント
福永監督
(今節を振り返って)非常に残念な結果ではありますけど、長期の目で見ると必要な経験でした。とはいえ2週間後に非常に大事な試合を控えておりますのでしっかり準備したいと思います。(前回東海大と対戦した春季大会から成長した点は)春季大会はAグループでやらしてもらったんですけど、そこも初めての経験だったのでいい経験だったと思います。メンバーも半分くらい変わってるんですけど点差が思ったよりついたのは残念ではあるのですが、内容的には良かったのかなと。やれるところはやれてるし、ただこちらの強みであるラインアウトでミスが出てしまったことは残念だと感じています。ただ選手含めてタックルできてて体をぶつけてて、春先はその辺が足りない部分がありああいう点差になってしまったので頑張っていきたいと思います。
タニエラ主将
(今節を振り返って)結果として負けたんですけどリーグ戦としてまだ1試合残ってるハーフタイムのでしっかりいい準備していきたいと思います。(ディフェンスをこれからどうしていきたいか)試合中でも2人3人ノミネートのな動きができたらいいかと思います。(ハーフタイムはどんな話が)みんなで話してファーストのところが大事と話して、試合が相手に点数を取られてしまってたのでもう1回チームで見直していきたいと思います。
ジュアン・ウーストハイゼン
(今節を振り返って)今日の試合は負けてしまったんですけどみんながプライドを持って戦っていていい試合だったと思います。2週間後にある残り1試合を準備してみんなでいい結果を出したいと思います。(今日の気象コンディションはどうでしたか)最初は寒く感じていたが試合が始まったらラグビーをするのにちょうど適した天気でした。
[次節試合予定]
2023年度関東大学ラグビー秋季リーグ戦1部
11月26日 (日) 日本大 11:30キックオフ
会場:秩父宮ラグビー場
TEXT=金子恭大 PHOTO=木村彩香、北川未藍