Article

記事


2015.09.13
バスケ

[バスケ]連敗ストップ 強敵・大東大にリーグ戦初白星

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦

9月13日(日)東洋大学総合スポーツセンター


東洋大67-53大東大

  19|1Q|12

  10|2Q|13

  18|3Q|21

  20|4Q|13


スタートメンバー

2 山口健大 (済3・桐光学園)

25 島崎脩 (ラ3・松本蟻ヶ崎)

29 岩淵俊也 (済2・新潟商)

54 マッカーサーエリックジュニア (国1・デイナ)

88 山本大貴 (済3・市立船橋)



Image title

中村は粘りのプレーでチームを引っ張った


Image title

主力としての力を発揮した山本

Image title

 初勝利に歓喜の声を上げるチーム


 リーグ戦4回戦目は、昨年2部1位の大東大との対決。厳しい試合が予想されたが、東洋大の持ち味であるディフェンスからの攻めで、リーグ戦初勝利を収める。リードを保った試合で目(さっか)監督や選手、応援席からも終始笑顔が見られた。


 出だしが課題となる東洋大。昨年は大東大に2敗しているため「始めから負けているという気持ちでいった」と目監督は語った。開始15秒でエリック(国1・デイナ)が先制点を奪うと、山口(済3・桐光学園)や山本(済3・市立船橋)を筆頭にシュートを決める。「前回の試合から開き直ってやろうと思っていた」という言葉通り山口は積極的に攻撃を仕掛けた。攻めのディフェンスで相手をゴールに近寄らせず、前半はリードしたまま終える。

 3Qでは、序盤から山本や島崎(ラ3・松本蟻ヶ崎)が立て続けに点数を稼ぐが、大東大もシュートを決めていった。徐々に点差は縮まり、残り38秒のところでついに逆転されてしまう。試合は大東大の流れになってしまったと思われた。しかし、3Q終了2秒前で中村(済3・幕張総合)がスリーポイントを決める。これでさらに勢いがついた東洋大は4Qでは、「最後勝負どころでリバウンド負けしないで、つなげられた」と中村が語るように相手に得点のチャンスを与えず、シュートもフリースローも確実にとらえて、67対53でリーグ戦初白星を獲得した。


 強敵・大東大から勝利を奪い、連敗を3でストップ。さらに大東大に初黒星をつけた。昨年1位のチームに勝てたことは、後に続くリーグ戦の大きな自信となっただろう。上位を狙うチャンスはまだある。この勢いで勝ち星を増やしていきたいところだ。


■コメント

・目(さっか)監督

勝因は40分間ディフェンスをやったこと。出だしの課題を考えさせず、始めから負けているという気持ちでいったのが良かった。4Qでは相手はプレスというボール運びがいっぱいいて、走り回って絶対に疲れるから、そこを勝負としていた。誰が良かったというよりもみんなディフェンスが良かった。山本の復活はたまたま。ディフェンスも良かったし、リバウンドもよく取れていた。(次の江戸川大戦は)勝たなければいけない試合。早く勝ち星を増やさなければならない。

 ・中村(済3・幕張総合)

序盤からみんな活気あふれて勢いに乗れたことが勝因。あとディフェンスを40分最後までやり切れたこと。いつも出だしが悪いので、思い切りプレーをして、すぐ交代をしてくれると目監督が言っていたので一人一人全力でプレーをしようとは言っていた。(作戦は)序盤から前からプレッシャーをかけてやり通すという作戦だった。一進一退でいっぱいいっぱいだったので、最後勝負どころでリバウンド負けをしないで、つなげられたのは良かった。前戦の負けは内容は良かったが、負けということには変わりないので、やることはディフェンス。みんなもわかっているし、再確認して、気合を入れ直した。今みんな調子が良くなくてごちゃごちゃ考えても仕方がないので、オフェンスは思い切りやって、あとはディフェンス頑張ろうと。(山本選手の調子が良かった印象だったが)戻ってくれて助かった。頑張ってくれた。(次戦に向けて)来週2勝すれば(勝率を)五分に戻せるのでこの流れを切らずに来週2連勝したい。

・山本(済3・市立船橋)
自分たちの持ち味のディフェンスが機能したから大東大相手に勝てた。ディフェンスからリバウンドを取って、速い展開に持ち込むことができたのが勝因だと思う。(試合前には)目監督からは初戦から負けているということを意識していけと言われていた。(改善点は)終盤少し足が動かなくなってしまったところ。(今日の調子の良さは)昨日からもう開き直ってやろうと思っていて、リバウンドとか泥臭いプレーを調子が悪いなりにもがいた結果だと思う。(良かった選手は)みんな。強いて挙げるなら、リバウンド頑張ってくれたエリック。とても助かった。(来週へ向けて)この1勝は大きいので、また気を引き締めて勝率を五分に戻したい。


TEXT=福山知晃    PHOTO=高橋雪乃、木谷加奈子