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2023.12.26
コラム

第833回 終わりよければすべてよし…? 執筆者・近藤結希

お久しぶりです。1年の近藤です。今年最後のコラムを書かせていただきます。


さて、クリスマスも過ぎ、もうすぐ一年が終わりますね。1年前は受験で気が抜けない毎日を過ごしていたのに、あっという間に時は流れ、この頃は少し気を抜きすぎている気がします(笑)。もう一度気持ちを入れなおして、2023年の締めくくりを、そして2024年の良いスタートをきりたいと思います。


1年の終わりが近づいてきて、ふと思ったことがあります。それは「終わりよければすべてよし」という言葉についてです。終わりが良ければその過程の失敗などはどうでもいいという、結果に注視した言葉ですね。私はこの言葉があまり好きではありません。最後が良かったから全部よしとは思えないことの方が多いのが現実です。むしろ、結果ではなく、過程の方が大事だという人もいます。そして、私は後者の考え方が好きです。結果が良くても、過程がダメなら心から納得のいくことはないのではないでしょうか。私は、結果までの努力にこそ、意味があると思いたいです。


私はこの1年を振り返って、後悔することがたくさんありました。あの時こうすればよかったとか、なんであの時できなかったんだろうとか。努力が足りなかったと思うことが沢山ありました。


この1年に限らず、今までに後悔したこと、今でもやり直したいと思うことは本当にたくさんあります。


けれど、いくら後悔しても、もう2度とやり直すことはできません。それなら、その全てがあるから、今がある。そう思えるようになりたいと思いました。過去に感謝できるような今を過ごしたい。そんなふうに思います。


もしかして、これが「終わりよければすべてよし」の真相なのでしょうか?終わりが良ければ、その結果までの、良いとは思えない過程までもが、良いと思えるようになるということなのでしょうか。


そう考えたら、少し腑に落ちた気がします。ですが、その真相は私自身が、良いと思える終わりを迎える時までお預けです。


このことをはじめ、世の中は矛盾だらけです。何が正解なのか、分からなくなってしまうことも沢山あります。しかし、スポトウとして選手の方にインタビューをさせていただく度に、本当に強い人は視点をぶらさず、努力し続けられる人なのだと痛感しました。


私はとても優柔不断で、考えすぎてしまい、行動に移すまでに時間がかかってしまいます。来年はしっかりと目的を定め、自分で決めた道を突き進めるような1年にしたいです。


そして、スポトウとして、今年以上に選手の方々の姿を、結果だけではなく、過程の努力もお届けできるように頑張ります!


あと少しで1年も終わりますが、みなさん、よい「終わり」を、そして良いお年をお迎えください。